画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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9.2.3 表示に関する対処方法

画面が表示されない,または表示状態が悪い場合の代表的な現象と,その対処方法を次の表に示します。なお,表中以外の現象については,ヘルプのトラブルの対処方法を参照してください。

表9-5 表示に関する対処方法

現象 対処方法
画面がまったく表示されない。 ほかのウィンドウの後ろに隠れていないか確認し,その場合は,ウィンドウを前面に移動する。
ほかのAPですでに画面を表示していないか確認し,その場合は,ほかのAPを終了して,再実行する。
SEND文,またはTRANSCEIVE文の実行後のリターンコードを見て,APでエラーが起きていないか確認する。その場合は,エラーを修正する。
実際に表示できるサイズよりも大きなウィンドウを指定していないか定義内容を見直し,その場合はサイズを修正する。
表示サーバで指定できる最大オブジェクト数を超えていないか確認し,その場合は,オブジェクトの数を減らす。
画面がまったく表示されない。
(マッピングライブラリのリターンコードが「5120(1400)16」の場合)

  • 物理マップ名称を正しく指定する。物理マップの名称は,「マップ名+デバイスID 」。
    (例:GUI画面の場合はマップ名+NDまたはマップ名+O)
  • ドローセットアップで設定したマップ名の長さを確認する。
物理マップをAPと同じフォルダまたは物理マップロードパスに指定したフォルダの下に配置する。
なお,別フォルダから物理マップを参照するようにXMAP3の実行環境をカスタマイズしている場合(物理マップロードパスを指定している場合)には,そのフォルダに物理マップがあるかを確認する。
仮想端末名称を正しく指定する。
ホスト名称が合っているか,また余分なドメイン名を指定してないか(C/Sシステム型の場合)サービス名ファイル,DNS設定,HOSTSファイルで指定しているホスト名称を合わせる。DNS設定は,コントロールパネルのネットワークアイコンから「TCP/IP」を選んで設定する。
また,余分なドメイン名は削除する。
画面が途中までしか表示されない。
画面が壊れる。
ドローで,オブジェクトの属性設定用ダイアログの「表示方法」の指定を確認し,オブジェクトに「非表示」の属性を設定している場合は,解除する。また,属性の動的変更をしている場合は,修飾名の設定を確認する。
データ有無コードに(1F)16以下のコードを指定する。
マップ生成起動時のリターンコードとエラーメッセージを基に定義内容を見直し,マップ生成時のエラーによる,マップの誤りがあった場合は修正する。
外字フォントを正しく作成しているか確認する。
論理マップ長エリアに論理マップの長さを正しく格納しているか,論理マップと物理マップが対応しているか確認し,正しい論理マップの長さを格納する。
出力論理マップ中に前の論理データが残っていないかAPを見直し,出力論理マップをクリアする。
論理マップに格納したデータの文字コードが誤っていないかAPを見直す。
物理マップと論理マップを作成した日付が一致しているか確認し,不一致の場合はマップ生成,およびAPのコンパイルをし直す。物理マップと論理マップの不一致が起きないように,物理マップを一括生成したり,環境間で移動させた場合などには,ユティリティのマップコンペア機能を利用して,漏れがないかチェックしておく。マップコンペア機能の詳細についてはマニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照のこと。
XMAP3に正しい論理マップデータを渡しているかAPを見直し,物理マップと論理マップの対応を確認する。
先頭1文字,または文字列の途中がデータ有無コードになっていないか確認し,その場合は,出力したいデータの前のデータ有無コードを削除する。
マップ展開方式と,日立COBOLのコンパイラオプションの指定が一致しているか確認し,不一致の場合は,指定を合わせてマップを生成し,APのコンパイルをし直す。
マップ展開方式は,ドローセットアップやユティリティのマップ生成で指定する。
表示はされるがすぐに消える。 物理マップに対応した入力論理マップの長さを正しく設定する。
画面のサイズが小さくなる。 表示・印刷セットアップでフォントサイズを設定する。
フォント構成ファイルで,3D表示に使うフォントサイズを大きく設定し直す。
表示・印刷セットアップで,「2D表示」に設定し直す。