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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


20.6.2 イベント・アクション制御の環境設定パラメーターの詳細

イベント・アクション制御の環境設定パラメーターの詳細について説明します。

なお,「デフォルト値」とは,環境設定パラメーターを省略した場合の仮定値です。

〈この項の構成〉

(1) WaitInfFileOutDir(マネージャープロセス用)

イベントジョブの詳細情報や,起動条件で監視しているイベントの受信状態などの情報(待機情報)を出力するディレクトリの名称をフルパスで指定します。ただし,標準のディレクトリを変更したい場合以外は指定する必要はありません。

デフォルト以外のフォルダに出力したい場合,またはクラスタ対応する場合に設定します。

待機情報は,この項目で指定したディレクトリ,または仮定されたディレクトリの下で,次のフォルダに出力されます。

このパラメーターは,標準構成のホストサービス管理から起動されるマネージャープロセスにだけ有効です。

形式

"WaitInfFileOutDir"="待機情報ファイル出力ディレクトリ名(マネージャープロセスの設定)"

指定できる値

180バイト以内の文字列

デフォルト値
  • Windowsの場合

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ

JP1/AJS3の新規インストール時および新規セットアップ時は,次の値が設定されます。

  • インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下のとき

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • インストール先フォルダが上記以外のとき

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ

  • UNIXの場合

    /var/opt/jp1ajs2

    JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時は,空白が設定されます。

推奨値
  • 物理ホストの場合

  • Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下のとき

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • Windowsで,インストール先フォルダが上記以外のとき

    JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ

  • UNIXのとき

    空白

  • 論理ホストの場合

    共有ディスクのディレクトリ名

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

待機情報ファイル出力ディレクトリ名には,OSがディレクトリ名として許可していない文字を指定しないでください。例えば,Windowsの場合は「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「*(アスタリスク)」が該当します。

また,ディレクトリ名の最後に「\(円記号)」を指定しないでください。

(2) FileWriteMode(マネージャープロセス用)

イベントジョブ情報,待機情報ファイルの更新時に,同期書き込みを実行するかどうかを指定します。

性能・信頼性・運用方法によって,適切な書き込み方法を選択してください。

形式

"FileWriteMode"="{sync|nosync}"

指定できる値
sync

ファイル更新時に,常に同期書き込みを実行します。この方法で書き込みを実行した場合,信頼性は向上しますが,性能は低下します。

クラスタ対応など信頼性を優先する場合に選択してください。

nosync

JP1/AJS3での処理とは同期を取らないで,OSのバッファーリングによってディスクに書き込みます。「sync」に比べて性能は向上しますが,システムダウンなどが発生した場合,情報の不整合が発生し,イベントが消失するおそれがあります。

デフォルト値

nosync

次の場合は「sync」が設定されます。

  • JP1/AJS3の新規インストール時

  • クラスタシステム運用のセットアップ時

推奨値

sync

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

このパラメーターは,マネージャープロセス(定義キー[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\EV\MANAGER])とエージェントプロセス(定義キー[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMAGENT])で「sync」に統一して設定することを推奨します。同様に,マネージャー・エージェント構成のシステムでも,マネージャープロセスとエージェントプロセスで「sync」に統一して設定することを推奨します。

マネージャープロセスに「nosync」,エージェントプロセスに「sync」を設定した場合は,イベントジョブを使用したジョブネットや起動条件付きジョブネットの実行登録時,強制終了時,または先行ジョブに大量のイベントジョブを使用したORジョブが実行されたときに,イベントジョブの動作が遅延することがあります。そのため,マネージャープロセスが「nosync」,エージェントプロセスが「sync」の組み合わせとならないように注意してください。

特に,論理ホストの追加など,構築済みのシステムにマネージャーホストやエージェントホストを追加する場合は,各マネージャーホスト,エージェントホストの設定値を確認し,マネージャープロセスが「nosync」,エージェントプロセスが「sync」の組み合わせとなっていないか確認してください。

(3) MacVarDQuotation

引き継ぎ情報における「"(ダブルクォーテーションマーク)」有効オプションを使用するかしないかを指定します。

形式

"MacVarDQuotation"="{Y|N}"

