Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 - Software Development Kit 設計・構築ガイド


3.5.3 環境設定ファイルの設定項目の詳細

環境設定ファイルで設定できる各項目の詳細について説明します。

〈この項の構成〉

(1) port_number

JP1/AJS3 - Managerへの接続ポート番号を設定します。

形式

ajscd.port_number=JP1/AJS3 - Managerへの接続ポート番号

指定できる値

5001〜65535

デフォルト値

22250

デフォルト値を変更する場合の理由

デフォルトのポート番号がJP1/AJS3 - Managerで使用できない場合に変更します。

(2) default_charcode

JP1/AJS3 - Managerの文字コードを取得できない場合に仮定する文字コードを設定します。

形式

ajscd.default_charcode=JP1/AJS3 - Managerの文字コード

指定できる値

Java規定のエンコーディングセット名

指定できる値は,起動するJavaVMに依存します。JavaVMで規定されているエンコーディングセットのjava.ioおよびjava.lang APIで使用される文字セットを指定してください。詳細については,JavaVMのドキュメントを参照してください。

デフォルト値

MS932

デフォルト値を変更する場合の理由

デフォルト値でJP1/AJS3 - Managerの文字が表示できない場合に変更します。

注意事項
  • この設定は,環境設定ファイルで文字コードの取得(getmanager_charcode)に「no」が指定されている場合にだけ有効になります。

  • ユーザーアプリケーションで文字コードを設定するAPI(setCharCodeメソッド)を使用している場合は,APIで設定した文字コードが有効になります。

関連項目

(3) connect_timeout

JP1/AJS3 - Managerとの接続タイムアウト時間を設定します。

形式

ajscd.connect_timeout=JP1/AJS3 - Managerとの接続タイムアウト時間

指定できる値

0〜86,400(単位:秒)

0を指定した場合,接続タイムアウト処理を行いません。

デフォルト値

0(接続タイムアウト処理を行わない)(単位:秒)

デフォルト値を変更する場合の理由

JP1/AJS3 - Managerからの接続タイムアウト処理を行う場合に変更します。

注意事項

OSの接続タイムアウト仕様とその設定によって,環境設定ファイルに設定した値より前に接続のタイムアウトが発生することがあります。

(4) connect_retry_count

JP1/AJS3 - Managerとの接続が通信エラーで遮断された場合に,接続をリトライする回数を設定します。

形式

ajscd.connect_retry_count=JP1/AJS3 - Managerへの接続リトライ回数

指定できる値

0〜100(単位:回)

デフォルト値

3(単位:回)

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

(5) connect_retry_interval

JP1/AJS3 - Managerとの接続で通信エラーが発生した場合に,接続をリトライする間隔を設定します。

形式

ajscd.connect_retry_interval=JP1/AJS3 - Managerへの接続リトライ間隔

指定できる値

0〜300(単位:秒)

デフォルト値

12(単位:秒)

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

(6) receive_timeout

JP1/AJS3 - Managerからデータを受信する場合のタイムアウト時間を設定します。

形式

ajscd.receive_timeout=受信タイムアウト時間

指定できる値

0〜86,400(単位:秒)

0を指定した場合,受信タイムアウト処理を行いません。

デフォルト値

180(単位:秒)

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

(7) login_wait

JP1/AJS3 - Managerの認証に失敗した場合に,loginメソッドでの待ち時間(スリープ状態にする時間)を設定します。

形式

ajscd.login_wait=ログイン待ち時間

指定できる値

1〜10(単位:秒)

デフォルト値

1(単位:秒)

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

(8) tracelog_dir

トレースログを出力するフォルダを指定します。

形式

ajscd.tracelog_dir=トレースログの出力先フォルダ

指定できる値

1バイト以上の文字列

デフォルト値

JP1/AJS3 - SDK運用フォルダ\\log

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

注意事項
  • トレースログの出力先フォルダは,ローカルフォルダを絶対パスで指定してください。ネットワークフォルダは指定できません。

  • トレースログの出力先フォルダのパスに,マルチバイト文字は指定できません。

補足事項

JP1/AJS3 - SDK運用フォルダは,「<jp1ajscd.home>」でも指定できます。

関連項目

(9) tracelog_size

トレースログのファイルサイズを指定します。

形式

ajscd.tracelog_size=トレースログのファイルサイズ

指定できる値

4,096〜16,777,216(単位:バイト)

デフォルト値

2,097,152(単位:バイト)

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

注意事項

トレースログのファイルサイズの変更するためには,所定のファイルを削除する必要があります。

関連項目

(10) tracelog_num

トレースログの面数を指定します。初期化時に,ここで指定した面数分のトレースログファイルが作成されます。

形式

ajscd.tracelog_num=トレースログの面数

指定できる値

1〜16(単位:個)

デフォルト値

3(単位:個)

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

注意事項

トレースログの面数の変更するためには,所定のファイルを削除する必要があります。

関連項目

(11) tracelog_level

トレースログの出力レベルを指定します。

形式

ajscd.tracelog_level=トレースログの出力レベル

指定できる値
0

トレースログを出力しません。

1

エラーメッセージを出力します。

2

エラーおよび警告メッセージを出力します。

3

エラー,警告および情報メッセージを出力します。

デフォルト値

3

デフォルト値を変更する場合の理由

障害発生時の原因特定に必要となるため,ログを出力することを推奨します。出力するメッセージの種類は,運用環境に応じて設定してください。

(12) getmanager_charcode

JP1/AJS3 - Managerの文字コードを取得するかどうかを設定します。

形式

ajscd.getmanager_charcode={yes|no}

指定できる値
yes

JP1/AJS3 - Managerの文字コードを取得します。

no

JP1/AJS3 - Managerの文字コードを取得しません。

デフォルト値

yes

デフォルト値を変更する場合の理由

JP1/AJS3 - Managerを中国語環境で使用する場合に変更します。JP1/AJS3 - Managerを中国語環境で使用する場合,文字コードを正しく取得できないため「no」を設定してください。

(13) lang

JP1/AJS3 - SDKが出力するメッセージの言語を設定します。

形式

ajscd.lang={system|ja|en}

指定できる値
system

Java Runtime Environmentのロケール設定に従って,メッセージを出力します。ロケールの言語が「ja」の場合,メッセージを日本語で出力します。そのほかの言語が設定されている場合,メッセージを英語で出力します。

ja

メッセージを日本語で出力します。

en

メッセージを英語で出力します。

デフォルト値

system

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。

(14) api_search_resultmax

ユニットの情報を取得するAPI(searchUnitメソッド)で取得する情報の上限数を設定します。

形式

ajscd.api_search_resultmax=取得するユニット情報の上限数

指定できる値

1〜2,147,483,646(単位:個)

デフォルト値

1,000(単位:個)

デフォルト値を変更する場合の理由

運用環境に応じて設定してください。