画面・帳票サポートシステム XMAP3 入門
- <この項の構成>
- (1) 開発環境がそろっています
- (2) 効率良く画面・帳票定義ができます
- (3) メインフレーム・WSのアプリケーションプログラムの分散開発に対応しています
- (4) Webブラウザ用の画面を定義できます
- (5) Windowsターミナルサービスを利用した開発を支援します
(1) 開発環境がそろっています
画面や帳票を扱うアプリケーションプログラムの開発には,XMAP3が提供している,ひな型となるAPパターンや部品を利用できます。このため,アプリケーションプログラムを効率良く開発できます。定義した情報は,ドキュメントに出力して保守に役立てられます。そのほか,遷移シミュレーションやマップコンペアなど各種ユティリティを提供し,開発効率を向上させています。なお,複数のPCに同じ開発環境を設定する場合は,ユティリティを用いて環境設定情報をバックアップし,各PCに配布後リストアすることで,開発環境を効率良くセットアップできます。
XMAP3の開発環境の概要を,図1-4に示します。
図1-4 XMAP3の開発環境の概要
(2) 効率良く画面・帳票定義ができます
画面,帳票の属性に関する初期値などは,あらかじめドローセットアップで指定できるので,効率良くレイアウトを定義できます。また,メニューや表などをパターンや部品として登録できます。パターンや部品は複数の画面や帳票で共用できるため,登録しておくと生産性が向上します。
ドロー画面は,更新用と参照用を開くことができるので,互いの定義内容をコピーし,貼り付けることもできます。
けい線や書体などは,一括して属性の修正ができます。プレプリント帳票や,グラフィック帳票,書式オーバレイ用には,既存の帳票をスキャナで読んで下敷きとして活用する機能があります。
定義した帳票は,画面に表示したり,テスト用に印刷したりできます。
(3) メインフレーム・WSのアプリケーションプログラムの分散開発に対応しています
(a) メインフレームで使用する画面・帳票の分散開発
XMAP3のメインフレーム連携機能では,メインフレームで使用する画面・帳票の定義ができます。PCのXMAP3で定義した定義結果は,パネル定義文の形でファイルに出力されるので,これをメインフレームに転送します。メインフレームでは,XMAPシリーズでオンライン端末用の画面・帳票が生成できます。また,PC版の日立COBOL85と併用すると,PC上で単体テストまでできるので,さらに生産性の向上が期待できます。
また,XMAP3では,メインフレームで使用するタイプ1書式,タイプ2書式,タイプ3書式,およびタイプR書式をPCで定義できます。
(b) WSで使用する画面・帳票の分散開発
XMAP3では,WSで使用する画面・帳票の定義ができます。PCのXMAP3で定義した定義結果は,物理マップ,論理マップの形でファイルに出力されるので,これをWSに転送します。また,PC版の日立COBOL85と併用すると,PC上で単体テストまでできるので,さらに生産性の向上が期待できます。
(4) Webブラウザ用の画面を定義できます
Webブラウザを用いたシステムで利用するための画面・帳票の定義ができます。またアプリケーションプログラムがなくても,Webブラウザによるテスト表示や印刷によって,定義内容が確認できます。
- 注
- 製品によって,利用できる機能が異なるため,詳細は「付録G XMAP3シリーズの提供機能一覧」を参照してください。
(5) Windowsターミナルサービスを利用した開発を支援します
ターミナルサービスを利用して,クライアントでXMAP3の画面や帳票を作成できます。ターミナルサービスを利用すると,各クライアントでXMAP3やアプリケーションプログラムをインストールする必要がありません。セットアッププログラムを共用して,共通の開発環境で作業することができます。また,XMAP3やアプリケーションの開発に使用する各種のファイル(定義ファイル,論理マップなど)をクライアントに配布する必要もなく,リソースをサーバで集中管理できます。
- 注
- 利用できる機能の詳細については,マニュアル「画面・帳票サポートシステムXMAP3 開発・実行ガイド」を参照してください。
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