画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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6.2.19 固定ポップアップテキストを使用したデータの入力

<この項の構成>
(1) 自動的にポップアップメニューを表示する
(2) 手動でポップアップメニューを表示する
(3) アクセスキーを使用した固定ポップアップのメニュー選択
(4) ポップアップが選択されたときの選択ラベルと通知コードを別々にする

(1) 自動的にポップアップメニューを表示する

(a) 仕様

「支店コード」の入出力テキストにフォーカスが位置づけられると,ポップアップメニューが自動的に表示されます。「支店」のポップアップメニューからデータを選択すると,対応する通知コードが入力論理マップに格納されます。「支店コード」の入出力テキストには,選択されたメニューに対応する通知コード「S2」が表示されます。

固定ポップアップメニューを使用した,AP実行時のポップアップメニューの自動表示を次の図に示します。

図6-22 ポップアップメニューを表示する(自動)

[図データ]

(b) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

  1. ポップアップに表示するメニューを,画面定義以降に変更する必要がない場合には,GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[固定ポップアップ]を使用して配置する。
  2. 固定ポップアップメニューダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的 POP(自動−日本語)
    詳細目的 混在(全角・半角)
    選択ラベルと通知コードを同じ値にする 指定する
    タイトルを付ける 指定する(支店)
    データ名 支店コード−
    データ型 文字(XX)(この定義内容は固定)
    2
    データ長 2(この定義内容は固定)
    動的変更(APから表示属性を変更する) 指定しない
    APから初期値を変更する 指定する

    注※
    通知コードとして半角文字専用にする場合は,「POP(自動−英数)」を選んでください。

また,次に示す定義内容を「メニューの値」のラベルと通知コードに追加していきます。

ラベル 通知コード
港支店 S1
品川支店 S2
練馬支店 S3
足立支店 S4
豊島支店 S5

[図データ]

(c) 生成される論理マップ

マップ名がMAP124の場合の例
[図データ]

入出力テキストボックスのデータ名を省略した場合,FIELDnnnn-(nnnn:0001〜9999)が仮定されます。
(d)  COBOLでのAP

マップ名がMAP124の場合の例
[図データ]

(2) 手動でポップアップメニューを表示する

(a) 仕様

[支店]のプッシュボタンかPF1キーを押すと,「支店」のポップアップメニューが表示されます。ポップアップメニューからデータを選択すると,対応する通知コードが入力論理マップに格納されます。「支店コード」の入出力テキストには,選択したデータに対応する通知コード「S2」が表示されます。

固定ポップアップメニューを使用した,AP実行時でのポップアップメニューの手動表示を次の図に示します。

図6-23 ポップアップメニューの表示

[図データ]

なお,手動でポップアップメニューを表示する場合,ボタン以外にPFキーも使用できます。
(b) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

ポップアップメニュー,またはキーボードで検索結果を入力する入出力テキストを定義します。

  1. ポップアップに表示するメニューを,画面定義以降に変更する必要がない場合には,GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[固定ポップアップ]を使用して配置する。
  2. 固定ポップアップダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的 POP(手動−日本語)
    詳細目的 混在(全角・半角)
    最初にメニューを開く 指定しない
    選択ラベルと通知コードを同じ値にする 指定する (この定義内容は固定)
    タイトルを付ける 指定する(支店)
    データ名 支店コード−
    データ型 文字(XX)(この定義内容は固定)
    2
    データ長 2(この定義内容は固定)
    動的変更(APから表示属性を変更する) 指定しない
    APから初期値を変更する 指定する

    注※
    通知コードとして半角文字専用にする場合は,「POP(手動−英数)」を選んでください。

また,次に示す定義内容をラベルと通知コードのリストボックスに追加していきます。

ラベル 通知コード
港支店 S1
品川支店 S2
練馬支店 S3
足立支店 S4
豊島支店 S5

[図データ]

手動ポップアップの設定
ポップアップメニューをPF1キーで表示させるための定義をします。
  1. GUI画面定義ウィンドウの,画面属性ダイアログで,「イベント通知コード」の[設定]ボタンを選択する。
  2. イベント通知コードのダイアログで次の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    ポップアップの表示タイミング 「確定キーを使用する」を選択します。
    アクション ポップアップ表示
    (「確定キーを使用する」を選んだ場合だけ指定できます。PFキーにポップアップ表示の動作を割り当てます)。

    プッシュボタンやメニューバーで手動ポップアップを表示する場合は,手動ポップアップの定義をしたあとに,プッシュボタンやメニューバーでのポップアップ表示の定義をしてください。

《プッシュボタンの定義》
ポップアップメニューを表示させるためのプッシュボタンを定義します。
  1. ポップアップ付きのプッシュボタンはGUI画面定義ウィンドウで,[プッシュボタン(単独/追加)]を使用して配置する。
  2. プッシュボタンダイアログで次の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    ラベル 支店
    選択時の動作 ポップアップ表示
(c) 生成される論理マップ

