Hitachi

JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


8.4.22 mkdirコマンド(ディレクトリを作成する)

形式

mkdir[-p][-m パーミッションディレクトリ ...

機能

ディレクトリを作成します。

引数

-p

必要に応じて,存在しない中間のディレクトリを作成します。

-m パーミッション

UNIXの場合,作成したディレクトリにパーミッションを設定します。umask値は反映されません。

パーミッションは8進数の数値またはシンボルを指定します。

数値を指定した場合,8進数以外または8進数の07777(10進数の4095)より大きな値を指定するとエラーとなります。

シンボルを指定した場合,何も指定されていない状態(数値表現での0)に対して設定,追加および削除をします。1つまたは複数のシンボルで指定された結果が検索に使用されます。

シンボルは3つの部分から構成されます。次に示すシンボルを1つまたは複数指定します。複数指定する場合は,コンマ(,)でシンボル間を区切ります。

シンボル内の順序

指定できる値

1つ目

アクセス権を設定する項目を指定します。複数同時に指定できます。指定できる項目を次に示します。省略するとすべてのユーザーが仮定されます。

  • u:所有者

  • g:グループ

  • o:その他

  • a:全ユーザー

2つ目

モードに対する操作を指定します。1つ目のシンボルで指定した項目に対して次の処理をします。

  • =:アクセス権の設定(上書き)

  • +:アクセス権の追加

  • -:アクセス権の削除

設定,追加および削除する値は,3つ目のシンボルで指定します。

3つ目のシンボルに続けて2つ目および3つ目のシンボルを記述できます。このとき3つ目のシンボルは省略できます。

3つ目

設定するアクセス権を指定します。複数同時に指定できます。指定できる値を次に示します。

  • r:読み取り

  • w:書き込み

  • x:実行

  • s:実行時にユーザーまたはグループIDを設定する

  • t:スティッキービット

  • u:モードに現在設定されている所有者のアクセス権

  • g:モードに現在設定されているグループのアクセス権

  • o:モードに現在設定されているその他のアクセス権

省略するとアクセス権を設定する項目を消去します。消去した値を2つ目のシンボルに従って設定,追加および削除します。2つ目で設定する追加および削除では,3つ目で設定する値は変化しません。

sとtの指定は,1つ目でoだけを指定した場合には無視されます。

シンボルの指定例を次の表に示します。

-permの指定値

同等の数値指定

説明

u=x,g=w

120

uに対してxを設定し,gに対してwを設定しています。

u=x,g=u

110

uに対してxを設定し,gに対してuと同じ値を設定しています。

u=x,=u

111

uに対してxを設定し,そのあとa(省略値)にuと同じ値を設定しています。

u=x,u=w

200

uに対してxを設定し,そのあとuに対してwを設定(上書き)しています。

u=x,u+w

300

uに対してxを設定し,そのあとuに対してwを追加しています。

ug=x

110

uとgに対してxを設定しています。

u=rw

600

uに対してrおよびwを設定しています。

u=r+x

500

uに対してrを設定し,xを追加しています。

u=r=w

200

uに対してrを設定し,さらにwを設定(上書き)しています。

=x,u=

011

a(省略値)にxを設定し,uの設定を消去しています。

=

000

a(省略値)を消去しています。

Windowsの場合,指定は無視されます。

ディレクトリ

作成するディレクトリ名を指定します。ディレクトリ名は複数指定できます。

終了コード

終了コード

意味

0

正常終了

1以上

エラー終了

注意事項

使用例