画面・帳票サポートシステム XMAP3 入門

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1.2.4 実行環境の紹介

<この項の構成>
(1) テスト・運用を支援します
(2) サーバ集中C/Sシステムを構築できます
(3) 分散マップでGUIを実現します
(4) Webブラウザでの実行を支援します
(5) Cosminexusアプリケーションサーバでの実行を支援します
(6) Windowsターミナルサービスを利用した実行を支援します
(7) Windowsクラスタ構成で実行できます

(1) テスト・運用を支援します

アプリケーションプログラムの実行環境のセットアップでは,キーボードのキーに対する機能の割り当てのほか,表示色・表示文字など,画面や帳票の実行環境を設定できます。複数のPCに同じ実行環境を設定する場合は,環境設定情報をバックアップおよびリストアして配布することで,効率良くセットアップできます。

アプリケーションプログラムの実行時には,画面のハードコピーを採ったり,ログ情報を出力したりできるので,デバッグやチューニングにも役立ちます。

(2) サーバ集中C/Sシステムを構築できます

XMAP3のネットワーク機能を使用すると,クライアントにアプリケーションプログラムやマップ(画面)を配布する必要がありません。サーバ側でアプリケーションプログラムと画面の一元管理ができます。クライアントには表示・印刷に必要なXMAP3実行時システムを配置するだけです。また,XMAP3では,サーバとクライアントとを画面単位で通信して,画面の表示性能の向上を図っています。

(3) 分散マップでGUIを実現します

XMAP3のメインフレーム連携機能では,メインフレームの画面処理をPCへ分散できます。マッピングの部分をPCに分散するので,通信データはアプリケーションプログラムからのデータだけとなり,通信コストを削減できます。画面の表示にはPC用の物理マップを使用するので,メインフレームのアプリケーションプログラムから本格的なGUI画面を利用できます。

(4) Webブラウザでの実行を支援します

XMAP3/Webを利用することで,Webブラウザ上でXMAP3の画面を表示したり,XMAP3の帳票を印刷したりできます。Web連携機能を使用することによって,ユーザアプリケーション,XMAP3,物理マップファイルなどを,クライアントに配布する必要がありません。また,アプリケーションプログラムやXMAP3をインストールする必要がないため,リソースをサーバで集中管理できます。

(5) Cosminexusアプリケーションサーバでの実行を支援します

XMAP3/Web for Cosminexusを利用し,Cosminexusアプリケーションサーバと連携することで,Webブラウザ上でXMAP3の画面を表示したり,XMAP3の帳票を印刷したりできます。Cosminexus連携機能を使用することによって,クライアントに必要なファイルはすべて自動的にダウンロードされるため,クライアントへの配布作業が不要になります。

また,アプリケーションサーバで実行するためのXMAP3の画面および帳票は,既存の資産を使用することもできるので,Web化のために新たに画面および帳票を開発する必要はありません。既存のXMAP3の資産を生かした,効率の良いフロントエンドの開発ができます。なお,バックエンドプログラムには,通常,Javaを使用しますが,XMAP3/Web for CosminexusではJavaのほかに,COBOL2002と連携することでCOBOLも使用できます。

(6) Windowsターミナルサービスを利用した実行を支援します

ターミナルサービスを利用して,クライアントにXMAP3の画面を表示したり,XMAP3の帳票を印刷したりできます。ターミナルサービスを利用すると,ユーザアプリケーション,XMAP3,物理マップファイルなどを,クライアントに配布する必要がありません。また,アプリケーションプログラムやXMAP3をインストールする必要がないため,リソースをサーバで集中管理できます。

(7) Windowsクラスタ構成で実行できます

XMAP3のサーバPCを,クラスタ構成にして実行することもできます。Windowsクラスタ(MSCS)を利用してXMAP3のサーバPCをクラスタ構成で実行すれば,稼動中のサーバPCに障害が発生しても,待機中のサーバPCにフェールオーバすることで,システムの可用性を高めることができます。

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