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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation 運用ガイド 


1.1.1 運用準備での基本操作

JP1/AOシステムを構築したら,目的の運用手順を自動処理できるよう準備します。

サービス設計および運用設計で決定した内容に合わせて,サービスを作成します。また,サービスを実行するのに必要なエージェントレス接続先,プロパティ,ユーザー,グループなどを設定します。

運用準備の基本的な操作の流れを次に示します。この例では,User Management権限かつAdminロールを持つ「ユーザーA」,およびModifyロールを持つ「ユーザーM」が操作することを前提としています。

ユーザーA(User Management権限かつAdminロール)の操作

  1. サービス設計および運用設計で決定した内容に合わせて,サービステンプレートを選択します。

  2. 選択したサービステンプレートをJP1/AOにインポートします。

    サービス設計時に選定したサービステンプレートをJP1/AOにインポートします。

  3. サービス共有プロパティを設定します。

    サービス共有プロパティは,複数のサービス間で共有されるプロパティです。インポートしたサービステンプレートに定義されているサービス共有プロパティのプロパティ値を設定します。また,必要に応じてビルトインサービス共有プロパティを設定します。

  4. ユーザーを追加します。

    サービスを作成したり,実行したりするユーザーを追加します。

  5. ユーザーグループを作成します。

    ユーザーグループは,組織や業務に応じてユーザーをグループ化したものです。

  6. サービスグループを作成します。

    サービスグループは,サービスやエージェントレス接続先をグループ化したものです。

  7. ユーザーグループにユーザーとサービスグループを割り当てます。

    ユーザーグループにサービスグループを割り当てることで,ユーザーごとにサービスへのアクセスを制御できます。例えば,ユーザーグループの利用目的に合わせてサービスを効率良く管理し,マルチテナント運用としてサービスを提供できるようになります。

  8. Webサービス接続先定義を作成します。

    Webサービスと連携する場合,必要に応じて接続先の情報を事前に登録します。Webサービス接続先定義には,IPアドレスや認証情報,プロキシサーバの情報などを設定します。

  9. エージェントレス接続先定義を作成します。

    接続を許可する接続先ホストについて,サービスの操作対象となる接続先ホストを,エージェントレス接続先として事前に登録しておく必要があります。エージェントレス接続先定義には,接続先ホストのホスト名(またはIPアドレス),接続先種別などの接続先情報を設定します。また,必要に応じてユーザーID,パスワードなどの認証情報を設定します。

ユーザーM(Modifyロール)の操作

  1. ユーザーAがインポートしたサービステンプレートを利用して,サービスを作成します。

  2. サービスのプロパティ値を設定します。

    サービスを作成し,プロパティ値を設定することで,サービスを実行できるようになります。