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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


8.4 UNIX互換コマンド

この節では各UNIX互換コマンドの指定方法を説明しています。全般的な注意事項を次に示します。

UNIX互換コマンドで使用できる正規表現

基本の正規表現および拡張された正規表現の2つを使用できます。基本の正規表現が使用できるコマンドを次に示します。

  • exprコマンド

  • grepコマンド(-Gオプションを指定した場合)

  • sedコマンド(-Eオプションを指定しない場合)

拡張された正規表現が使用できるコマンドを次に示します。

  • awkコマンド

  • egrepコマンド

  • grepコマンド(-Eオプションを指定した場合)

  • sedコマンド(-Eオプションを指定した場合)

また,正規表現には次の表に示す文字を使用できます。次の表に示す文字を正規表現に使用すると,UNIX互換コマンドはメタキャラクタと解釈します。

表8‒6 正規表現で使用できるメタキャラクタの違い

メタキャラクタ

意味

基本の正規表現

拡張された正規表現

*

0回以上の繰り返し

\+

1回以上の繰り返し

×

+

1回以上の繰り返し

×

.

1文字

\?

直前にある正規表現

×

?

直前にある正規表現

×

^

行頭

$

末尾

\|

選択

×

|

選択

×

[char-list]

範囲指定

\(regexp\)

一まとめ

×

(regexp)

一まとめ

×

\{n,m\}

n回以上m回以下の繰り返し

×

{n,m}

n回以上m回以下の繰り返し

×

\{n\}

n

×

{n}

n

×

\{n,\}

n回以上

×

{n,}

n回以上

×

(凡例)

○:使用できます。

×:使用できません。

コマンドの使用例について
  • 各UNIX互換コマンドの使用例は,一部を除いてWindowsで実行した場合の例を示しています。

  • コマンドがインストールされているディレクトリへのパスが,環境変数ADSH_OSCMD_DIRに格納されていると仮定しています。

〈この節の構成〉