Hitachi

JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 - Software Development Kit 設計・構築ガイド


付録G 用語解説

(英字)

C/Sアプリケーション

クライアントとサーバの2階層で構成されたアプリケーションのことです。アプリケーションソフトやデータベースなどのリソースをサーバで集中管理し,クライアントはネットワークを利用してそのリソースを利用します。

Java

C++をより移植性と信頼性が高くなるように改良した言語です。Webの普及によってブラウザーに応用されています。

JP1/AJS3

JP1/Automatic Job Management System 3の略称です。

JP1/AJS3は,業務を自動的に運用するためのプログラムです。処理を順序付けて定期的に実行したり,特定の事象が発生したときに処理を開始したりできます。

JP1/AJS3 - Managerホスト

JP1/AJS3 - Managerホストは,ジョブネットの定義情報やスケジュール情報をデータベースで管理し,ジョブの実行をエージェントホストに依頼して実行させます。

JP1/AJS3 - SDK

JP1/AJS3 - Managerを操作するユーザーアプリケーションを独自に作成するためのプログラムです。JP1/AJS3 - SDKは,JP1/AJS3 - Managerでできる操作の一部をJavaクラスライブラリのAPIとして提供しています。

JP1/AJS3 - SDK運用フォルダ

JP1/AJS3 - SDKの環境設定ファイルとログファイルが格納されるフォルダのことです。

JP1/Base

イベントサービス機能を提供するプログラムです。サービスの起動順序を制御したり,JP1イベントを送受信したりできます。また,JP1/Baseは,JP1/AJS3などの前提プログラムです。JP1/AJS3を使ったシステムを導入する場合,JP1ユーザーの操作を制限する機能を提供します。

JP1/NETM/DM

ソフトウェアの配布およびクライアントの管理を,ネットワークを利用し一括して行うシステムの総称です。

JP1イベント

システム内で何らかの事象が発生した際に,その事象の発生を通知する情報です。JP1イベントは,JP1/Baseを経由して,ほかのシステムなどに通知されます。

JP1権限レベル

JP1/AJS3で定義した業務やイベントなどの管理対象(資源)に対して,JP1ユーザーがどのような操作をできるかを表した名称です。JP1/Baseで定義します。

JP1ユーザー

JP1/AJS3を使用するときのユーザー名です。JP1ユーザーとして認証サーバに登録すると,管理対象(資源)へのアクセスが制御されます。

Webアプリケーション

Webブラウザーを備えたクライアントを対象に作成されたアプリケーションです。具体的には,サーブレットプログラム,JSPファイル,およびHTML/XMLドキュメントなどの集合体です。

(カ行)

確定実行登録

スケジュール定義に基づいてあらかじめ実行日時を算出しておき,その日時に従ってジョブネットを起動し,処理を開始する場合の実行登録方法です。

環境設定ファイル

JP1/AJS3 - SDKの動作環境を設定するファイルのことです。1つのユーザーアプリケーションにつき1つの環境設定ファイルを配置できます。

クラスタシステム

クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携して1つのシステムとして運用するシステムで,障害が発生しても業務を継続できるようにすることを目的としています。業務を実行中のサーバ(実行系)で障害が発生すると,待機していた別のサーバ(待機系)が業務の処理を引き継ぎます。実行「系」から待機「系」へ業務を切り替えるので,「系切り替えシステム」とも呼びます。

計画実行登録

スケジュール定義に基づいてジョブネットを起動し,処理を開始する場合の実行登録方法です。

互換用ISAM構成

JP1/AJS3の情報管理にISAMデータベースだけを使用する構成のことです。Version 8以前のJP1/AJS2からの移行用の構成であり,ディスクやメモリーのなどのリソースを旧バージョンと同程度に抑えることができます。ただし,APIの機能については,一部の機能しか使用できません。

(サ行)

実行ID

最上位ジョブネットの実行予定の1つに対して1つ割り振られる番号のことです。

ジョブ

コマンド,シェルスクリプト,Windows実行ファイルなどの集まりです。

ジョブグループ

複数の業務を分類して管理するためのフォルダです。

ジョブネット

実行順序を関連づけたジョブの集まりです。ジョブネットを実行すると,ジョブネット中のジョブが実行順序に従って自動的に実行されます。

スケジューラーサービス

ジョブネットを実行するスケジュールを管理し,スケジュールに従って,処理を実行します。スケジューラーサービスは,スケジューラーサービス名と同じ名称のルートジョブグループ配下のユニットを管理します。

即時実行登録

実行登録と同時にジョブネットを起動し,処理を開始する場合の実行登録方法です。

(ナ行)

ネストジョブネット

ジョブネット中に定義したジョブネットです。

(ハ行)

標準構成

JP1/AJS3 - ManagerホストでJP1/AJS3の情報管理に組み込みDBを使用する構成のことです。特に断りがないかぎり,マニュアルではこの構成で構築されているものとして説明しています。

プランニンググループ

複数のルートジョブネットを計画的に切り替えて実行するためのユニットです。プランニンググループの直下に異なる定義内容のルートジョブネットを複数作成し,それぞれに異なったスケジュールを定義することで,指定したスケジュールに従って自動的にジョブネットを切り替えて実行できます。

(ヤ行)

ユニット

JP1/AJS3で自動化する業務を構成する一つ一つの要素(ジョブグループ,ジョブネット,ジョブなど)です。

ユニットID

一つのユニットに対して一つ割り振られる番号です。