8.4.26 rmコマンド(ファイルまたはディレクトリを削除する)
形式
rm[-d][-f][-i][-R][-r]パス名 ...
機能
ファイルまたはディレクトリを削除します。
引数
- -d
ファイルまたはディレクトリを削除します。ディレクトリの場合,ディレクトリごと削除します。
- -f
ファイルを削除します。存在しないファイルは無視されます。削除するかどうかは問い合わせません。-iオプションの前に指定すると無視されます。
- -i
ファイルを削除する前に確認します。標準入力からyまたはYを応答すると削除します。-fオプションの前に指定すると無視されます。
- -R|-r
再帰的にディレクトリツリーを削除します。
- パス名
削除するパス名を指定します。複数指定できます。
終了コード
終了コード |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了
|
1以上 |
エラー終了 |
注意事項
Windowsの場合,write権限がなく削除を確認するときは,オーナーのアクセス権以外は表示しません。
表示するパーミッションの詳細については,「8.4.21 lsコマンド(ファイルまたはディレクトリの内容を表示する)」を参照してください。
-fオプションおよび-iオプションは最後に指定したオプションが有効となります。
-
rmコマンドの引数には削除する権限が割り当たっているファイル,ディレクトリを指定してください。削除する権限が割り当たっていないファイル,ディレクトリを指定すると削除に失敗する場合があります。【Windows版】
使用例
-iオプションを指定して,ファイルを削除するかどうか確認します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm -i file2.txt remove file2.txt?
ファイルがない場合のエラーメッセージを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm c.txt rm: c.txt: No such file or directory
-dオプションを使用しないでディレクトリを削除しようとした場合のエラーメッセージを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm dir8 rm: dir8: is a directory
削除しようとしたディレクトリにファイルが存在した場合のエラーメッセージを表示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm -d dir8 rm: dir8: Directory not empty
オプションエラーのメッセージを表示します。
このメッセージは,コマンドを実行するプラットフォームによって異なる場合があります。Windowsの例を次に示します。
C:\TEMP>%ADSH_OSCMD_DIR%\rm -w rm: illegal option -- w usage: rm [-dfiRr] file ...