指定できる値
Y

使用する場合に指定します。

N

使用しない場合に指定します。

デフォルト値

N

JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「Y」が設定されます。

推奨値

Y

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(4) DNSEstablish

DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用するかどうかを指定します。

詳細については,「6.3.5 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための設定」(Windowsの場合),または「15.3.5 イベントジョブを使用したDNS運用時にFQDN形式で運用するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"DNSEstablish"="{Y|N}"

指定できる値
Y

DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用する場合に指定します。

N

DNS運用時にFQDN形式のホスト名で運用しない場合に指定します。エージェントへはFQDN形式のホスト名ではなく,ホスト名を送ります。

デフォルト値

N

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(5) FixedHostnameForAgent

イベント・アクション制御のプロセス間通信で,マネージャーホスト名を常に小文字で使用するかどうかを指定します。

詳細については,「6.3.15 イベントジョブを実行する場合のマネージャーホスト名を固定化する設定」(Windowsの場合)または「15.3.15 イベントジョブを実行する場合のマネージャーホスト名を固定化する設定」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"FixedHostnameForAgent"="{Y|N}"

指定できる値
Y

マネージャーホスト上で求まるホスト名をすべて小文字に変換したものが,イベント・アクション制御の通信に使用されます。

N

マネージャーホスト上で求まるホスト名を変換しないで,イベント・アクション制御の通信に使用されます。

デフォルト値

N

推奨値

Y

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(6) EvJobExecContinue

実行ホストのJP1/AJS3のサービスを再起動したときに,イベントジョブの実行を継続するかどうかを指定します。

詳細については,「6.3.6 JP1/AJS3のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる設定」(Windowsの場合)または「15.3.6 JP1/AJS3のサービスが停止してもイベントジョブの実行を継続させる設定」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"EvJobExecContinue"="{Y|N}"

指定できる値
Y

イベントジョブの実行を継続します。

N

イベントジョブの実行を終了します。

デフォルト値

N

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

イベントジョブ実行継続オプションは,物理・論理ホストのマネージャー単位で設定してください。

(7) BlockadeTimeoutInterval

閉塞状態になったイベントジョブまたは起動条件付きジョブネットを強制終了させるまでの時間を指定します。

詳細については,「6.3.9 閉塞状態のイベントジョブを監視する期間の設定」(Windowsの場合)または「15.3.9 閉塞状態のイベントジョブを監視する期間の設定」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"BlockadeTimeoutInterval"=dword:閉塞状態のイベントジョブを監視する期間

指定できる値

16進数で00000018〜000002D0(10進数で24〜720)(単位:時間)

デフォルト値

dword:000002D0(10進数で720)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(8) NotificationConstantRetry

マネージャーホストからエージェントホストへの通信がタイムアウトによるネットワークエラーで失敗した場合に,一定間隔で再送処理をするか,段階的に再送間隔を長くするかを指定します。

詳細については,「6.3.11 未通知情報の再送間隔を一定間隔にする設定」(Windowsの場合)または「15.3.11 未通知情報の再送間隔を一定間隔にする設定」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"NotificationConstantRetry"="{Y|N}"

指定できる値
Y

タイムアウトによるネットワークエラーが発生した場合,一定間隔で再送します。

N

タイムアウトによるネットワークエラーが発生した場合,再送間隔を段階的に長くしながら再送します。

デフォルト値

N

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(9) NotificationRetryInterval(マネージャーホストからエージェントホストへ送信する場合)

マネージャーホストからエージェントホストへの未通知情報を再送する間隔を指定します。

詳細については,「6.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(Windowsの場合)または「15.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"NotificationRetryInterval"=dword:マネージャーホストからエージェントホストへの未通知情報の再送間隔

指定できる値

16進数で00000001〜00015180(10進数で1〜86,400)(単位:秒)

デフォルト値

dword:0000001E(10進数で30)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(10) NotificationRetryCount(マネージャーホストからエージェントホストへ送信する場合)

マネージャーホストからエージェントホストへの未通知情報を再送する回数を指定します。

詳細については,「6.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(Windowsの場合)または「15.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"NotificationRetryCount"=dword:マネージャーホストからエージェントホストへの未通知情報の再送回数

