画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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5.1.5 TIOP3での拡張ホストアクセス

TIOP3を使用した対話環境での拡張ホストアクセスによって,VOS3上のAPとPC上の画面管理プログラムが連携する仕組みを次の図に示します。なお,CommuniNetはあらかじめ起動させておきます。

また,前提条件として,TIOP3で使用するメインフレーム上の通信管理プログラムには,「XMAP3インストールフォルダ\SAMPLES\C」に提供されている「HSMHPROC」を使用するものとします。

図5-8 対話環境でのAPと画面管理プログラムの連携

[図データ]

1 オープン命令(メインフレームからPCへ)
メインフレームAPからPCに対して,オープン命令を送信します。命令を送るCALL文の形式を次に示します。
  • CALL 'MHOPEN' USING 通信論理マップ
PCでは,CommuniNetでオープン命令を受信して,画面管理プログラムが起動します。
画面管理プログラムからXMAP3にオープン要求を発行して,仮想端末をオープンします。

2 入出力命令
メインフレームAPは,オープン命令を送信したあとに,PCの画面管理プログラムに対して入出力命令を送信します。命令を送るCALL文の形式を次に示します。
  • CALL 'MHTRANS' USING 通信論理マップ 出力論理マップ 入力論理マップ
また,帳票を出力する場合は,次のようなCALL文を使用します。
  • CALL 'MHSEND' USING 通信論理マップ 出力論理マップ
PCでは,画面管理プログラムから,XMAP3に入出力要求を送ります。XMAP3で画面を入出力するか,または帳票を出力します。
XMAP3の仮想端末から画面管理プログラムを経由して,ユーザデータをメインフレームに送信します。
メインフレーム上のAPでは,CALL文の返り値としてデータを受信し,業務処理を行います。

業務終了まで,2の各手順を繰り返します。

3 クローズ命令
画面の送受信または帳票の送信がすべて終了したら,メインフレームAPから画面管理プログラムに仮想端末のクローズ命令を送信します。命令を送るCALL文の形式を次に示します。
  • CALL 'MHCLOSE' USING 通信論理マップ
メインフレームAPは,クローズ命令を送信して処理を終了します。
画面管理プログラムは,仮想端末にクローズ要求を発行し,処理を終了します。

メインフレームとPCの間でやり取りされる,通信論理マップと入力および出力論理マップについては,「5.2.3 TIOP3でのインタフェース」を参照してください。

APの命令については,VOS3のマニュアル「COBOL85 言語」を参照してください。

業務に応じて「HSMHPROC」を変更する場合は,マニュアル「TSS端末入出力プログラム TIOP3 使用の手引」を参照してください。

画面管理プログラムの送受信の関数については,マニュアル「CommuniNet Extension(Windows NT,Windows 95用)」またはマニュアル「CommuniNet Extension Version 3」を参照してください。

画面管理プログラムからXMAP3に要求を伝える関数については,「5.3 PC側のインタフェース」を参照してください。