画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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2.3.3 PC上でタイプ1/2/R書式を開発してメインフレームで運用する

XMAP3では,ユティリティのエクスポート機能を利用して,メインフレームで使用するためのタイプ1/2/R書式を生成できます。タイプ1/2/R書式は,メインフレームのFOG2 E2が生成する書式です。

PC上で書式オーバレイのレイアウトを定義し,ユティリティのエクスポート機能を利用して,FOG2 E2の入力となる記述文を生成します。生成した記述文をメインフレームに転送し,タイプ1/2/R書式を生成して利用します。

<この項の構成>
(1) 対象ソフトウェア
(2) 定義から運用までの流れ

(1) 対象ソフトウェア

対象となるソフトウェアを次の表に説明します。

なお,タイプ1/2/R書式を印刷できるプリンタについては,マニュアル「書式オーバレイゼネレータ FOG2 E2」を参照してください。

表2-16 メインフレームでの対象ソフトウェア

メインフレームのOS ソフトウェア名
VOS3 FOG2 E2 02-00以降
VOS1 FOG2 E2 02-00以降
VOSK OSCF E2 01-00以降
OSCF E3 01-00以降

(2) 定義から運用までの流れ

PC上で記述文を開発し,メインフレームで運用するまでの流れを次の図に示します。

図2-8 タイプ1/2/R書式の定義から運用の流れ

[図データ]

なお,ファイルの転送用にはCommuniNet(PC側)やIFIT(メインフレーム側)を使用します。その他,開発・運用に必要なソフトウェアについては「2.3.3(1) 対象ソフトウェア」を参照してください。

  1. ドローセットアップの設定と書式オーバレイ定義前の準備
    ドローセットアップのターゲット設定でメインフレームに応じた環境(「VOS3用の画面・帳票開発」,「VOS1用の画面・帳票開発」,または「VOSK用の画面・帳票開発」)を選択します。
    また,書式オーバレイを定義する前に,記述文生成用のフォルダを作成します。また,XMAP3の開発環境も設定します。さらに,PC上でテスト印刷を行うためには,実行環境のセットアップも必要です。
    外字を使用する場合,メインフレームと,PCとの制限の違いに注意が必要です。「21.1 開発環境の準備」を参照してください。
  2. 業務内容とレイアウトの決定と,書式オーバレイの定義・テスト
    利用できる機能を確認し,運用方法を決定して,APの処理内容を決めます。また,APで扱うタイプ1/2/R書式のレイアウトを決めます。「21.2 定義内容の決定」を参照してください。既存資産を基にして開発する場合など,業務内容やレイアウトなどがすでに決定しているときこの手順は不要です。
    業務内容やレイアウトなどを決定したあとで,XMAP3のドローを使って,書式オーバレイのレイアウトを定義し,書式定義ファイル(.IFM)を出力します。詳しくは「21.3 ドローによる書式オーバレイの定義」を参照してください。
    定義が完成したら,テスト支援機能を使って,定義した書式オーバレイのレイアウトをPC上で印刷・確認します。
  3. 記述文ファイルの生成
    ユティリティのエクスポート機能で,2.で作成した書式定義ファイルから記述文ファイル(.FOG)を生成します。詳しくは,「21.4 記述文ファイルの生成」を参照してください。
  4. 記述文ファイルの転送
    CommuniNetを利用して,3.で生成した記述文をメインフレームに転送します。詳しくは「21.5 記述文ファイルの転送」を参照してください。
    転送した記述文を基に,メインフレーム上でタイプ1/2/R書式を生成し,運用します。

なお,既存資産を基にして,タイプ1/2/R書式を流用・開発した場合は2.で定義した書式定義ファイルをPC上で資産として管理してください。更新および修正には,3.でエクスポートした記述文を再度インポートするのではなく,PC上の書式定義ファイルを使用します。