画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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9.2.4 応答性能の対処方法

応答性能での問題が発生した場合の対処方法を,現象別に次の表で説明します。該当する現象と推定原因から,対処方法に従って対応してください。

なお,次の表に示す対処方法は,ユーザの責任で行ってください。

表9-6 応答性能での問題と対処方法

現象 推定原因 対処方法
同等レベルのCPUで動作が遅いものがある。 実メモリが少ない。 メモリを増設する。
スワップファイルがあるドライブとXMAPなどのあるドライブが同一ドライブになっている。 物理的に別なドライブがある場合(1台のハードディスクを二つのドライブに分けたものではなく,ハードディスク自体が複数台ある場合),実行ファイルのあるドライブではないドライブにスワップファイルを設定すると,動作が速くなることがある。
ディスクアクセスが16ビットになっている(Windows 95,Windows 98またはWindows Meの場合)。 何らかの理由でディスクアクセスが32ビットアクセスではなく,16ビットアクセスになっている。「コントロールパネル」の「システム」を参照して原因を取り除く。
通常はWindows 95,Windows 98またはWindows Meに対応していない古いドライバを使用していることや,ハードウェアに適さないドライバを使用していることが原因となっている。
ディスク圧縮ソフトを使用している。 XMAP3のファイルやマップなどを圧縮されていないドライブに置く。
ほかのAPが同時に動作している。 不要なAPは起動しないようにする。
1個のオブジェクトの表示形態だけを「全面書換」にしたり,マッピングオプションに「マージ」を指定したりしている。 マッピングオプション,データ有無コードの設定を見直す。
毎回画面をオープン/クローズしている。 オープンに関してはAPを複数の実行ファイル(.DLLまたは.EXE)に分割しているとき,AP間でオープンを引き継ぐ指定をしているかを見直す。
日立COBOLの場合,環境変数「CBLTERMSHAR=YES」を指定する。
クローズに関してはDISABLE文の発行を見直す。
ディスプレイドライバの設定による。 ディスプレイドライバの種別によって,表示色数,解像度の設定で表示速度が遅くなる場合がある。それぞれの値を変更して表示してみる。
画面表示性能が通常の場合と比べて遅くなる。 バックグラウンドで,ほかのAPが起動されている。
  • LAN構成で使用していた端末をスタンドアロン構成として使用している。
  • システムエージェントなど,一定の間隔でデフラグやスキャンディスクを自動実行するプログラムが動作している。
業務に影響しないAPはできるだけ起動しないようにする。
サーバ側でスクリーンセーバが起動している。 C/Sシステム構成の場合,サーバOS上でスクリーンセーバが起動していると処理速度が遅くなるため,コントロールパネルでスクリーンセーバを「なし」にする。