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JP1 Version 11 JP1/Advanced Shell 


1.3.1 バッチジョブを自動実行するときの処理の流れ(JP1/AJSと連携する場合)

JP1/Advanced Shellを使ったバッチジョブの運用では,ジョブスケジューラのJP1/AJSから実行環境を呼び出して,バッチジョブを自動実行できます。JP1/Advanced Shellは,ユーザーの業務アプリケーションの実行を制御するジョブコントローラとしての機能を提供します。JP1/Advanced Shellの業務アプリケーションに対する位置づけを次の図に示します。

図1‒5 JP1/Advanced Shellの業務アプリケーションに対する位置づけ

[図データ]

JP1/AJSと連携した場合,バッチジョブを実行するスケジュールを登録してバッチジョブを実行できます。

ジョブが定義されたジョブ定義スクリプトは,ジョブコントローラで解析されます。ジョブコントローラは,入出力装置や各種システム資源の割り当て,および解放処理をして,バッチジョブの実行・終了を制御します。また,JP1/Advanced Shellは,このジョブ定義スクリプトを実行し,実行結果をスプールに集めて,一元管理できます。

JP1/Advanced Shellの運用の流れを次の図に示します。図中の番号3がJP1/AJSの処理内容で,番号4〜6がJP1/Advanced Shellが処理する内容です。

図1‒6 JP1/Advanced Shellの運用の流れ(JP1/AJSと連携する場合)

[図データ]

  1. ジョブ定義スクリプトを作成しておきます。

  2. JP1/Advanced Shellの実行環境にジョブ定義スクリプトを転送します。

  3. JP1/AJSで登録されているスケジュールに従い,ジョブコントローラが起動されます。

  4. 1で作成したジョブ定義スクリプトの内容に従い,次に示す順序でジョブコントローラがバッチジョブを実行します。

    ジョブ定義スクリプトの解析→ファイル資源の確保→ジョブおよびジョブステップの実行→ファイル資源の解放

  5. バッチジョブの実行結果をスプールに集めて,一元管理します。

  6. 必要に応じて,カバレージ情報の表示やジョブ定義スクリプトの稼働実績情報の出力をコマンドで実行します。