指定できる値

16進数で00000001〜00015180(10進数で1〜86,400)(単位:回)

デフォルト値

dword:00000B40(10進数で2,880)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(11) AlarmUnreportedInfoEvent

イベント・アクション制御マネージャーで管理しているスケジューラーサービスへの未通知情報数を監視し,メッセージの出力,およびJP1イベントの発行をするためのしきい値を指定します。

形式

"AlarmUnreportedInfoEvent"=dword:イベント・アクション制御マネージャーで管理しているスケジューラーサービスへの未通知情報数のしきい値

指定できる値

dword:00000001〜00001387(10進数で1〜4,999)

デフォルト値

dword:00000BB8(10進数で3,000)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

スケジューラーサービス起動時

(12) AlarmUnreportedInfoEventInterval

イベント・アクション制御マネージャーで管理しているスケジューラーサービスへの未通知情報数の監視で,未通知情報数が環境設定パラメーターAlarmUnreportedInfoEventに指定した数以上になったときの,メッセージ出力およびJP1イベントを発行する間隔を指定します。最初にJP1イベントを発行したあと,この設定値に指定した間隔の間は,監視している値が環境設定パラメーターAlarmUnreportedInfoEventに指定した値以上の状態であっても,JP1イベントは発行されません。この設定値に指定した時間を過ぎても環境設定パラメーターAlarmUnreportedInfoEventに指定した値以上の状態が続いている場合は,再度JP1イベントがこの設定値の間隔で出力されます。

形式

"AlarmUnreportedInfoEventInterval"= dword:メッセージ出力およびJP1イベントを発行する間隔

指定できる値

16進数で0〜5A0(10進数で0〜1,440)(単位:分)

メッセージの出力,およびJP1イベントの発行をしない場合は,「0」を指定してください。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「5」が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて1以上の値を設定してください。

設定が有効になるタイミング

スケジューラーサービス起動時

(13) SuppressConditionLog

起動条件成立時に,メッセージKAVT0108-Iを統合トレースログに出力するかどうかを設定します。

起動条件の成立回数が多い場合,統合トレースログに大量のメッセージが出力されます。統合トレースログをなるべく長い期間残したい場合に設定してください。

形式

"SuppressConditionLog"="{Y|N}"

指定できる値
Y

起動条件成立時にメッセージKAVT0108-Iを出力しません。

N

起動条件成立時にメッセージKAVT0108-Iを出力します。

デフォルト値

N

JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「Y」が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

スケジューラーサービス起動時

(14) ClientBindFlag

イベントジョブ実行時に使用する通信の送信のバインド方式を,受信のバインド方式に合わせるかどうかを指定します。

詳細については,「6.3.10 イベントジョブ実行時に使用する通信の送信バインド方式を設定する」(Windowsの場合)または「15.3.10 イベントジョブ実行時に使用する通信の送信バインド方式を設定する」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"ClientBindFlag"=dword:送信バインド方式の動作設定

指定できる値
0

イベントジョブ実行時に使用する通信の送信バインド方式の設定を解除します。

1

イベントジョブ実行時に使用する通信の送信のバインド方式を受信のバインド方式に合わせます。

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(15) ResolveAgentInfo

名前解決に使用するエージェントホスト情報の変更オプションを設定します。詳細については,「6.3.18 名前解決に使用するエージェント情報の変更オプションの設定方法」(Windowsの場合)または「15.3.17 名前解決に使用するエージェント情報の変更オプションの設定方法」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"ResolveAgentInfo"="{exec|host}"

指定できる値
exec

エージェントホストのIPアドレス変更時に,マネージャーホストで必要な作業を省略できます。

host

エージェントホストのIPアドレス変更時に,マネージャーホストで作業する必要があります。

デフォルト値

host

JP1/AJS3の新規インストール時に「exec」が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

補足事項
  • このパラメーターを設定する場合は,マネージャーホストとエージェントホストを同じ値にする必要があります。異なる値を設定すると,「host」が指定されたものとして動作します。

  • マネージャーホストでこのパラメーターを指定する場合,パラメーターはホストの定義キー[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMMANAGER]とスケジューラーサービスの定義キー[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\EV\MANAGER]の両方に指定する必要があります。これらの設定値が異なる場合,スケジューラーサービス配下のプロセスがメッセージKAVT0199-Eを出力します。このメッセージは,スケジューラーサービスの数だけ出力されます。

