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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド


6.3.13 イベント・アクション制御マネージャー,イベント・アクション制御エージェント間の通信接続タイムアウト時間の設定

イベントジョブおよび起動条件付きジョブネットを実行すると,イベント・アクション制御マネージャー,イベント・アクション制御エージェント間で通信を行います。その際,通信相手への接続待ち時間はOSに依存しているため,次のような場合に,20〜30秒程度の接続待ちが発生します。

このような状況が頻発すると,1回の接続待ち時間が長いため,プロセスが断続的にフリーズ状態となります。そのため,ほかの通信できるエージェントに対して実行したイベントジョブや起動条件付きジョブネットの処理が長時間遅延したり,イベントの検知が極端に遅延したりします。そのような場合は,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターで,通信接続タイムアウト時間を調整してください。

設定手順を次に説明します。

〈この項の構成〉

(1) 定義手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。

    • JP1/AJS3サービス

  2. 次のコマンドを実行して,「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。

    jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
  3. JP1/AJS3のサービスを起動する。

    設定した内容が反映されます。

(2) 環境設定パラメーター一覧

表6‒62 イベント・アクション制御マネージャー,イベント・アクション制御エージェント間の通信接続タイムアウト時間の環境設定パラメーター

定義キー

環境設定パラメーター

定義内容

イベント・アクション制御マネージャー
  • スケジューラーサービス(共通)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJS2\HOST\NETWORK\EVMANAGER]

  • スケジューラーサービス(個別)の場合

    [{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AJSMANAGER\スケジューラーサービス名\NETWORK\EVMANAGER]

イベント・アクション制御エージェント

[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1AOMAGENT]

"ClientConnectTimeout"=

イベント・アクション制御マネージャー,イベント・アクション制御エージェント間の通信接続タイムアウト時間

注※

{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定してください。

イベント・アクション制御マネージャーに関する,環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。

イベント・アクション制御エージェントに関する,環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。