8.4 UNIX互換コマンド
この節では各UNIX互換コマンドの指定方法を説明しています。全般的な注意事項を次に示します。
- UNIX互換コマンドで使用できる正規表現
基本の正規表現および拡張された正規表現の2つを使用できます。基本の正規表現が使用できるコマンドを次に示します。
exprコマンド
grepコマンド(-Gオプションを指定した場合)
sedコマンド(-Eオプションを指定しない場合)
拡張された正規表現が使用できるコマンドを次に示します。
awkコマンド
egrepコマンド
grepコマンド(-Eオプションを指定した場合)
sedコマンド(-Eオプションを指定した場合)
また,正規表現には次の表に示す文字を使用できます。次の表に示す文字を正規表現に使用すると,UNIX互換コマンドはメタキャラクタと解釈します。
表8‒6 正規表現で使用できるメタキャラクタの違い メタキャラクタ
意味
基本の正規表現
拡張された正規表現
*
0回以上の繰り返し
○
○
\+
1回以上の繰り返し
○
×
+
1回以上の繰り返し
×
○
.
1文字
○
○
\?
直前にある正規表現
○
×
?
直前にある正規表現
×
○
^
行頭
○
○
$
末尾
○
○
\|
選択
○
×
|
選択
×
○
[char-list]
範囲指定
○
○
\(regexp\)
一まとめ
○
×
(regexp)
一まとめ
×
○
\{n,m\}
n回以上m回以下の繰り返し
○
×
{n,m}
n回以上m回以下の繰り返し
×
○
\{n\}
n回
○
×
{n}
n回
×
○
\{n,\}
n回以上
○
×
{n,}
n回以上
×
○
- (凡例)
○:使用できます。
×:使用できません。
- コマンドの使用例について
各UNIX互換コマンドの使用例は,一部を除いてWindowsで実行した場合の例を示しています。
コマンドがインストールされているディレクトリへのパスが,環境変数ADSH_OSCMD_DIRに格納されていると仮定しています。
- 〈この節の構成〉