(16) WaitInfFileOutDir(エージェントプロセス用)

イベントジョブでのイベント発生状態や,起動条件で監視しているイベントの受信状態などの情報(待機情報)を出力するディレクトリの名称をフルパスで指定します。ただし,標準のディレクトリを変更したい場合以外は指定する必要はありません。

デフォルト以外のフォルダに出力したい場合,またはクラスタ対応する場合に設定します。

なお,待機情報は,この項目で指定したディレクトリ,または仮定されたディレクトリの下で,次のディレクトリに出力されます。

形式

"WaitInfFileOutDir"="待機情報ファイル出力ディレクトリ名(エージェントプロセスの設定)"

指定できる値

180バイト以内の文字列

デフォルト値
  • Windowsの場合

    JP1/AJS3 - Manager:JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ

    JP1/AJS3 - Agent:JP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ

JP1/AJS3の新規インストール時および新規セットアップ時は,次の値が設定されます。

  • インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下のとき

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • インストール先フォルダが上記以外のとき

    JP1/AJS3 - Manager:JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ

    JP1/AJS3 - Agent:JP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ

  • UNIXの場合

    /var/opt/jp1ajs2

    JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に空白が設定されます。

推奨値
  • 物理ホストの場合

  • Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下のとき

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • Windowsで,インストール先フォルダが上記以外のとき

    JP1/AJS3 - Manager:JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ

    JP1/AJS3 - Agent:JP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ

  • UNIXのとき

    空白

  • 論理ホストの場合

    共有ディスクのディレクトリ名

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

待機情報ファイル出力ディレクトリ名には,OSがディレクトリ名として許可していない文字を指定しないでください。例えば,Windowsの場合は「"(ダブルクォーテーションマーク)」や「*(アスタリスク)」が該当します。

また,ディレクトリ名の最後に「\(円記号)」を指定しないでください。

(17) EvjobInfFile

メール受信監視ジョブで受信した情報をファイルで引き継ぐ場合,そのファイルを保存しておくディレクトリの名称をフルパスで指定します。ただし,標準のディレクトリを変更したい場合以外は指定する必要はありません。

デフォルト以外のフォルダに出力したい場合,またはクラスタ対応する場合に設定します。

メール受信監視ジョブの動作については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド 2.1.2 メール受信時の動作の概要」を参照してください。

形式

"EvjobInfFile"="イベントジョブ情報引き継ぎディレクトリ名"

指定できる値

180バイト以内の文字列

デフォルト値
  • Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合

    %ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\tmp\infodir

    %ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。

    「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。

    ・「システムドライブ\Windows」配下

    ・「システムドライブ\Program Files」配下

    ・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下

  • Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合

    JP1/AJS3 - Manager:JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\tmp\infodir

    JP1/AJS3 - Agent:JP1/AJS3 - Agentのインストール先フォルダ\tmp\infodir

  • UNIXの場合

    /var/opt/jp1ajs2/sys/infoagt/tmp/infodir

空白が設定されている場合は,デフォルト値が仮定されます。また,JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に空白が設定されます。

推奨値
  • 物理ホストの場合

    空白

  • 論理ホストの場合

    共有ディスクのディレクトリ名

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

このディレクトリに保存されるファイルは,自動的に削除されないので,不要になった場合は削除してください。

(18) HowUseInfWhenHA

JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - AgentでJP1/AJS3サービスの正常な停止処理を伴わない停止(フェールオーバーや電源断など)が発生した場合に,フェールオーバー先または再起動後のJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentに,正常な停止処理を伴わない停止時の情報を引き継ぐかどうかを指定します。

JP1/AJS3 - Managerへ通知できなかったイベントがある状態でJP1/AJS3サービスの正常な停止処理を伴わない停止が発生したとき,フェールオーバー前またはJP1/AJS3サービスの停止前に発生していたイベントを破棄したい場合に変更します。

形式

"HowUseInfWhenHA"="{Y|N}"

