画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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2.1.2 分散システムの開発環境のソフトウェア構成

メインフレーム-PC分散システムを開発するとき,開発環境に必要なソフトウェア構成について,次の図に示します。

図2-1 メインフレーム-PC分散システムのソフトウェア構成(開発環境)

[図データ]

<この項の構成>
(1) PCの開発環境
(2) 外字の運用方法に応じて,開発に必要なソフトウェア
(3) マップ転送に必要なソフトウェア

(1) PCの開発環境

メインフレームのOSと分散処理システムの運用形態の対応を次の表に示します。

表2-3 メインフレーム環境と対応する分散処理システムの運用形態

OS 通信制御 画面管理プログラムの要否
VOS3 オンライン 必要※1
対話
VOS1 オンライン
対話 不要※2
VOSK 対話

注※1
画面管理プログラムは,C言語,またはCOBOL言語で作成できます。
開発時に必要なソフトウェアについては,「2.1.2(1)(a) 画面管理プログラムをC言語で作成する場合」,または「2.1.2(1)(b) 画面管理プログラムをCOBOL言語で作成する場合」を適宜参照してください。

注※2
BCF/GCAST,またはOSCF/GCASTを使用するため,通信管理プログラムは不要です。
なお,実行時に必要なソフトウェアについては,「2.1.2(1)(c) メインフレーム側の通信管理プログラムとしてGCASTを使用する場合」を参照してください。

メインフレーム-PC分散処理の開発時,PC上に必要なソフトウェアを次に示します。なお,すべての場合でXMAP3/Enterprise Editionが必要です。

(a) 画面管理プログラムをC言語で作成する場合

画面管理プログラムをC言語で作成する場合,開発に必要なソフトウェアを次の表に示します。画面管理プログラムはXMAP3にソースプログラムとして添付されています。

表2-4 開発に必要なソフトウェア(C言語)

OS 開発に必要なソフトウェア
ファイル転送プログラム コンパイラ
Windows 95 CommuniNet 02-00以降
CommuniNet Extension 02-00以降
Visual C++ Version 5.0以降
TP1/Client/P※1 03-04以降
Windows 98 CommuniNet 03-01以降
CommuniNet Extension 03-00以降
TP1/Client/P※1 03-04以降
Windows Me CommuniNet 03-03以降
CommuniNet Extension 03-03以降
Visual C++ Version 6.0以降
TP1/Client/P※1 05-00-/D以降
Windows NT CommuniNet 02-00以降
CommuniNet Extension 02-00以降
Visual C++ Version 5.0以降,
Visual C++.NET
TP1/Client/P※1 03-04以降
Windows 2000 CommuniNet 03-02以降
CommuniNet Extension 03-02以降
Visual C++ Version 6.0以降,
Visual C++.NET
TP1/Client/P※1 05-00以降
Windows XP CommuniNet 03-04以降
CommuniNet Extension 03-04以降
Visual C++ Version 6.0以降,
Visual C++.NET
TP1/Client/P※1 05-01-/A以降
Windows Server 2003 CommuniNet 03-07以降
CommuniNet Extension 03-07以降
Visual C++ Version 6.0以降,
Visual C++.NET
TP1/Client/P※1 06-00以降
Windows Server 2003 R2 CommuniNet※2 03-08以降
CommuniNet Extension※2 03-07以降
Visual C++ Version 6.0以降,
Visual C++.NET
TP1/Client/P※1※2 06-01以降
Windows Server 2003 x64 TP1/Client/P※1※2 06-01以降 Visual C++.NET

注※1
TP1/Client/Pは,メインフレームのOSがVOS3で,通信管理プログラムがXDM/DCCM3の場合に適用できます。

注※2
使用できるバージョンについては,関連するプログラムプロダクトでご確認ください。

(b) 画面管理プログラムをCOBOL言語で作成する場合

画面管理プログラムをCOBOL言語で作成する場合,開発に必要なソフトウェアを次の表に示します。画面管理プログラムはXMAP3にソースプログラムとして添付されています。

表2-5 開発に必要なソフトウェア(COBOL言語)

OS 開発に必要なソフトウェア
ファイル転送プログラム コンパイラ関連
Windows 95 CommuniNet 03-01以降
CommuniNet Extension 03-00以降
COBOL85 05-00以降
COBOL拡張ライブラリ 02-01以降
CommuniNet 02-00以降
CommuniNet Extension 02-00以降
Windows 98 CommuniNet 03-01以降
CommuniNet Extension 03-00以降
COBOL85 05-01以降
COBOL拡張ライブラリ 02-01以降
Windows Me CommuniNet 03-03以降
CommuniNet Extension 03-03以降
COBOL85 06-03以降
COBOL拡張ライブラリ 02-02以降
Windows NT CommuniNet 03-01以降
CommuniNet Extension 03-00以降
COBOL85 05-00以降
COBOL拡張ライブラリ 02-01以降
CommuniNet 02-00以降
CommuniNet Extension 02-00以降
Windows 2000 CommuniNet 03-02以降
CommuniNet Extension 03-02以降
COBOL85 06-01以降
COBOL拡張ライブラリ 02-02以降
Windows XP CommuniNet 03-04以降
CommuniNet Extension 03-04以降
COBOL85 07-00以降
COBOL拡張ライブラリ 02-02以降
Windows Server 2003 CommuniNet 03-07以降
CommuniNet Extension 03-07以降
COBOL2002 Net Server Suite 01-01以降
COBOL拡張ライブラリ 02-03以降
Windows Server 2003 R2 CommuniNet 03-08以降
CommuniNet Extension 03-07以降
COBOL2002 Net Server Suite 01-02以降
COBOL拡張ライブラリ 02-03以降

