画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

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6.2.18 ポップアップメニューファイルを使用したデータの入力

<この項の構成>
(1) ポップアップメニューの表示(メニュー形式 標準の場合)
(2) ポップアップメニューの表示(メニュー形式 リストの場合)

(1) ポップアップメニューの表示(メニュー形式 標準の場合)

メニュー形式で「標準(メニュー)」を指定すると,ポップアップメニューファイルに格納されているメニュー項目が階層構造の場合は,下位のメニュー項目がカスケードメニューで表示されます。メニュー形式の指定は,自動ポップアップでも手動ポップアップでも利用できます。ここでは,手動ポップアップを仮定します。

(a) 仕様

「支店コード」の入出力テキストにフォーカスが位置づけられると,ポップアップメニューがポップアップメニューファイル(SHITEN.csv)から読み込まれ,下位のメニュー項目はカスケード表示されます。「支店」のポップアップメニューからデータを選択すると,対応する通知コードが入力論理マップに代入されます。「支店コード」の入出力テキストには,選択されたメニューに対応する選択ラベルが表示されます。

ポップアップメニューファイルを使用した,AP実行時のポップアップメニューのカスケード表示を次の図に示します。

図6-20 ポップアップメニューを表示する(メニュー形式 標準(メニュー))

[図データ]

ポップアップメニューファイル作成時の注意事項
ポップアップメニューファイルは,ユティリティのポップアップメニューエディタで作成してください。ポップアップメニューエディタの詳細はマニュアル「XMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。ポップアップメニューエディタ以外のエディタで作成する場合は次に示す規則に従ってください。
  1. 保守情報の記述
    ファイルの先頭には保守情報を記述できます。ポップアップメニューエディタでファイルを作成すると,この情報は必ず付加されます。それ以外のエディタで作成する場合,この情報は省略できます。ただし,作成日時などは記述することをお勧めします。
    格納するデータはシフトJIS固定です。
    保守情報を次に示します。

    [図データ]

  2. メニュー情報の記述
    保守情報に続く行はメニュー情報です。次にメニュー情報を示します。

    [図データ]

  • ラベル,通知コードおよび選択ラベルは,それぞれ64桁以内で指定します(全角1文字は,2桁となります)。アクセスキーは4桁以内で指定します。
  • 階層レベルとラベルは省略できません。
  • 項目は「,」で区切ります。通知コード以降の項目を省略する場合も「,」は必要です。
    (例)
    選択ラベルを省略する場合
    02,"A1.港支店","1010",,"A1"
  • 階層レベル以外の各項目は引用符「"」で囲みます。項目中に「"」がある場合は「"」を2回連続で指定します。
  • 選択ラベルは省略できます。なお,選択ラベルを指定する場合は,最下位の階層のメニュー項目にだけ指定してください。
  • アクセスキーは省略できます。
  • アクセスキーには,英大文字と数字だけ指定します。
  • アクセスキーのあとには,空白を含むデータは指定できません。
  • アクセスキーは,各階層で必ず桁数をそろえて指定します。また,各階層内でユニークになるように指定します。
  • 階層レベルは8階層(01〜08)まで指定できます。同階層のメニュー項目は256項目以下,全階層のメニュー項目の和は32,000項目以下になるようにしてください。
  • 階層レベルは01から昇順に指定します。階層レベルを飛ばさないように(01レベルの次に03レベルを指定したりしないように)注意してください。

    [図データ]

  • ポップアップメニューファイルでは,空白の行または改行だけの行は指定できません。
  • あるレベルのメニュー項目に対し下位レベルのメニュー項目がある場合は,該当するメニュー項目の行の次に,下位レベルの行を指定してください。

    [図データ]

  • 通知コードは,最下位の階層のメニュー項目にだけ指定してください。
  • 1行には,一つのメニュー情報だけ指定します。また,1行の終わりには,必ず改行を指定してください。
  • ポップアップメニューファイルの最終行にも,改行を指定してください。
(b) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

  1. ポップアップに表示するメニューをAPから動的に変更できるようにするには,GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[可変ポップアップ]を使用して配置する。
  2. 可変ポップアップメニューダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的 POP(手動−カナ)
    データ名 支店コード−
    データ型 文字(XX)(この定義内容は固定)
    桁(APが受け取る項目) 4
    データ長 4(この定義内容は固定)
    メニューデータをファイルで指定する 指定する
    メニュー形式 標準(メニュー)
    最初にメニューを開く 指定する
    タイトルを付ける 指定する(支店)
    データ名(ファイル) POPFILE0001-
    データの渡し方 ファイル名指定
    初期値(ファイル) SHITEN.csv

    注※
    通知コードとして半角文字専用にする場合は,「POP(自動−英数)」または「POP(手動−英数)」を選んでください。

    [図データ]

(c) 生成される論理マップ

マップ名がMAP123の場合の例
[図データ]

入出力テキストボックスのデータ名を省略した場合,FIELDnnnn-が仮定されます。
(d) COBOLでのAP

マップ名がMAP123の場合の例
[図データ]

(2) ポップアップメニューの表示(メニュー形式 リストの場合)

メニュー形式で「リスト−ポップアップ型」または「リスト−ダイアログ型」を指定すると,メニューデータファイルに格納されているメニュー項目が階層構造の場合,下位のメニュー項目は下位レベルのリストとして表示されます。メニュー形式の指定は,自動ポップアップでも手動ポップアップでも利用できます。ここでは,手動ポップアップを仮定します。また,メニュー形式は「リスト−ポップアップ型」を仮定します。

(a) 仕様

「支店コード」の入出力テキストにフォーカスが位置づけられると,ポップアップメニューがポップアップメニューファイル(SHITEN.csv)から読み込まれ,下位のメニュー項目がリスト表示されます。ポップアップメニューからデータを選択すると,対応する通知コードが入力論理マップに代入されます。「支店コード」の入出力テキストには,選択されたメニューに対応する選択ラベルが表示されます。

ポップアップメニューファイルを使用した,AP実行時のポップアップメニューのリスト表示を次の図に示します。

図6-21 ポップアップメニューを表示する(メニュー形式 リスト-ポップアップ型)

[図データ]

(b) 画面定義の概要

画面定義の概要を次に示します。

  1. ポップアップに表示するメニューをAPから動的に変更できるようにするには,GUI画面定義ウィンドウで,ツールボックスの[可変ポップアップ]を使用して配置する。
  2. 可変ポップアップメニューダイアログで次の表の項目を定義する。
    定義項目 定義内容
    使用目的※1 POP(手動−カナ)
    データ名 支店コード−
    データ型 文字(XX)(この定義内容は固定)
    桁(APが受け取る項目) 4
    データ長 4(この定義内容は固定)
    メニューデータをファイルで指定する 指定する
    メニュー形式 リスト−ポップアップ型2
    最初にメニューを開く 指定する
    データ名(ファイル) POPFILE0001-
    データの渡し方 ファイル名指定
    初期値(ファイル) SHITEN.csv

    注※1
    通知コードとして半角文字専用にする場合は,「POP(自動−英数)」または「POP(手動−英数)」を選んでください。

    注※2
    リスト表示をする場合は,「リスト−ダイアログ型」も選べます。

    [図データ]

(c) 生成される論理マップ

マップ名がMAP123の場合の例
[図データ]

入出力テキストボックスのデータ名を省略した場合,FIELDnnnn-が仮定されます。
(d) COBOLでのAP

マップ名がMAP123の場合の例
[図データ]