指定できる値
Y

正常な停止処理を伴わない停止時の状態を,フェールオーバー後または再起動後のJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentに引き継ぎます。例えば,フェールオーバー発生前にJP1/AJS3 - Manager に通知できなかったイベントを,切り替え後に再度通知します。

N

正常な停止処理を伴わない停止時の状態を,フェールオーバー後または再起動後のJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentに引き継ぎません。例えば,フェールオーバー発生前にJP1/AJS3 - Manager に通知できなかったイベントは破棄されます。

通常は「Y」を使用してください。

デフォルト値

Y

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(19) InformationWhenShutDown

JP1/AJS3 - ManagerホストまたはJP1/AJS3 - Agentホストがシャットダウン(停止処理を伴う終了)されたときに,シャットダウン前にJP1/AJS3 - Managerへ通知できなかったイベントを再度通知するかどうかを指定します。

JP1/AJS3 - Managerへ通知できなかったイベントがある状態でシャットダウン後に起動した場合,シャットダウン前に発生していたイベントを破棄したいときに変更します。

形式

"InformationWhenShutDown"="{K|B}"

指定できる値
K

シャットダウン後にJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentを起動したときに,シャットダウン前にJP1/AJS3 - Managerへ通知できなかったイベントを再度通知します。例えば,シャットダウン前に発生していたイベントを,起動後にJP1/AJS3 - Managerに通知します。ただし,24時間以内にJP1/AJS3 - Managerを起動した場合に限ります。

B

シャットダウン後にJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentを起動したときに,シャットダウン前にJP1/AJS3 - Managerへ通知できなかったイベントを通知しません。例えば,シャットダウン前に発生していたイベントは破棄されます。電源ダウンの障害時だけ,情報を引き継ぎたいような場合に使用します。

通常は「K」を使用してください。

デフォルト値

K

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(20) FilewatchinfContinue

ファイル監視ジョブの実行中に,JP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentがシャットダウン(停止処理を伴う終了)されたときに,次回起動時にシャットダウン前のファイル監視ジョブの情報を引き継ぐかどうかを指定します。

起動条件に定義されたファイル監視ジョブが実行中にシャットダウンし,その後起動した場合で,シャットダウン前のファイル監視ジョブの監視状態を引き継がないで監視したいときに変更します。

形式

"FilewatchinfContinue"="{Y|N}"

指定できる値
Y

シャットダウン後にJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentを起動したときに,シャットダウン前のファイル監視ジョブの監視状態を引き継ぎます。

N

シャットダウン後にJP1/AJS3 - ManagerまたはJP1/AJS3 - Agentを起動したときに,シャットダウン前のファイル監視ジョブの監視状態を引き継ぎません。

デフォルト値

N

JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「Y」が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(21) FileWriteMode(エージェントプロセス用)

イベントジョブ情報,待機情報ファイルの更新時に,同期書き込みを実行するかどうかを指定します。

性能・信頼性・運用方法によって,適切な書き込み方法を選択してください。

形式

"FileWriteMode"="{sync|nosync}"

指定できる値
sync

ファイル更新時に,常に同期書き込みを実行します。この方法で書き込みを実行した場合,信頼性は向上しますが,性能は低下します。

クラスタ対応など信頼性を優先する場合に選択してください。

nosync

JP1/AJS3での処理とは同期を取らないで,OSのバッファーリングによってディスクに書き込みます。「sync」に比べて性能は向上しますが,システムダウンなどが発生した場合,情報の不整合が発生し,イベントが消失するおそれがあります。

デフォルト値

nosync

次の場合は「sync」が設定されます。

  • JP1/AJS3の新規インストール時

  • クラスタシステム運用のセットアップ時

推奨値

sync

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

このパラメーターは,マネージャープロセス(定義キー[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\EV\MANAGER])とエージェントプロセス(定義キー[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMAGENT])で「sync」に統一して設定することを推奨します。同様に,マネージャー・エージェント構成のシステムでも,マネージャープロセスとエージェントプロセスで「sync」に統一して設定することを推奨します。

マネージャープロセスに「nosync」,エージェントプロセスに「sync」を設定した場合は,イベントジョブを使用したジョブネットや起動条件付きジョブネットの実行登録時,強制終了時,または先行ジョブに大量のイベントジョブを使用したORジョブが実行されたときに,イベントジョブの動作が遅延することがあります。そのため,マネージャープロセスが「nosync」,エージェントプロセスが「sync」の組み合わせとならないように注意してください。