生成される論理マップは,自動的にポップアップメニューを表示するときと同じです。「6.2.19(1)(c) 生成される論理マップ」を参照してください。

(d) COBOLでのAP

COBOLでのAPは自動的にポップアップメニューを表示するときと同じです。「6.2.19(1)(d) COBOLでのAP」を参照してください。

(3) アクセスキーを使用した固定ポップアップのメニュー選択

アクセスキーは自動ポップアップでも手動ポップアップでも利用できます。ここでは,自動ポップアップを仮定します。

(a) 仕様

「支店コード」の入出力テキストにフォーカスが位置づけられると,ポップアップメニューが自動的に表示されます。「支店」のポップアップメニューからアクセスキーを使用してデータを選択すると,対応する通知コードが入力論理マップに代入されます。「支店コード」の入出力テキストには,選択されたメニューに対応する通知コード「S2」が表示されます。

固定ポップアップメニューを使用した,AP実行時のポップアップメニューの自動表示を次の図に示します。

図6-24 アクセスキーでポップアップメニューを選択する(自動)

[図データ]

(b) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

  1. ポップアップに表示するメニューをAPから動的に変更できるようにするには,GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[固定ポップアップ]を使用して配置する。
  2. 固定ポップアップメニューダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的 POP(自動−日本語)
    詳細目的 混在(全角・半角)
    長さ(アクセスキー) 4
    アクセスキーを使用する 指定する
    選択ラベルと通知コードを同じ値にする 指定する
    タイトルを付ける 指定する(支店)
    データ名 支店コード−
    データ型 文字(XX)(この定義内容は固定)
    2
    データ長 2(この定義内容は固定)
    メニューの項目数 6

    注※
    通知コードとして半角文字専用にする場合は,「POP(自動−英数)」または「POP(手動−英数)」を選んでください。

また,次に示す定義内容を「メニューの値」のラベルと通知コードに追加していきます。

キー ラベル 通知コード
0001 0001.港支店 S1
0002 0002.品川支店 S2
0003 0003.練馬支店 S3
0004 0004.足立支店 S4
0005 0005.豊島支店 S5

[図データ]

(c) 生成される論理マップ

生成される論理マップは,自動的にポップアップメニューを表示するときと同じです。「6.2.19(1)(c) 生成される論理マップ」を参照してください。

(d) COBOLでのAP

COBOLでのAPは自動的にポップアップメニューを表示するときと同じです。「6.2.19(1)(d) COBOLでのAP」を参照してください。

(4) ポップアップが選択されたときの選択ラベルと通知コードを別々にする

ポップアップの選択ラベルと通知コードを同じ値にするかどうかは,自動ポップアップでも手動ポップアップでも指定できます。ここでは,自動ポップアップを仮定します。

(a) 仕様

「支店コード」の入出力テキストにフォーカスが位置づけられると,ポップアップメニューが自動的に表示されます。「支店」のポップアップメニューからデータを選択すると,対応する通知コードが入力論理マップに代入されます。「支店コード」の入出力テキストには,選択されたメニューに対応する選択ラベル「品川支店」が表示されます。APには,選択ラベルに対応した通知コード「S2」が返されます。

固定ポップアップメニューを使用した,AP実行時のポップアップメニューの自動表示を次の図に示します。

図6-25 ポップアップが選択されたときの選択ラベルと通知コードを別々にする(自動)

[図データ]

(b) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

  1. ポップアップに表示するメニューをAPから動的に変更できるようにするには,GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[固定ポップアップ]を使用して配置する。
  2. 固定ポップアップメニューダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的 POP(自動−日本語)
    詳細目的 混在(全角・半角)
    アクセスキーを使用する 指定する
    選択ラベルと通知コードを同じ値にする 指定しない
    タイトルを付ける 指定する(支店)
    データ名 支店コード−
    データ型 文字(XX)(この定義内容は固定)
    2
    データ長 2(この定義内容は固定)
    メニューの項目数 6

    注※
    通知コードとして半角文字専用にする場合は,「POP(自動−英数)」または「POP(手動−英数)」を選んでください。

また,次に示す定義内容を「メニューの値」のラベルと通知コードに追加していきます。

キー ラベル 選択ラベル 通知コード
1 1.港支店 港支店 S1
2 2.品川支店 品川支店 S2
3 3.練馬支店 練馬支店 S3
4 4.足立支店 足立支店 S4
5 5.豊島支店 豊島支店 S5

[図データ]

(c) 生成される論理マップ

生成される論理マップは,自動的にポップアップメニューを表示するときと同じです。「6.2.19(1)(c) 生成される論理マップ」を参照してください。

(d) COBOLでのAP

COBOLでのAPは自動的にポップアップメニューを表示するときと同じです。「6.2.19(1)(d) COBOLでのAP」を参照してください。