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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.3.11 未通知情報の再送間隔を一定間隔にする設定

イベント・アクション制御マネージャーからイベント・アクション制御エージェントへのプロセス間通信が,ネットワークへの高負荷または回線不良などによって失敗した場合,失敗した通信を未通知情報として管理しています。

未通知情報は,デフォルトでは次の間隔で再送します。

エージェントホストに接続できない(タイムアウトする)場合でも,未通知情報再送間隔一定化オプション(環境設定パラメーターNotificationConstantRetry)を有効に設定することで,再送間隔を段階的に延ばすのではなく,エージェントホストに接続できない(タイムアウトする)以外のネットワークエラーの場合と同じ間隔および回数で再送するようにできます。ただし,長期にわたってエージェントに接続できない(タイムアウトする)ときでも一定間隔で未通知情報を送信するため,タイムアウトが多発し,処理が遅延するおそれがあります。

未通知情報再送間隔一定化オプションを有効にしても,タイムアウト多発による遅延を抑えたいときは,タイムアウト時間の環境設定パラメーターも遅延が許容できる範囲の値に設定してください。

タイムアウト時間の環境設定パラメーターについては,「6.3.13 イベント・アクション制御マネージャー,イベント・アクション制御エージェント間の通信接続タイムアウト時間の設定」を参照してください。

また,「6.3.14 イベント・アクション制御の通信に関する環境設定パラメーター」も参照して,設定を調整してください。

設定手順を次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。

    • JP1/AJS3サービス

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. JP1/AJS3を再起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6‒60 未通知情報再送間隔一定化オプション設定の環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

  • スケジューラーサービス(共通)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\SCHEDULER\EV\MANAGER]

  • スケジューラーサービス(個別)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名\EV\MANAGER]

"NotificationConstantRetry"=

未通知情報再送間隔一定化オプション

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。

環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,「20.6.2(8) NotificationConstantRetry」を参照してください。