特に,論理ホストの追加など,構築済みのシステムにマネージャーホストやエージェントホストを追加する場合は,各マネージャーホスト,エージェントホストの設定値を確認し,マネージャープロセスが「nosync」,エージェントプロセスが「sync」の組み合わせとなっていないか確認してください。

(22) EVProcessHA

イベント・アクション制御の詳細プロセスがシグナル終了した場合,イベント・アクション制御エージェントプロセスを終了しないで縮退運転するか,すべての詳細プロセスを停止して終了するかどうかを指定します。

形式

"EVProcessHA"="{Y|N}"

指定できる値
Y

すべての詳細プロセスを停止してイベント・アクション制御エージェントプロセスを終了します。

N

イベント・アクション制御エージェントプロセスを終了しないで縮退運転します。シグナルなどによって詳細プロセスの一部が終了した場合,終了した詳細プロセスで動作するイベントジョブ以外は使用できます。

デフォルト値

N

JP1/AJS3の新規のインストール時および新規のセットアップ時に「Y」が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項
  • 異常終了したJP1/AJS3のプロセスを再起動させる設定を行っている場合,このパラメーターに「Y」を設定しても,エージェントプロセスと詳細プロセスはJP1/AJS3のプロセスの再起動に伴って再起動されます。異常終了したJP1/AJS3のプロセスを再起動させる設定については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 6.3.1 異常終了したJP1/AJS3のプロセスを再起動する」を参照してください。

  • UNIXの場合,このパラメーターに「N」を設定して,詳細プロセス終了時オプションを「無効」としているとき,異常終了している詳細プロセスに該当するジョブを実行登録すると,そのジョブは異常終了します。

    注※ 例えば,jpocwtflMainプロセスが異常終了している状態でファイル監視ジョブを実行するなど。

(23) EventSequential

イベント順序保証オプションを使用するかどうかを指定します。

形式

"EventSequential"="{Y|N}"

指定できる値
Y

イベント順序保証オプションを使用する場合に指定します。

N

イベント順序保証オプションを使用しない場合に指定します。

デフォルト値

N

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(24) RetryAgtStartNotification

起動通知を再送するかどうかを指定します。

形式

"RetryAgtStartNotification"="{Y|N}"

指定できる値
Y

起動通知の送信に失敗した場合,起動通知を再送します。

N

起動通知の送信に失敗した場合でも,起動通知を再送しません。

デフォルト値

N

JP1/AJS3の新規インストール時に「Y」が設定されます。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

設定する値に「Y」を指定する必要がある運用環境などについては,「6.3.7 イベント・アクション制御エージェント起動通知の送信に失敗した場合に再送を行う設定」(Windowsの場合)または「15.3.7 イベント・アクション制御エージェント起動通知の送信に失敗した場合に再送を行う設定」(UNIXの場合)を参照してください。

(25) ClientConnectTimeout(イベント・アクション制御)

TCP/IPソケットの接続要求がすぐに完了(成功または失敗)しない場合に,要求の完了を待ち続ける時間を指定します。

指定した時間を経過しても接続要求が完了しない場合,タイムアウトが発生したと見なされ接続要求が打ち切られます。

マネージャー環境にこの環境設定パラメーターを設定する場合は,「20.8.2(1) ClientConnectTimeout(通信制御)」を参照してください。

形式

"ClientConnectTimeout"=dword:イベント・アクション制御マネージャー,イベント・アクション制御エージェント間の通信接続タイムアウト時間の設定

指定できる値

16進数で000003E8〜000927C0(10進数で1,000〜600,000)(単位:ミリ秒)

デフォルト値
  • Windowsの場合

    dword:00007530(10進数で30,000)(単位:ミリ秒)

  • UNIXの場合

    dword:000003E8(10進数で1,000)(単位:ミリ秒)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項
  • OSで設定されているTCP/IPの接続タイムアウト値がこの環境設定パラメーターに設定した値より短い場合,OSの設定が有効になります。

