JP1/Power Monitor

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6.2.6 電源制御装置を設定する

UNIXの他ホストの電源をオン・オフする場合,エージェントホストに電源制御装置を設定します。電源制御装置の設定方法を機種ごとに説明します。マネージャーホストとエージェントホストで必要な設定をしたあと,エージェントホストのJP1/Power Monitorで,エージェントホストの電源をオン・オフできるか確認してください。確認方法については,「6.1.13 動作を確認する」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 日立製作所製の無停電電源装置とSNMPアダプターをホストに接続する場合の設定
(2) APC社製のSNMPアダプターとSmart-UPS,またはSNMPアダプターとSymmetraをホストに接続する場合の設定
(3) ジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
(4) ISA社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
(5) 日立製作所製の遠隔電源制御装置(THE-RP-0010)をホストに接続する場合の設定
(6) 日立製作所製の遠隔電源制御装置(THE-RP-0020)を使用する場合の設定
(7) 山洋電気社製の無停電電源制御装置をホストに接続する場合の設定
(8) それ以外の電源制御装置の設定

(1) 日立製作所製の無停電電源装置とSNMPアダプターをホストに接続する場合の設定

日立製作所製無停電電源装置とSNMPアダプターを接続したホストを制御するときの設定方法を説明します。

(a) エージェントホストの設定
  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
  2. ホストに日立製作所製無停電電源装置とSNMPアダプターを接続する。
    接続方法については,製品のマニュアルを参照してください。
  3. PowerMonitorHまたはPowerMonitorH for Networkをインストールし,環境設定をする。
    インストールおよび環境設定方法については,各製品のマニュアルを参照してください。その後の設定は,自ホストを起動・終了する場合のホストの設定と同じです。「6.1.6(1) 日立製作所製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定」を参照してください。
(b) マネージャーホストの設定
  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
  2. エージェントホストの電源制御装置を制御するためのPowerMonitorHまたはPowerMonitorH for Networkのコマンドをインストールする。
    マネージャーホストに日立製作所製の無停電電源装置を接続している場合は,PowerMonitorHまたはPowerMonitorH for Networkをすべてインストールし,環境設定してください。

(2) APC社製のSNMPアダプターとSmart-UPS,またはSNMPアダプターとSymmetraをホストに接続する場合の設定

APC社製SNMPアダプターとSmart-UPS,またはSNMPアダプターとSymmetraを接続したホストを制御するときの設定方法を説明します。

(a) エージェントホストの設定
  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
  2. ホストにSNMPアダプターとSmart-UPS(またはSymmetra)を接続する。
    接続方法については,製品のマニュアルを参照してください。
    その後の設定は,自ホストを起動・終了する場合のホストの設定と同じです。「6.1.6(2) APC社製のSmart-UPSまたはSymmetraをホストに接続する場合の設定」を参照してください。
(b) マネージャーホストの設定

ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をします。

(3) ジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定

ジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置を接続したホストを制御するときの設定方法を説明します。

(a) エージェントホストの設定

まず,ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をします。その後の設定は,自ホストを起動・終了する場合のホストの設定と同じです。「6.1.6(3) ジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定」を参照してください。

(b) マネージャーホストの設定
  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
  2. エージェントホストの電源制御装置を制御するためのPOWERVISORv3のコマンドをインストールする。
    マネージャーホストにジーエス・ユアサ社製の無停電電源装置を接続している場合は,POWERVISORv3をすべてインストールし,環境設定してください。

(4) ISA社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定

ISA社製の無停電電源装置を接続したホストを制御するときの設定方法を説明します。

(a) エージェントホストの設定

ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をします。その後の設定は,自ホストを起動・終了する場合のホストの設定と同じです。「6.1.6(4) ISA社製の無停電電源装置をホストに接続する場合の設定」を参照してください。

(b) マネージャーホストの設定
  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
  2. 7030UtilityまたはMELUPS manager-Eをインストールする。
    マネージャーホストでは,7030UtilityまたはMELUPS manager-Eの環境設定をしないでください。
    マネージャーホストにISA社製の無停電電源装置を接続している場合は,7030UtilityまたはMELUPS manager-Eをすべてインストールし,環境設定してください。

(5) 日立製作所製の遠隔電源制御装置(THE-RP-0010)をホストに接続する場合の設定

日立製作所製の遠隔電源制御装置を接続したホストを制御するときの設定方法を説明します。

(a) エージェントホストの設定

まず,ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をします。その後の設定は,自ホストを起動・終了する場合のホストの設定と同じです。「6.1.6(5) 日立製作所製遠隔電源制御装置(THE-RP-0010)をホストに接続する場合の設定」を参照してください。

(b) マネージャーホストの設定
  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
  2. エージェントホストの電源制御装置を制御するためのコマンドファイル(rmt_shutdown)を,/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にコピーする。
    マネージャーホストに日立製作所製の遠隔電源制御装置を接続している場合は,遠隔電源制御装置制御プログラム(pwon_com,pwread_com,alt_shutdown)を,/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にすべてコピーし,環境設定をしてください。

(6) 日立製作所製の遠隔電源制御装置(THE-RP-0020)を使用する場合の設定

日立製作所製の遠隔電源制御装置を使用してを制御するときの設定方法を説明します。

(a) エージェントホストの設定

まず,ホストのネットワークの設定をします。その後の設定は,自ホストを起動・終了する場合のホストの設定と同じです。「6.1.6(6) 日立製作所製遠隔電源制御装置(THE-RP-0020)を使用する場合の設定」を参照してください。

(b) マネージャーホストの設定
  1. ホストのネットワークの設定をする。
  2. エージェントホストの電源制御装置を制御するためのコマンドファイル(rmt_shutdown)を,/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にコピーする。
    マネージャーホストに日立製作所製の遠隔電源制御装置を接続している場合は,遠隔電源制御装置制御プログラム(pwon_com,pwread_com,alt_shutdown)を,/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にすべてコピーし,環境設定をしてください。

(7) 山洋電気社製の無停電電源制御装置をホストに接続する場合の設定

山洋電気社製の無停電電源制御装置を接続したホストを制御するときの設定方法を説明します。

(a) エージェントホストの設定

ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をします。その後の設定は,自ホストを起動・終了する場合のホストの設定と同じです。「6.1.6(8) 山洋電気社製の無停電電源制御装置をホストに接続する場合の設定」を参照してください。

(b) マネージャーホストの設定
  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
  2. 山洋電気社が提供している,エージェントホストの電源制御装置を制御するためのコマンドをインストールする。
    マネージャーホストに山洋電気社製の無停電電源制御装置を接続している場合は,電源制御コマンド関連の提供ファイルを/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にすべてコピーし,環境設定してください。

(8) それ以外の電源制御装置の設定

上記以外の電源制御装置の設定方法については,各製品のマニュアルを参照してください。電源制御装置を制御するコマンドについては,「6.2.7 電源制御装置を制御するコマンドを作成する」を参照してください。電源制御装置を設定したあと,正常に制御できるかどうか,動作を確認してください。