画面・帳票サポートシステム XMAP3 プログラミングガイド 画面編

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

4.1.2 制御キー

XMAP3で標準に使用できる,画面を制御するキーについて説明します。XMAP3では,標準仕様のキーボードから入力されるキーを制御します。キーには,XMAP3が処理するものと,APにキーが押されたことを通知するものがあります。

ノート型PCなど,テンキーを持たないキーボードを使用する機種では,表示・印刷セットアップで文字キー部のEnter(リターン)キーを復改キーとして使用するか,送信(実行)キーとして使用するかを指定できます。運用方法に従って設定してください。

XMAP3で使用できるキーの種類と機能の一覧を表4-3〜表4-7に示します。なお,表中のフィールドボックスはGUI画面のフィールドボックスおよびCUI画面を示します。「入出力フィールド」はGUI画面のフィールドボックス内の入出力フィールド,およびCUI画面の入出力フィールドを示します。また,「ボックス」はGUI画面のボックス系オブジェクトを表します。

表4-3 キーの種類と機能 (画面確定キー

機能名称 キーボード上の
標準割り当て
機能 ほかのキーへの
割り当て
送信(実行)キー Enter(テンキー部) (106/109)(AX)
− (PC-9801)
APに画面の確定を通知する。
PF1〜PF12キー F1〜F12 (106/109)(AX)
PF1〜PF10はf・1〜f10
PF11,PF12はvf・1,vf・2 (PC-9801)
PF13〜PF24キー Shift+F1〜F12 (106/109)(AX)
SHIFT+ f・1〜f10,vf・1,vf・2 (PC-9801)
PF25〜PF36キー※1 Ctrl+F1〜F12 (106/109)(AX)
CTRL+f・1〜f・10,vf・1,vf・2 (PC-9801)
PF37〜PF48キー※1 Ctrl+ Shift +F1〜F12 (106/109)(AX)
CTRL+SHIFT+f・1〜f・10,vf・1,vf・2 (PC-9801)
PF49〜PF60キー※1 Alt+F1〜F12 (106/109)(AX)※2
GRPH+f・1〜f・10,vf・1,vf・2 (PC-9801)
PF61〜PF72キー※1 Shift+Alt+F1〜F12 (106/109)(AX)
SHIFT+GRPH+f・1〜f・10,vf・1,vf・2 (PC-9801)
PF73〜PF84キー※1 Ctrl+Alt+F1〜F12 (106/109)(AX)
CTRL+GRPH+f・1〜f・10,vf・1,vf・2 (PC-9801)
割込キー Break,Ctrl+Pause,Ctrl+Scroll Lock
(106/109)(AX)
STOP (PC-9801)
×
スクリーン消去キー Ctrl+Delete (106/109)(AX)
CTRL+DEL (PC-9801)
×
PA1キー Page Up (106/109)(AX)
ROLL DOWN (PC-9801)
PA2キー Page Down (106/109)(AX)
ROLL UP (PC-9801)
PA3キー Ctrl+Page Up (106/109)(AX)
CTRL+ROLL DOWN (PC-9801)
×
無通知コード割り当てキー※3 Ctrl+I
Ctrl+S
Ctrl+U
×

(凡例)
○:ほかのキーへの割り当てができる。表示・印刷セットアップの「キー割当」で設定する。
×:カスタマイズできない。
△:ほかのファンクションキー(PF1〜PF84)への割り当てができる。表示・印刷セットアップの「ファンクションキー」で設定する。
(106/109):106/109日本語,101/104英語。
(PC-9801):PC-9801キーボード。
(AX):AX仕様キーボード。

・PF25〜PF84キーを押した場合は,日本語入力システム(IME)での処理が優先されるので,XMAP3の画面に対する操作ができなくなることがあります。
・複数のIMEがインストールされている場合,[Alt]+[Shift]または[Ctrl]+[Shift]はIMEの切り替えキーとして割り当てられます。このとき,[Alt]+[Shift]+ファンクションキーまたは[Ctrl]+[Shift]+ファンクションキーを押そうとすると,IMEが切り替わってしまうことがあります。使用するファンクションキーとIMEの切り替えキーの設定が重複しないようにしてください。

注※1
GUI固有のファンクションキーです。CUIでは使用できません。 なお,既存の画面に対して確定キーとして使用する場合は,ユティリティで「セットアップ情報反映」を実行してください。

注※2
・[Alt]+[F4]にファンクションキーが割り当てられていない場合で,表示・印刷セットアップでタイトルバーの[閉じる]ボタンが「表示する」に設定されているときに,[Alt]+[F4]押下,タイトルバーの[×]ボタンのマウス選択,およびコントロールメニューの「閉じる」メニュー選択をすると,[ Break ]キーと同じ通知コードがAPに返されます。
・[Alt]+[F4]にファンクションキーが割り当てられている場合で,表示・印刷セットアップでタイトルバーの[閉じる]ボタンが「表示する」に設定されているときに,[Alt]+[F4]押下すると,割り当てられたファンクションキーに対応する通知コードがAPに返されます。[×]ボタンや「閉じる」メニュー選択すると,[ Break ]キーと同じ通知コードがAPに返されます。
・[Alt]+[F4]にファンクションキーが割り当てられている場合で,表示・印刷セットアップでタイトルバーの「閉じる」メニューが「表示しない」に設定されているときに,[Alt]+[F4]押下すると,対応する通知コードがAPに返されます。