  • この環境設定パラメーターを省略した場合はデフォルト値が仮定されます。

  • この環境設定パラメーターにイベント・アクション制御で指定できない値を指定した場合は,デフォルト値が仮定されます。

(26) NotificationRetryInterval(エージェントホストからマネージャーホストへ送信する場合)

エージェントホストからマネージャーホストへ,未通知情報を再送する間隔を指定します。

詳細については,「6.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(Windowsの場合)または「15.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"NotificationRetryInterval"=dword:エージェントホストからマネージャーホストへの未通知情報の再送間隔

指定できる値

16進数で00000001〜00015180(10進数で1〜86,400)(単位:秒)

デフォルト値

dword:0000000A(10進数で10)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(27) NotificationRetryCount(エージェントホストからマネージャーホストへ送信する場合)

エージェントホストからマネージャーホストへ,未通知情報を再送する回数を指定します。

詳細については,「6.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(Windowsの場合)または「15.3.12 未通知情報の再送間隔・再送回数の変更」(UNIXの場合)を参照してください。

形式

"NotificationRetryCount"=dword:エージェントホストからマネージャーホストへの未通知情報の再送回数

指定できる値

16進数で00000001〜00015180(10進数で1〜86,400)(単位:回)

デフォルト値

dword:000021C0(10進数で8,640)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(28) EventServerName

FQDN形式のイベントサーバ名を持つイベントサーバが稼働するホストでログファイル監視ジョブを実行する場合は,JP1/Baseのイベントサーバインデックスファイル(index)に指定したFQDN形式のイベントサーバ名を指定します。

形式

"EventServerName"="イベントサーバ名"

指定できる値

255バイト以内の文字列

デフォルト値

JP1/AJS3が起動するホストのホスト名(ショート名)を仮定します。

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項
  • このオプションで指定するイベントサーバ名には,JP1/AJS3が動作するホストと同じホストで動作するイベントサーバの名前を指定してください。

  • このオプションで指定するイベントサーバ名は,大文字・小文字が区別されるため,JP1/Baseのイベントサーバインデックスファイル(index)に指定したFQDN形式のイベントサーバ名に合わせて指定してください。

(29) GetFQDNForShortNameOnly

イベント・アクション制御のプロセス間通信で使用する自ホスト名を,DNSから取得するかどうかを指定します。なお,この環境設定パラメーターに「Y」を指定する場合は,環境設定パラメーターDNSEstablishに「Y」を指定してください。

形式

"GetFQDNForShortNameOnly"="{Y|N}"

指定できる値
Y

イベント・アクション制御のプロセス間通信で,DNSから取得したFQDN形式の自ホスト名を使用します。

jp1hostsまたはjp1hosts2にショート名形式の自ホスト名を指定しても,DNSから取得したFQDN形式の自ホスト名を使用します。

N

イベント・アクション制御のプロセス間通信で,jp1hostsまたはjp1hosts2に指定したショート名形式の自ホスト名を使用します。

jp1hostsまたはjp1hosts2にショート名形式の自ホスト名を指定していない場合は,DNSから取得したFQDN形式の自ホスト名を使用します。

デフォルト値

N

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

補足事項

すべてのイベント・アクション制御のプロセス間通信でDNSから取得したFQDN形式の自ホスト名を使用する場合,次に示すすべてのホストでこの環境設定パラメーターに「Y」を設定してください。

  • 環境設定パラメーターDNSEstablishに「Y」を設定したマネージャーホスト

  • イベントジョブを実行するエージェントホスト

(30) NetworkFilewatch

ファイル監視ジョブでネットワークを介したファイルを監視するかどうかを指定します。

形式

"NetworkFilewatch"="{Y|N}"

指定できる値
Y

ファイル監視ジョブでネットワークを介したファイルを監視します。

N

ファイル監視ジョブでネットワークを介したファイルを監視しません。

デフォルト値

N

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項
  • ファイル監視ジョブでローカルファイルだけを監視する場合は,デフォルト値「N」で運用してください。この環境設定パラメーターに「Y」を指定した場合,メモリー所要量の再見積もりおよびカーネルパラメーターの調整が必要です。

