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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


1.3 処理の流れ

JP1/Advanced Shellは,実行環境(JP1/Advanced Shell)と開発環境(JP1/Advanced Shell - Developer)とに分かれています。開発環境で作成したジョブ定義スクリプトを実行環境で実行します。ジョブ定義スクリプトは,任意のテキストエディタを使用して作成してもかまいません。

システムに対する権限で分類した場合,JP1/Advanced Shellの利用者は,システム管理者と一般ユーザーに分けられます。それぞれの役割について説明します。

表1‒1 JP1/Advanced Shellの利用者の分類

JP1/Advanced Shellの利用者

役割

システム管理者

システム運営上の責任者です。スーパーユーザー権限をあらかじめ与えられています。

システム管理者は,JP1/Advanced Shellを実行できる環境を管理して,JP1/Advanced Shellを使用する一般ユーザーをシステムに登録します。

一般ユーザー

開発者

ジョブ定義スクリプトを作成したり,デバッグなどをしたりします。

運用者

JP1/Advanced Shellの定義,実行および結果の確認を実施して,JP1/Advanced Shellの実行に不具合があれば対処します。

JP1/AJSを使用する場合の運用者の作業については,「3.1.1 JP1/AJSのジョブに関する運用者の作業」を参照してください。

JP1/Advanced Shellのシステムの全体構成を次の図に示します。

図1‒4 JP1/Advanced Shellのシステムの全体構成

[図データ]

  1. Windows上の開発環境で開発者がJP1/Advanced Shellエディタや任意のテキストエディタを使ってジョブ定義スクリプトを入力します。

  2. JP1/Advanced Shellエディタや任意のテキストエディタからジョブ定義スクリプトを保存します。

  3. ジョブ定義スクリプトを実行環境に転送します。

  4. 実行環境で運用者が次のような方法を使ってジョブ定義スクリプトの実行を指示します。

    • JP1/AJSを使った自動実行

    • コマンドプロンプトやUNIXのシェルからの手動実行など

  5. JP1/Advanced Shellがジョブ定義スクリプトを実行した結果を出力するので,その内容を確認します。

〈この節の構成〉