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JP1 Version 12 JP1/Integrated Management 2 - Manager 運用ガイド


6.10.4 イベントをマネージャーで集約してイベントの大量発生に対処する

システム運用中に発生したイベントを基に繰り返しイベント条件を設定して,条件に一致するJP1イベントをイベント一覧に集約して表示したり,自動アクションの実行を抑止したりして,イベントの大量発生に対処する場合の手順について説明します。

なお,対処状況を変更するには,JP1_Console_Admin権限またはJP1_Console_Operator権限が必要です。

〈この項の構成〉

(1) 運用中に発生したイベントを使って追加繰り返しイベント条件を設定する

システム運用中に発生した繰り返しイベントを使って[繰り返しイベント条件設定]画面で繰り返しイベントの監視を抑止します。このとき設定した条件を追加繰り返しイベント条件といいます。

  1. [イベントコンソール]画面のイベント一覧で,監視を抑止したいJP1イベントを選択する。

  2. [イベントコンソール]画面のメニューから[表示]−[繰り返しイベント条件で抑止]を選択するか,右クリックして表示されるメニューから[繰り返しイベント条件で抑止]を選択して,[繰り返しイベント条件設定]画面を表示する。

    手順1で選択したJP1イベントの属性が繰り返しイベント条件に自動的に設定された状態で,[繰り返しイベント条件設定]画面が表示されます。

    自動的に設定される項目は,繰り返しイベント条件自動入力定義ファイル(event_storm_auto_list.conf)で変更できます。繰り返しイベント条件自動入力定義ファイル(event_storm_auto_list.conf)については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager コマンド・定義ファイル・APIリファレンス」の「繰り返しイベント条件自動入力定義ファイル(event_storm_auto_list.conf)(2. 定義ファイル)を参照してください。

  3. 必要な項目を[繰り返しイベント条件設定]画面で編集する。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

    追加繰り返しイベント条件が[繰り返しイベント条件一覧]画面に反映されます。運用中に追加した追加繰り返しイベント条件には,種別に[図データ]アイコンが表示されます。

    設定した条件を満たしたイベントが,繰り返しイベントの監視抑止の対象となります。監視抑止の開始については,マニュアル「JP1/Integrated Management 2 - Manager 導入・設計ガイド」の「4.5.4 大量発生イベントの監視抑止を開始する契機」を参照してください。

(2) 繰り返しイベント条件の設定を見直す

設定している繰り返しイベントの条件を見直します。詳細については,「6.10.6 繰り返しイベント条件を設定する」を参照してください。

(3) 追加繰り返しイベント条件を繰り返しイベント条件に変更する

システム運用中に追加した追加繰り返しイベント条件は,繰り返しイベント条件に変更できます。

  1. [イベントコンソール]画面のメニューから[オプション]−[繰り返しイベント条件設定]を選択して[繰り返しイベント条件一覧]画面を表示する。

  2. [繰り返しイベント条件一覧]画面の[繰り返しイベント条件一覧]で繰り返しイベント条件に変更したい追加繰り返しイベント条件(種別に[図データ]アイコンが付いている条件)を選択する。

  3. [種別変更]ボタンをクリックする。

  4. 種別を変更してもよいかを確認するメッセージが表示されるため,問題なければ[はい]ボタンをクリックする。

    選択した追加繰り返しイベント条件が,繰り返しイベント条件に変更されます。

  5. [繰り返しイベント条件一覧]画面の[適用]ボタンをクリックする。

  6. 設定を反映してもよいかを確認するメッセージが表示されるため,問題なければ[はい]ボタンをクリックする。

    追加した繰り返しイベント条件が有効になります。