5.3.10 AMTを使用する場合の設定
AMTを使用してホストを制御する場合の設定手順および注意事項について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) エージェントホストの設定
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ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
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AMT機能を有効にする。
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AMTのユーザー名(半角文字で16バイト以内)およびパスワード(半角文字で20バイト以内)を設定する。
AMT機能の設定については,PCメーカーのマニュアルを参照してください。
AMTのユーザー名およびパスワードについては,以下の点に注意してください。
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ユーザー名に「"(ダブルクォーテーションマーク)」および「\(円記号)」は使用できません。
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パスワードに「"(ダブルクォーテーションマーク)」は使用できません。
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上記以外の制限はIntel社にご確認ください。
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[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの設定をする。
設定する内容で注意する項目を示します。
[自ホスト電源制御コマンド]
電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドを設定※
- 注※
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電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドの仕様については,「5.1.8(1)(b) 電源制御装置を使用しないでホストを制御するコマンドを設定する」を参照してください。
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[環境設定]ダイアログボックスで,使用プログラム名と計画終了オプションを設定する。
[使用プログラム名]は手順4で登録した制御装置種別を選択します。
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設定したあと,正常に制御できるかどうか,動作を確認する。
(2) マネージャーホストの設定
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ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
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[電源制御装置の設定]ダイアログボックスは設定しない。
AMT機能と連携する場合,設定する必要はありません。
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[エージェントホストの設定]ダイアログボックスの設定をする。
設定する内容で注意する項目を示します。
[種別]
[AMT]
[パスワード]
エージェントホストのAMTへ接続するユーザーのパスワード
「5.3.10(1) エージェントホストの設定」の手順3で設定したパスワードを設定します。
[電源制御装置のアクセス方法]
「LAN」
[IPアドレス]
エージェントホストのAMTのIP アドレス
[機器番号]
設定は不要
[コミュニティ名]
設定は不要
[ユーザー名]
エージェントホストのAMTのユーザー名(半角文字で16 バイト以内)
「5.3.10(1) エージェントホストの設定」の手順3で設定したユーザー名を設定します。
(3) 注意事項
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AMTを使用してホストを起動する場合,起動対象のホストは次の条件を満たしている必要があります。
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AMTをサポートしているホストである。
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Intel ME BIOS Extension(MEBx)の設定で,AMTにアクセスするためのユーザー名とパスワードが設定されている。
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AMTで使用する16992ポートで通信できる。
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ホストに電源が供給されている。
また,次の点に注意してください。
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OSおよびAMTのIPアドレスを固定IPで設定してください。
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AMTのパスワードの長さは20バイト以内で設定してください。
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AMTのユーザー名に「"(ダブルクォーテーションマーク)」および「¥(円記号)」は使用できません。
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AMTのパスワードに「"(ダブルクォーテーションマーク)」は使用できません。
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AMTのユーザー名およびパスワードについて,上記以外の制限はIntel社にご確認ください。
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Intel ME BIOS Extension(MEBx)でのキーボード入力は英語キーボードの配列です。そのため,英語キーボードと日本語キーボードで配置が異なる記号(「@」など)を使用する場合は注意してください。
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JP1/Power MonitorでAMTを使用する場合,次の機能はサポートしていません。
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Kerberos認証によるユーザー認証
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TLS(Transport Layer Security)による暗号化通信
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無線LAN環境での電源制御
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