画面・帳票サポートシステム XMAP3 メインフレーム連携ガイド

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1.3.2 ソフトウェア構成

実行環境のソフトウェア構成の例を次の図に示します。

図1-18 VOS1-PC分散システムのソフトウェア構成(オンライン環境の場合)

[図データ]

図1-19 VOS1-PC分散システムのソフトウェア構成(対話環境の場合)

[図データ]

これらの環境によって,実行に必要なソフトウェアが異なります。実行に必要なソフトウェアを次に示します。

なお,システムの処理で外字マッピングテーブルをカスタマイズしたいときや,シフトJISの代わりにUnicodeで画面表示・帳票印刷したいときは,さらに必要となるソフトウェアがあります。詳しくは,「1.3.2(7) 外字の運用に必要なソフトウェア」を参照してください。

<この項の構成>
(1) メインフレーム上に必要なソフトウェア(オンライン環境)
(2) メインフレーム上に必要なソフトウェア(対話環境)
(3) ゲートウェイ機に必要なソフトウェア
(4) マップサーバ機に必要なソフトウェア
(5) クライアント機に必要なソフトウェア
(6) スタンドアロン端末に必要なソフトウェア
(7) 外字の運用に必要なソフトウェア

(1) メインフレーム上に必要なソフトウェア(オンライン環境)

メインフレーム側でTCP/IP接続をする場合,さらに次のソフトウェアが必要です。

(2) メインフレーム上に必要なソフトウェア(対話環境)

メインフレーム側でTCP/IP接続をする場合,さらに次のソフトウェアが必要です。

(3) ゲートウェイ機に必要なソフトウェア

ゲートウェイ機は,HNA接続をするときに使用します。ゲートウェイ機にPCを使用できるのは,WAN経由でメインフレームに接続する場合だけです。

(a) OSがHI-UX/WE2の場合
(b) OSがHP-UXの場合
(c) OSがWindows NT,Windows 2000,またはWindows Server 2003の場合

(4) マップサーバ機に必要なソフトウェア

OSにはWindowsが必要です。

注※
接続するクライアント台数分のCommuniNetアクセスライセンスが必要です。

(5) クライアント機に必要なソフトウェア

OSにはWindowsが必要です。

(6) スタンドアロン端末に必要なソフトウェア

OSにはWindowsが必要です。

注※
COBOL85で作成した画面管理プログラムを使用する場合は,COBOL85, COBOL85 Run Time SystemおよびCOBOL拡張ライブラリが必要です。

(7) 外字の運用に必要なソフトウェア

PC上の外字は,シフトJISコードの外字のうち機種依存文字を除いた1,880文字だけが使用できます。また,PC上のシフトJISコードの外字は,XMAP3がメインフレームのKEISコードの対応する外字に置き換えます。PCの外字とメインフレームの外字との文字コードの対応については,「付録B.3 外字用コードの割り当て」を参照してください。

ただし,メインフレームのKEISコードで(95A1)16〜(A0FE)16に対応する外字は,PC側に対応するシフトJISの文字コードがないので利用できません。

メインフレーム-PC間でやり取りされるデータに,これらのコードに対応する外字を使用したい場合,次の二つの方法があります。

運用形態を選択する場合,AP作成時に特別な処理は必要ありません。したがって,既存のAPを修正しないで,外字の運用形態を変更することもできます。

外字の運用形態の違いを次の表に示します。

表1-6 外字の運用形態

条件 標準 カスタマイズ XMAP3外字機能
使用できる外字の個数 1,880字 1,880字 6,400字
対応するKEISコード (81A1)16〜(94FE)161 KEISコードで(41A1)16〜(A0FE)16のうち1,880字1 KEISコードで(41A1)16〜(A0FE)16のうち6,400字1
開発に使用できるOS Windows Windows NT※2
Windows 2000,
Windows XP,
Windows Server 2003,
Windows Server 2003 x64
Windows NT,
Windows 2000,
Windows XP,
Windows Server 2003
実行に使用できるOS Windows Windows Windows NT,
Windows 2000,
Windows XP,
Windows Server 2003
PCでの外字の入力 できる できる できる※3
ドローでの外字の使用(固定項目での外字の使用) できる できる シフトJISでも利用できる1,880字だけできる
画面・マップ帳票に出力する文字コード シフトJIS シフトJIS Unicode
ソフトウェアの追加4 不要 必要 必要
必要な作業
  • 外字フォントの用意

