1.3.4 アプリケーション実行エージェント機能を使用するときの処理の流れ
アプリケーション実行エージェント機能は,ジョブコントローラから独立して動作することが可能であり,次のことができます。
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JP1/AJSのジョブの実行でExcelやユーザーがVC++などで独自に作った対話操作のプログラムなどを実行できます。
<実行例>
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Excelを新規で起動して,Excel上で日付,担当,作業内容確認のチェックボックスなどの特定情報を入力してからExcel全体を閉じて,後続ジョブで特定のフォルダに移動させます。
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ユーザーがVC++などで独自に作った対話プログラムを実行し,OKボタンを押すなどして対話GUIが終了したらジョブが継続します。
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JP1/AJSからGUI画面を表示し,自動応答するツールを使用する機能を持つほかの製品のプログラムを実行できます。
<実行例>
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JP1/AJSのPCジョブの定義に指定するJP1/ASのGUIアプリケーション実行プログラムの引数に,ほかの製品のプログラムを指定します(アプリケーション実行エージェント機能のカスタムジョブを使用することもできます)。
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1のPCジョブを実行すると,JP1/AJS - AgentでGUI画面を表示して自動応答し,ジョブが終了します。
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アプリケーション実行エージェント機能は,アプリケーション実行エージェントプログラムとGUIアプリケーション実行プログラムが連携して,ユーザーが指定した実行アプリケーションを実行します。アプリケーション実行エージェント機能を使用する場合の処理の流れを次に示します。
詳細については,「3.12 アプリケーション実行エージェント機能を使用する【Windows実行環境限定】」を参照してください。
(1) 実行アプリケーションの終了を待つ場合【Windows実行環境限定】
実行アプリケーションの終了を待つ場合の処理の流れを次に示します。
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Windowsのスタートアップなど,あらかじめアプリケーション実行エージェントプログラムを実行ユーザーごとに起動しておきます(1)。
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実行アプリケーションを動作させることが必要となった場合,引数-wを指定し,GUIアプリケーション実行プログラムを起動します(2)。
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アプリケーション実行エージェントプログラムは,GUIアプリケーション実行プログラムが起動すると実行アプリケーションを起動します(3)。
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実行アプリケーションが終了するとGUIアプリケーション実行プログラムは,終了します(点線の矢印の流れ)(4)。
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アプリケーション実行ログは,アプリケーション実行エージェントプログラム,およびGUIアプリケーション実行プログラム実行時のログを格納します(5)。
(2) 実行アプリケーションの終了を待たない場合【Windows実行環境限定】
実行アプリケーションの終了を待たない場合の処理の流れを次に示します。
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Windowsのスタートアップなど,あらかじめアプリケーション実行エージェントプログラムを実行ユーザーごとに起動しておきます(1)。
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実行アプリケーションを動作させることが必要となった場合,引数-nを指定し,GUIアプリケーション実行プログラムを起動します(2)。
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アプリケーション実行エージェントプログラムは,GUIアプリケーション実行プログラムが起動すると実行アプリケーションを起動します(3)。
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実行アプリケーションを起動するとGUIアプリケーション実行プログラムは,終了します(点線の矢印の流れ)(4)。
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アプリケーション実行ログは,アプリケーション実行エージェントプログラム,およびGUIアプリケーション実行プログラム実行時のログを格納します(5)。