6.6 インストール先マシンのリプレース
すでにJP1/Service Supportがインストールされているマシンとは異なるマシンにリプレースする場合の,バージョンアップまたはアップグレード手順について説明します。なお,手順内の「旧環境」は,旧バージョンまたは旧製品(Edition)のJP1/Service SupportがインストールされているWindowsを示しています。また,「新環境」は,新バージョンまたは新製品(Edition)のJP1/Service SupportをインストールするWindowsを示しています。
バージョンアップまたはアップグレードインストールの前に,作業失敗時のリカバリー用に案件管理DBのバックアップを取得してください。詳細については,「6.2.3 環境のバックアップ」を参照してください。
- 重要
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旧環境のJP1/Service Supportが新環境のOSをサポートしていない場合は,旧環境のJP1/Service Supportのバージョンを新環境のOSをサポートしているバージョンにバージョンアップしてから,リプレースしてください。また,新環境は,64ビット版Windowsが前提となります。なお,JP1/Service Supportのバージョンと前提OSについては,リリースノートを参照してください。
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jssdbbackup.batコマンドを実行する。
jssdbbackup.batコマンドを実行し,旧環境のバックアップを取得してください。引数には,-fオプションおよび-expandオプションを指定してください。
jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。
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旧環境の定義情報をバックアップする。
バックアップの対象となる定義情報は,「11.1.1 定義情報のバックアップ」の表11-1で示している「環境設定コマンド」,「クラスタ用環境設定コマンド」および「環境設定ファイル」以外のファイルです。定義情報は実行系および待機系で内容が同じなので,どちらで取得してもかまいませんが,実行系での取得をお勧めします。
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新環境に旧環境と同じJP1/Service Supportをインストールする。
インストール手順については,「6.3.1 新規インストール手順」を参照してください。
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新環境のJP1/Service Supportをセットアップする。
セットアップする際,旧環境の案件管理DBと同じサイズを指定してください。
セットアップ手順については,「6.3.2 新規インストール時のセットアップ手順」を参照してください。
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手順1で取得したバックアップを使って,jssdbrecovery.batコマンドを実行し,データをリカバリーする。
引数には,-fオプションおよび-expandオプションを指定してください。
jssdbrecovery.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。
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新環境で定義情報をリカバリーする。
手順2でバックアップした定義情報を,新環境でリカバリーしてください。リカバリーしたあと,旧環境と同じように動作するかを確認してください。
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jssdbbackup.batコマンドを実行する。
jssdbbackup.batコマンドを実行し,新環境のバックアップを取得します。取得したバックアップは,以降の手順でアップグレードに失敗した場合に使用します。引数には,-fオプションおよび-maintオプションを指定してください。
jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。
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JP1/Service Supportをバージョンアップまたはアップグレードする。
バージョンアップについては,「6.4 JP1/Service Supportの上書きインストールとセットアップ」を参照してください。
アップグレード手順については,「6.5.1 JP1/Service Supportのアップグレード手順」を参照してください。
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旧環境のJP1/Service Supportをアンセットアップする。
アンセットアップ手順については,「6.7.1 アンセットアップ手順」を参照してください。
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旧環境JP1/Service Supportをアンインストールする。
アンインストール手順については,「6.7.2 アンインストール手順」を参照してください。
なお,HTMLマニュアルを[ヘルプ]ボタンから参照できるように設定している場合は,HTMLマニュアルを上書きする必要があります。上書きする手順については,「6.8 マニュアルの組み込み手順」を参照してください。