画面・帳票サポートシステム XMAP3 入門
XMAP3の帳票機能は,シリアルインパクトプリンタおよびページプリンタ用の帳票,書式の作成と,これらを使用したアプリケーションプログラムの開発を支援します。
- <この項の構成>
- (1) こんな帳票が作れます
- (2) 各種APインタフェースに対応しています
- (3) プリンタの特性を生かしたきめ細かい印刷ができます
- (4) FAXに帳票を出力できます
- (5) 帳票管理システムと連携できます
- (6) 電子帳票システムを構築できます
XMAP3では,バーコード,OCR文字などを使用した帳票を作成できます。また,さまざまなフォントに対応し,網掛けやけい線の種類も豊富なため,ビジネスに適した帳票が作れます。さらに,グラフやイメージデータを印刷できるので,わかりやすく見栄えの良い帳票を利用できます。作成したグラフィック帳票の文字をカラー印刷することもできます。XMAP3で作成した帳票の例を,図1-3に示します。
図1-3 XMAP3で作成した帳票の例
アプリケーションプログラムからは,ページまたは行単位のインタフェースでデータを渡すことができます。書式の部分はアプリケーションプログラムとは関係なく設計できるので,レイアウトを先に確定できます。ページ単位のインタフェースでは,書式を変更してもアプリケーションプログラムを変更する必要はありません。このため,プリンタによってけい線とデータがずれてしまうといったトラブルがありません。Visual Basic,Access,またはDelphiなど,さまざまな開発環境で作成したアプリケーションプログラムから,同一のインタフェースで利用できます。
XMAP3では,Windows共通のGDIインタフェースに加え,プリンタを直接コントロールするページ制御言語(XMAP3がPDLを直接生成)により,プリンタの特性を生かしたきめ細かい印刷ができます。
プリンタを直接コントロールできるので,改ページ制御や給紙サイズに応じたカセットも選択できます。
FAXコネクション(FAXC/SPOOL)または一般のFAX通信プログラムと連携して,プリンタ出力と同様に,FAXに帳票を出力できます。
(5) 帳票管理システムと連携できます
日立拡張プリンタマネージャや,日立JP1と連携してプリントエラー時のリカバリを実現します。さらに日立JP1を利用すると,帳票の出力保留,仕分け,定期的削除の自動化といったスプール管理など,本格的な運用管理ができます。
またXMAP3ではプリンタスプーラに登録されるドキュメント名を任意に指定できるので,よりスムーズな運用管理を実現できます。
(6) 電子帳票システムを構築できます
ページプリンタ用の帳票は,プリンタに出力するだけでなくPDFファイルへも出力できるので,少ない導入・運用コストで電子帳票を作成できます。また,HOPSS3/AS 日立電子帳票システムと連携した,本格的な電子帳票システムも構築できます。
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