4.5.7 指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合の注意事項
指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合,レポートを画面に表示したときに,表示が制限されるため注意する必要があります。
ここでは,指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合に,レポートのデータが総合評価表および性能グラフにどのように表示されるかを説明します。
(1) 指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合の総合評価表
指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合,総合評価表の表示内容が制限されます。総合評価表に表示される内容を次の表に示します。
項番 |
評価項目 |
表示内容 |
---|---|---|
1 |
平均値 |
指定したレポート期間の平均値が表示されます。 |
2 |
SLO遵守率 |
指定したレポート期間のしきい値の遵守率が表示されます。 しきい値の遵守率は,指定したレポート期間ごとのプロット間隔※1で情報を保持します。そのため,例えばレポート期間が1か月の場合,30分間まったくしきい値監視をしていないと,その時刻はしきい値の遵守率の計算には使用されません。 ただし,しきい値監視をしている時刻と,していない時刻が30分の間に混在する場合は,しきい値監視をしていない時刻はしきい値を遵守したと見なして,しきい値の遵守率が計算されます。 |
3 |
前回比※2 |
指定したレポート期間の平均値の前回比が表示されます。 |
- 注※1
プロット間隔は,指定したレポート期間で異なります。レポート期間とプロット間隔の対応は,「表4‒6 レポート期間と性能グラフの関係」を参照してください。
また,プロット間隔が30分間隔の場合,XX:00:00〜XX:29:59,XX:30:00〜XX:59:59の範囲(時:分:秒,XXは00〜23)を示します。
- 注※2
指定したレポート期間によって表のヘッダの表示結果が異なります。レポート期間ごとの表のヘッダの表示については,「表4‒4 レポート期間と前回比の関係」を参照してください。
(2) 指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合の性能グラフ
指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合,性能グラフの表示内容が制限されます。性能グラフに表示される内容を次の表に示します。
項番 |
折れ線の種類 |
表示内容 |
---|---|---|
1 |
しきい値線 |
指定したレポート期間ごとのプロット間隔※のしきい値がプロットされ,その値を基にした折れ線が表示されます。 例えばレポート期間が1か月の場合,1日の途中でしきい値を変更した日は,最大値が表示されます。 |
2 |
最大値線 |
指定したレポート期間ごとのプロット間隔※の最大値がプロットされ,その値を基にした折れ線が表示されます。 |
3 |
平均値線 |
指定したレポート期間ごとのプロット間隔※の平均値がプロットされ,その値を基にした折れ線が表示されます。 |
4 |
最小値線 |
指定したレポート期間ごとのプロット間隔※の最小値がプロットされ,その値を基にした折れ線が表示されます。 |
- 注※
プロット間隔は,指定したレポート期間で異なります。レポート期間とプロット間隔の対応は,「表4‒6 レポート期間と性能グラフの関係」を参照してください。
指定したレポート期間の途中にしきい値を変更した場合の,総合評価表および性能グラフの例を次の図に示します。
この図は,2015年5月1日のレポートのデータを画面に表示させた場合の例です。2015年5月15日に監視項目の平均応答時間のしきい値を変更しています。