画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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5.1.2 XDM/DCCM3での拡張ホストアクセス(論理マップ長>2,920バイトの場合)

CommuniNetでは,一度に転送できる送信データの最大長は3,000バイトとなっています。ただし,論理マップのデータ転送時には,トランザクションコードや通信論理マップなど80バイト分のデータが付加されるため,一度に転送できる実質的な論理マップのデータ長は2,920バイト以下となります。

2,920バイトを超える長さの論理マップデータを転送したい場合は2,920バイト以下のデータ長に分割し,複数回のデータ送信によって転送するようにしてください。

2,920バイトを超えるデータをやり取りする場合は,継続入力および継続出力の二つの命令を使用してデータを分割します。1回の継続入力命令または継続出力命令で,データが2,920バイトずつ転送されます。

<この項の構成>
(1) 利用方法
(2) 論理マップの形式
(3) メインフレーム用APのコーディング例

(1) 利用方法

XDM/DCCM3と継続出力命令を併用したオンライン環境での拡張ホストアクセスによって,メインフレームのAPとPCの画面管理プログラムが連携する仕組みを説明します。

(a) メインフレームからデータを送信する場合

継続出力命令を利用してメインフレームからPCにデータを送信する過程を次の図に示します。

図5-3 継続出力命令を利用したXDM/DCCM3環境でのAPと画面管理プログラムの連携(論理マップ長>2,920バイトの場合)

[図データ]

  1. メインフレーム上のAPは継続出力命令を繰り返し,論理マップのデータを2,920バイトずつPCに転送します。
  2. 送られたデータはPC上のバッファに格納されます。
  3. すべてのデータを転送したあとに,メインフレームから出力命令または入出力命令を送信して,バッファ内のデータをXMAP3のマッピングライブラリに送ります。

なお,転送する論理マップは,1回目の送信と2回目およびそれ以降の送信とでは形式が異なります。詳細については「5.1.2(2) 論理マップの形式」を参照してください。

(b) PCからのデータを受信する場合

継続入力命令を利用して,PCからのデータをメインフレームで受信する過程を次の図に示します。

図5-4 継続入力命令を利用したXDM/DCCM3環境でのAPと画面管理プログラムの連携(論理マップ長>2,920バイトの場合)

[図データ]

  1. メインフレーム上のAPが入出力命令を送り,PCからのデータを受信し始めます。
  2. 最初のデータが,継続入力命令によってPCからメインフレームに送られます。メインフレーム上のAPは,一時記憶領域にデータを格納します。
  3. メインフレーム上のAPは,すべてのデータを受信するまで,繰り返し継続入力命令を送信します。データは一時記憶領域に格納されます。
  4. PCからメインフレームへのデータの送信が終了したら,メインフレームのAPはクローズ命令を発行します。

なお,転送する論理マップは,1回目の送信と2回目およびそれ以降の送信とでは形式が異なります。詳細については「5.1.2(2) 論理マップの形式」を参照してください。

(c) 送信と受信を組み合わせる場合

まず,メインフレーム上のAPから画面管理プログラムに継続出力命令を繰り返し送信します。そして,最後に送信するデータは出力命令ではなく入出力命令で送信し,PCからのデータを受信します。

次に,メインフレーム上のAPは継続入力命令を繰り返します。すべてのデータの転送が終了したら,APからクローズ命令を送信します。

(2) 論理マップの形式

2,920バイトを超えるデータを分割して送受信する場合,1回目に送信するデータと2回目以降に送信するデータとでは形式が異なります。それぞれの論理マップの形式を次の図に示します。

図5-5 データ分割時の論理マップの形式

[図データ]

(3) メインフレーム用APのコーディング例

(a) CD句

継続問い合わせ処理の例を示します。

[図データ]

一時記憶受け渡しの例を示します。

[図データ]

(b) 実行部

[図データ]

[図データ]