注※
使用できるバージョンについては,関連するプログラムプロダクトでご確認ください。

(c) メインフレーム側の通信管理プログラムとしてGCASTを使用する場合

メインフレーム側の通信管理プログラムとしてGCASTを使用する場合,次の表に示すソフトウェアが必要です。

表2-6 PC側のOSと対応するGCASTのバージョン

OS GCASTのバージョン
Windows 95 GCAST 01-00以降
Windows 98 GCAST 01-02以降
Windows Me GCAST 01-04以降
Windows NT GCAST 01-00以降
Windows 2000 GCAST 02-00以降
Windows XP GCAST 02-00以降
Windows Server 2003 GCAST 02-00以降

(2) 外字の運用方法に応じて,開発に必要なソフトウェア

(a) シフトJISとKEISの外字マッピングテーブルをカスタマイズする場合

表2-7 外字マッピングテーブルをカスタマイズする場合に必要なソフトウェア

OS 必要なソフトウェア
Windows 95
Windows 98
Windows Me
Windows NT コード変換SDK 01-00以降
Windows 2000 日立コード変換 - Development Kit 02-01以降,またはコード変換SDK 01-03以降
Windows XP 日立コード変換 - Development Kit 02-01以降,またはコード変換SDK 01-03以降
Windows Server 2003 日立コード変換 - Development Kit 02-01以降,またはコード変換SDK 01-03以降
Windows Server 2003 R2 日立コード変換 - Server Runtime 02-02以降,コード変換SDK 01-04以降,またはコード変換ランタイム 01-04以降
Windows Server 2003 x64 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降
Windows Server 2003 R2 x64 日立コード変換 - Server Runtime 02-02以降

(凡例)
−:該当するOSでは開発できません。

(b) 1,880字を超える外字を使用する場合

表2-8 1,880字を超える外字を使用する場合に必要なソフトウェア

OS 必要なソフトウェア
Windows NT
  • XMAP3外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP 01-00以降,
    KanjiLink XKP V2.5 01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP※1 01-00以降
  • コード変換SDK 01-00以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-00以降
Windows 2000 Advanced Server,およびWindows 2000 Server
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta Ver.2.0 for Unicode/XKP※1
    日立コード変換 - Server Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-02以降
Windows 2000 Datacenter Server
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta Ver.2.0 for Unicode/XKP※1
    日立コード変換 - Server Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-03以降
Windows 2000 Professional
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta Ver.2.0 for Unicode/XKP※1
  • 日立コード変換 - Client Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-02以降
Windows XP
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP Ver.2.1 01-00以降※1
  • 日立コード変換 - Client Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-03以降
Windows Server 2003
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-05以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP Ver.2.1 01-00以降※1
  • 日立コード変換 - Server Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-03以降
Windows Server 2003 R2
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-08以降
  • KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP Ver.2.1 01-00以降※1
  • 日立コード変換 - Server Runtime※2 02-02以降,
    コード変換SDK 01-04以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-04以降

日立KEIS'83拡張3に相当する外字を使用する場合,「メーカ固有漢字セット(日立KEIS83拡張3)」が必要です。

注※1
画面で外字を入力する場合に必要となるソフトウェアです。

注※2
大量外字支援機能に加えて,KEIS/Unicode外字マッピングテーブルをカスタマイズすることもできます。ただし,「コード変換ランタイム」,「日立コード変換 - Server Runtime」,または「日立コード変換 - Client Runtime」ではカスタマイズできないため,「コード変換SDK」または「日立コード変換 - Development Kit」を使用してください。

(3) マップ転送に必要なソフトウェア

(a) VOS3の場合

メインフレームでは,COBOL85を使用して,PCと分散処理するためのAPを作成します。また,PCからVOS3へマップを転送するために,IFIT-TSS E2が必要です。

(b) VOS1の場合

メインフレームでは,COBOL85を使用して,PCと分散処理するためのAPを作成します。また,PCからVOS1へマップを転送するために,IFIT-IEX E2が必要です。

(c) VOSKの場合

メインフレームでは,COBOL85を使用して,PCと分散処理するためのAPを作成します。また,PCからVOSKへマップを転送するために,IFITが必要です。