Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


6.10 イベントの大量発生に対処する

JP1イベントが大量に発生した場合の対処方法には,次に示す二つの方法があります。

エージェントからのイベント転送を抑止する方法(JP1/Baseのイベント転送抑止機能)

JP1イベントが大量に発生しているエージェントからのイベント転送を抑止して,該当のエージェントの監視を中止します。

イベントをマネージャーで集約する方法(JP1/IM - Managerの繰り返しイベントの監視抑止機能)

繰り返しイベント条件を設定して,条件に一致するJP1イベントをイベント一覧に集約して表示したり,自動アクションの実行を抑止したりします。

ここでは,それぞれの方法でイベントの大量発生に対処する手順を説明します。

JP1イベントが大量に発生した場合の対処方法を,あらかじめ運用手順で決めておくことをお勧めします。

大量発生イベントの監視抑止の概要については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「4.5.1 大量発生イベントの監視抑止の仕組み」を参照してください。

また,JP1/Baseからマネージャーへ転送するJP1イベントの設定,およびマネージャーでのJP1イベントのフィルタリングの設定についても,検討してください。JP1/Baseが転送するJP1イベントの設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「12.1.2 マネージャーに転送するJP1イベントの検討」,マネージャーのフィルタリングの設定については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「12.1.3 JP1イベントのフィルタリング設定の検討」を参照してください。

なお,イベントをマネージャーで集約する方法でイベントの大量発生に対処する場合は,事前に統合監視DBを構築し,統合監視DBおよび繰り返しイベントの監視抑止をマネージャーで有効にする必要があります。詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 構築ガイド」の「5.3 繰り返しイベントの監視抑止の設定」を参照してください。

〈この節の構成〉