  • 外字フォントの用意
  • 外字マッピングファイルのカスタマイズ

  • 外字フォントの用意
  • 外字セットの作成
  • 外字セットのUnicode領域への割り当て
  • 外字マッピングファイルのカスタマイズ5

(凡例)
標準:KEISコードで(81A1)16〜(94FE)16の範囲に割り当てられた1,880字の外字だけを使用する場合。
カスタマイズ:コード変換SDKまたは日立コード変換 - Development Kitを使用して,シフトJISとKEISの外字マッピングテーブルをカスタマイズする場合。
外字機能:XMAP3外字機能を利用して,PC上の文字コードにUnicodeを使用する場合。

注※1
下位バイトは(A1)16〜(FE)16の範囲に限られます。

注※2
Windows NTは,コード変換SDKだけに対応します。

注※3
VJE-Delta for Unicode/XKP,またはVJE-Delta Ver.2.0 for Unicode/XKPが必要です。

注※4
必要なソフトウェアについては,「1.3.2 ソフトウェア構成」を参照してください。

注※5
コード変換SDK,コード変換ランタイム,日立コード変換 - Client Runtime,または日立コード変換 - Server Runtimeで,標準値での外字マッピングファイルを使用する場合は必要ありません。

(a) カスタマイズしたシフトJISとKEISの外字マッピングテーブルを使用する場合

カスタマイズした外字マッピングテーブルは,実行環境に配布して使用します。このとき,OSにはWindowsが必要です。さらに,実行環境で必要となるソフトウェアを次の表に示します。

表1-7 実行環境のOSと必要なソフトウェア

OS 必要なソフトウェア
Windows 95 コード変換ランタイム 01-00以降
Windows 98
Windows Me コード変換ランタイム 01-02以降
Windows NT コード変換SDK 01-00以降,またはコード変換ランタイム 01-00以降
Windows 2000 Advanced Server,およびWindows 2000 Server 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-02以降
Windows 2000 Datacenter Server 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-03以降
Windows 2000 Professional 日立コード変換 - Client Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-02以降
Windows XP 日立コード変換 - Client Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-03以降
Windows Server 2003 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降,コード変換SDK 01-03以降,またはコード変換ランタイム 01-03以降
Windows Server 2003 R2 日立コード変換 - Server Runtime 02-02以降,コード変換SDK 01-04以降,またはコード変換ランタイム 01-04以降
Windows Server 2003 x64 日立コード変換 - Server Runtime 02-01以降
Windows Server 2003 R2 x64 日立コード変換 - Server Runtime 02-02以降
(b) 1,880字を超える外字を使用する場合

OSにはWindows NT,Windows 2000,Windows XP,またはWindows Server 2003が必要です。また,次の表に示すソフトウェアが必要です。

表1-8  1,880字を超える外字を使用する場合に必要なソフトウェア

OS 必要なソフトウェア
Windows NT
  • XMAP3外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP 01-00以降,
    KanjiLink XKP V2.5 01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP※1 01-00以降
  • コード変換SDK 01-00以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-00以降
Windows 2000 Advanced Server,およびWindows 2000 Server
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta Ver.2.0 for Unicode/XKP※1
  • 日立コード変換 - Server Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-02以降
Windows 2000 Datacenter Server
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta Ver.2.0 for Unicode/XKP※1
  • 日立コード変換 - Server Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-03以降
Windows 2000 Professional
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta Ver.2.0 for Unicode/XKP※1
  • 日立コード変換 - Client Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-02以降
Windows XP
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-02以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows 2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP Ver2.1 01-00以降※1
  • 日立コード変換 - Client Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-03以降
Windows Server 2003
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-05以降
  • KanjiLink XKP Version 2.2 for Windows2000 実行時ライブラリ,
    KanjiLink XKP V2.2(実行時ライブラリ)01-00以降,または
    KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP Ver.2.1 01-00以降※1
  • 日立コード変換 - Server Runtime※2 02-01以降,
    コード変換SDK 01-03以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-03以降
Windows Server 2003 R2
  • XMAP3 外字機能 Version 4 04-08以降
  • KanjiLink XKP V2.7 01-00以降
  • VJE-Delta for Unicode/XKP Ver.2.1 01-00以降※1
  • 日立コード変換 - Server Runtime※2 02-02以降,
    コード変換SDK 01-04以降,または
    コード変換ランタイム※2 01-04以降

日立KEIS'83拡張3に相当する外字を使用する場合,「メーカ固有漢字セット(日立KEIS83拡張3)」が必要です。

注※1
画面で外字を入力する場合に必要となるソフトウェアです。

注※2
大量外字支援機能に加えて,KEIS/Unicode外字マッピングテーブルをカスタマイズすることもできます。ただし,「コード変換ランタイム」,「日立コード変換 - Server Runtime」,および「日立コード変換 - Client Runtime」ではカスタマイズできないため,「コード変換SDK」または「日立コード変換 - Development Kit」を使用してください。