画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド
VOS3とPCに処理を分散する環境では,VOS3とPC間で論理マップのデータをやり取りします。このとき論理マップは,COPY文でVOS3のAPに取り込まれます。COPY文は,APのWORKING-STORAGE SECTIONまたはLINKAGE SECTIONに指定します。ただし,論理マップ中に定数を展開させている場合は,LINKAGE SECTIONには取り込めません。
分散処理をするため,通信論理マップ,入力論理マップおよび出力論理マップをメインフレーム上のAPに取り込みます。通信論理マップは「XMAP3インストールフォルダ\INCLUDE\X3HOSTBL」として提供されています。
通信論理マップの形式を次の表に示します。
表5-14 通信論理マップの形式(TIOP3用)
エリア名称 | 長さ(位置) | データ形式 | データ内容 |
---|---|---|---|
XMAP-CD-MHLNG | 2(0) | S9(4)COMP | 通信論理マップ長 |
XMAP-CD-RSV1 | 2(2) | S9(4)COMP | 予備 |
XMAP-CD-RTN | 2(4) | 9(4)COMP | リターンコード |
XMAP-CD-RSN | 2(6) | 9(4)COMP | リターンコード詳細 |
XMAP-CD-TNAME | 8(8) | X(8) | 仮想端末名称 |
XMAP-CD-PMAPNAME | 8(16) | X(8) | 物理マップ名称をEBCDIKコードでセット |
XMAP-CD-INLNG | 2(24) | S9(4)COMP | 入力論理マップ長の最大値 |
XMAP-CD-OPT | 1(26) | X | マッピングオプション |
XMAP-CD-DCODE | 1(27) | X | データ有無コード |
XMAP-CD-RSV2 | 36(28) | X(36) | 予備 (00)16でヌルクリア |
メインフレームとPCに処理を分散する環境では,メインフレーム側からPC側へ,どのようにして入出力命令が渡されているのかを,命令発行順序を示して説明します。
なお,メインフレーム側の通信管理プログラムとして,PC上の「XMAP3インストールフォルダ\SAMPLE\C\HSMHPROC」をメインフレーム上に転送して使用するものとします。
メインフレーム上のAPからそれぞれの命令を呼び出すときのCALL文の形式を次に示します。
それぞれの命令発行時と通信論理マップの設定値の関連を表5-15,表5-16,表5-17および表5-18に示します。
表5-15 オープン命令発行時の通信論理マップと入力/出力論理マップの設定値(対話環境の場合)
データ項目名 | 指定内容 |
---|---|
通信論理マップ長 | 64とする。 |
予備 | (0000)16とする。 |
リターンコード | (0000)16とする。 |
詳細コード | (0000)16とする。 |
仮想端末名称 | X3MWHOSTに指定した仮想端末名称を指定する。※ |
物理マップ名 | (00)16でヌルクリアする。 |
入力論理マップ長の最大値 | (0000)16とする。 |
マッピングオプション | (00)16とする。 |
データ有無コード | データ有無コードを指定する。 |
予備 | (00)16でヌルクリアする。 |
表5-16 入出力命令発行時の通信論理マップと入力/出力論理マップの設定値(対話環境の場合)
論理マップ名 | データ項目名 | 指定内容 |
---|---|---|
通信論理マップ | 通信論理マップ長 | 64とする。 |
予備 | (0000)16とする。 | |
リターンコード | (0000)16とする。 | |
詳細コード | (0000)16とする。 | |
仮想端末名称 | X3MWHOSTに指定した仮想端末名称を指定する。※1 | |
物理マップ名 | EBCDIKコードで入出力する物理マップ名を,デバイスIDを付けて,左詰めで指定する。残りは空白とする。 | |
入力論理マップ長の最大値 | 入力論理マップの長さの最大値を指定する。 | |
マッピングオプション | スペースまたは'0':マージ※2 '2':論理マップだけ※3 '3':物理マップだけ※4 指定しない場合は(00)16でヌルクリアする。 |
|
データ有無コード | 設定しない。 | |
予備 | (0000)16とする。 | |
出力論理マップ | 論理マップ長 | 出力論理マップ長を指定する。 |
予備 | (0000)16とする。 | |
出力論理データ | 出力論理データを設定する。 | |
入力論理マップ | XMAP3が設定するので,設定する必要はない。受信後参照する場合は入力論理マップにコピーすること。 |
表5-17 出力命令発行時の通信論理マップの設定値
論理マップ名 | データ項目名 | 指定内容 |
---|---|---|
通信論理マップ | 通信論理マップ長 | 何も設定しない。 |
予備 | ||
リターンコード | ||
詳細コード | ||
仮想端末名称 | ||
物理マップ名 | ||
入力論理マップ長の最大値 | ||
マッピングオプション | ||
データ有無コード | ||
予備 | ||
出力論理マップ | 論理マップ長 | 出力論理マップ長を指定する。 |
予備 | (0000)16とする。 | |
出力論理データ | 出力論理データを設定する。 |
表5-18 クローズ命令発行時の通信論理マップの設定値(対話環境の場合)
データ項目名 | 指定内容 |
---|---|
通信論理マップ長 | 64とする。 |
予備 | (0000)16とする。 |
リターンコード | (0000)16とする。 |
詳細コード | (0000)16とする。 |
仮想端末名称 | X3MWHOSTに指定した仮想端末名称を指定する。※ |
物理マップ名 | 設定しない。 |
入力論理マップ長の最大値 | 設定しない。 |
マッピングオプション | 設定しない。 |
データ有無コード | 設定しない。 |
予備 | (00)16でヌルクリアする。 |
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