  • この環境設定パラメーターに「Y」を指定した場合で,[監視対象ファイル名]にネットワークを介したファイルを指定したファイル監視ジョブの実行中にネットワーク障害が発生したとき,[監視対象ファイル名]にローカルファイルを指定した別のファイル監視ジョブもイベント検知が遅延することがあります。

(31) NetworkFilewatchTimeout

ファイル監視ジョブでネットワークを介したファイルを監視するときの,監視の打ち切り時間を指定します。

形式

"NetworkFilewatchTimeout"=dword:ファイル監視ジョブでネットワークを介したファイルを監視するときの,監視の打ち切り時間

指定できる値

16進数で0000000A〜00000E10(10進数で10〜3,600)(単位:秒)

デフォルト値

dword:0000003C(10進数で60)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(32) CloseCheckTimeout

ファイル監視プロセスのクローズチェックのタイムアウト時間を指定します。

環境設定パラメーターNetworkFilewatchに「N」を指定した場合に有効になります。

形式

"CloseCheckTimeout"=dword:クローズチェックのタイムアウト時間

指定できる値

16進数で00000000,または0000000A〜00000E10(10進数で0,または10〜3,600)(単位:秒)

デフォルト値

dword:00000000(10進数で0)

推奨値

運用環境に応じて設定してください。

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

注意事項

通常,このパラメーターの指定値を変更する必要はありません。次の説明を参照し,必要に応じて変更してください。

  • 0を指定した場合,クローズチェックのタイムアウト時間なし(バージョン12-50以前と同じ動作)になります。このとき,メッセージKAVT2040-WおよびKAVT2041-Wは出力されません。

  • 0以外を指定した場合で,クローズチェックで使用するコマンドの起動に失敗したとき,環境設定パラメーターCloseCheckWarnLogIntervalに指定したメッセージの出力間隔に従ってメッセージKAVT2040-Wが出力されます。メッセージKAVT2040-Wが出力されることで,ファイル監視ジョブで遅延が発生していることがわかります。

  • 0以外を指定した場合で,指定したタイムアウト時間内にクローズチェックが完了しないとき,環境設定パラメーターCloseCheckWarnLogIntervalに指定したメッセージの出力間隔に従ってメッセージKAVT2041-Wが出力されます。メッセージKAVT2041-Wが出力されることで,ファイル監視ジョブで遅延が発生していることがわかります。

  • 0以外を指定した場合で,クローズチェックに失敗したときは,次回のファイル監視ジョブの監視間隔満了時に再度クローズチェックされます。

(33) CloseCheckWarnLogInterval

ファイル監視ジョブでクローズチェックに失敗した場合の,メッセージKAVT2040-WまたはメッセージKAVT2041-Wの出力間隔を指定します。

環境設定パラメーターNetworkFilewatchに「N」を指定した場合で,環境設定パラメーターCloseCheckTimeoutに「0」を指定したとき,この環境設定パラメーターの指定は無効です。

メッセージKAVT2040-WまたはメッセージKAVT2041-Wが出力されてから,このパラメーターに指定した間隔の間は,クローズチェックに失敗してもメッセージKAVT2040-WおよびメッセージKAVT2041-Wは出力されません。メッセージKAVT2040-WまたはメッセージKAVT2041-Wが出力されてから,このパラメーターに指定した時間が経過したあとクローズチェックに失敗した場合は,メッセージKAVT2040-WおよびメッセージKAVT2041-Wが再度出力されます。

形式

"CloseCheckWarnLogInterval"=dword:クローズチェックに失敗した場合に出力されるメッセージの出力間隔

指定できる値

16進数で00000000〜000005A0(10進数で0〜1,440)(単位:分)

デフォルト値

dword:0000003C(10進数で60)

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時

(34) RecvTimeout

イベント・アクション制御のプロセス間通信で,通信データが何らかの理由によって受信側に到着しない場合に,データの到着待ちを打ち切ってほかの処理を行えるようにするかどうかを指定します。

形式

"RecvTimeout"="{Y|N}"

指定できる値
Y

データが一定時間到着しない場合にデータ受信処理をタイムアウトさせます。

N

データの到着まで待機します。

デフォルト値

Y

推奨値

デフォルト値

設定が有効になるタイミング

次回JP1/AJS3サービス起動時