注※3
XMAP3では,該当するイベント通知コードなし(空白)でAPに制御が戻ります。

表4-4 キーの種類と機能 (文字入力キー

機能名称 キーボード上の
標準割り当て
機能 ほかのキーへの
割り当て
スペースキー スペースバー
(106/109)(PC-9801)
(AX)
ボタン,リストボックスなどのオブジェクトでは,選択動作をする。
文字入力時は空白を入力する。
×

(凡例)
×:カスタマイズできない。
(106/109):106/109日本語,101/104英語。
(PC-9801):PC-9801キーボード。
(AX):AX仕様キーボード。

表4-5 キーの種類と機能 (フォーカス・カーソル移動キー

機能名称 キーボード上の
標準割り当て
機能 ほかのキーへの
割り当て
カーソル移動キー ↑↓→←
(106/109)(PC-9801)
(AX)
カーソルを1カラム移動する。 ×
後退キー(バックスペースキー) BackSpace
(106/109)(AX)
BS (PC-9801)
GUI 画面では,前の入力または入出力フィールドにカーソルを移動する。または前のボックスにフォーカスを移動する。
始点キー Home
(106/109)(AX)
HOME CLR
(PC-9801)
GUI画面では,フィールド始点にカーソルを移動する。フィールドボックス内では,画面始点にカーソルを移動する。 ×
復改キー Enter_復改マーク
(106/109)
復改マーク
(PC-9801)
Enter(AX)
(文字キー部)
GUI画面では,フィールド始点にカーソルを移動する。フィールドボックス内では,次行以降の最初の入力または入出力フィールドにカーソルを移動する。改行入力属性を指定したフィールドの場合,改行コードを挿入する。
タブキー Tab(106/109)(AX)
TAB(PC-9801)
次の入力テキストまたは入出力フィールドにカーソルを移動する。または次のボックスにフォーカスを移動する。
バックタブキー Shift+Tab
(106/109)(AX)
SHIFT+TAB
(PC-9801)
前の入力テキストまたは入出力フィールドにカーソルを移動する。または前のボックスにフォーカスを移動する。 ×
マイナスタブキー Ctrl+Tab
(106/109)(AX)
CTRL+TAB
(PC-9801)
遷移条件で「手動スキップ・右寄せ」を指定しているフィールドでだけ,右寄せして負(−)記号を付ける。
スクロールキー Ctrl +↑↓→←
(106/109)(AX)
CTRL +↑↓→←
(PC-9801)
行,列単位に,画面のスクロールをする。 ×

(凡例)
○:ほかのキーへの割り当てができる。表示・印刷セットアップで設定する。
×:カスタマイズできない。
(106/109):106/109日本語,101/104英語。
(PC-9801):PC-9801キーボード。
(AX):AX仕様キーボード。

[図データ]

表4-6 キーの種類と機能 (文字編集キー

機能名称 キーボード上の
標準割り当て
機能 ほかのキーへの
割り当て
挿入キー Insert(106/109)(AX)
INS(PC-9801)
文字を挿入できるように半角1文字分を空ける。
削除キー Delete(106/109)(AX)
DEL(PC-9801)
入力フィールドまたは入力テキストボックスの1文字を消去する。 ×
フィールドキー End(106/109)(AX)
HELP(PC-9801)
カーソルがある入力フィールドまたは入力テキストボックス内の文字を消去する。
データキー Ctrl+End
(106/109)(AX)
CTRL+HELP
(PC-9801)
カーソルの位置に関係なく,画面上のすべての入力または入出力フィールドの文字を消去する。
コピー操作キー Ctrl+Insert Ctrl+C
(106/109)(AX)
CTRL+INSERT
CTRL+C
(PC-9801)
マウスで選択した文字列をクリップボードにコピーする。
ペースト操作キー Shift+Insert Ctrl+V
(106/109)(AX)
SHIFT+INSERT
CTRL+V
(PC-9801)
クリップボードからフィールドまたはテキストに文字列を貼り付ける。

(凡例)
○:ほかのキーへの割り当てができる。表示・印刷セットアップで設定する。
×:カスタマイズできない。
(106/109):106/109日本語,101/104英語。
(PC-9801):PC-9801キーボード。
(AX):AX仕様キーボード。

表4-7 キーの種類と機能 (選択キー

機能名称 キーボード上の
標準割り当て
機能 ほかのキーへの
割り当て
エスケープキー Esc(106/109)(AX)
ESC(PC-9801)
プルダウンメニュー,ポップアップリストが表示されているとき,その表示を閉じる。 ×
取消キー Ctrl+R(106/109)(AX)
CTRL+R(PC-9801)
入力エラーの表示を「キーOK」表示する。
キーボードのロック状態や入力エラー表示の状態を取り消して,キー操作をできる状態にする。
×
スペースキー スペースバー
(106/109)
(PC-9801)
(AX)
ボタン,リストボックスなどのオブジェクトでは,選択動作をする。
文字入力時は空白を入力する。
×

(凡例)
×:カスタマイズできない。
(106/109):106/109日本語,101/104英語。
(PC-9801):PC-9801キーボード。
(AX):AX仕様キーボード。