付録C　APパターンの一覧と使用例

XMAP3では，COBOLとC言語用のAPのひな型として，APパターンとAP部品を提供しています。これらを使用することで，APを効率良く作成できます。また，コーディングの統一を図れます。APパターンとAP部品について次に示します。

• APパターン

  COBOLの場合

  COBOLソースプログラムの見出し部，データ部，手続き部など，プログラム全体の標準的な骨組みが記述されていますので，メインプログラムとして利用できます。

  C言語の場合

  C言語ソースプログラムの標準的な骨組みが記述されていますので，メインプログラムとして利用できます。

• AP部品

  APパターン共通に，頻繁に使用すると考えられる処理の手続きが記述されていますので，サブルーチンとして利用できます。

APパターンとAP部品は次のフォルダに格納されています。

Windowsの場合

• COBOL

  XMAP3インストールフォルダ\PATTERNS\COBOL

• C言語

  XMAP3インストールフォルダ\PATTERNS\C

UNIXの場合

/opt/HIXMAP/patterns

ここでは，XMAP3で提供しているAPパターンの一覧をCOBOLとC言語別に示します。

COBOL

COBOL用のAPパターンの一覧を次に示します。

表C‒1　COBOL用のAPパターン一覧

ファイル名	処理の概要	XMAP3 Developer	UNIX版XMAP3 Server Runtime
Atrcrs01.cbl	エラー項目の色の変更，およびカーソルの位置づけ	○	○
Btmenu01.cbl Btmenu01.cet	TRANSCEIVE文を使用したメニュー画面の表示	○	○
		○	×
Btprot01.cbl	ボタン属性の変更（ボタンの不活性）	○	×
Clrinp01.cbl	データエントリ画面の入力項目のクリア	○	○
Dspprt01.cbl Dspprt01.cet	TRANSCEIVE文を使用した画面表示とSEND文を使用した帳票印刷	○	○
		○	×
Fldhlp01.cbl	ヘルプ画面の表示	○	○
gendsp01.cbl gendsp01.cet	汎用画面入出力	○	○
		○	×
Gendsp02.cbl Gendsp02.cet	AP間のオープン引継ぎ	○	○
		○	×
Gendsp03.cbl Gendsp03.cet	AP間のオープン引継ぎ	○	○
		○	×
GENEVN01.cbl GENEVN01.cet	GUI画面用のイベント単位入力	○	×
		○	×
Genfld01.cbl	GUI画面用のフィールド単位入力	○	×
Genfld01.cet		○	×
genovl01.cbl genovl01.cet	WRITE文を使用した書式付き帳票印刷	○	×
		○	×
genrep01.cbl genrep01.cet	同一帳票の複数枚印刷	○	○
		○	×
Genrep02.cbl Genrep02.cet	CALL文を使用した帳票印刷	○	×
		○	×
Genrep03.cbl Genrep03.cet	汎用帳票出力（追加帳票）	○	×
		○	×
mcfdp01.cbl	OLTPサーバ構成でのRECEIVE文とSEND文を使用した画面表示と帳票印刷	○	×
Modatr01.cbl	フィールド属性変更	○	○
Modatr02.cbl	フィールド属性の変更，およびけい線種別の動的変更	○	×
Nxtdsp01.cbl	次画面の入出力	○	○
Nxtevn01.cbl	次画面の入出力およびイベント単位入力	○	×
Nxtfld01.cbl	次画面の入出力およびフィールド単位入力	○	×
Nxtrep01.cbl	標準帳票の出力	○	○
Patwrt01.cbl	同一画面に対し，1項目だけ書き換える処理	○	○
Setcrs01.cbl	フォーカス・カーソルの変更	○	○
Slmenu01.cbl Slmenu01.cet	任意のプログラム（EXE）をメニュー画面からCALL文で呼び出す	○	○
		○	×

C言語

C言語用のAPパターンの一覧を次に示します。

表C‒2　C言語用のAPパターン一覧

ファイル名	処理の概要	XMAP3 Developer	UNIX版XMAP3 Server Runtime
Atrcrs01.c	エラー項目の色の変更，およびカーソルの位置づけ	○	×
Btmenu01.c	jsvwadrv関数を使用した画面表示	○	×
Btprot01.c	ボタン属性の変更（ボタンの不活性）	○	×
Clrinp01.c	データエントリ画面の入力項目のクリア	○	×
Dspprt01.c	jsvwadrv関数を使用した画面表示と帳票印刷	○	×
Fldhlp01.c	ヘルプ画面表示の呼び出し	○	×
GENDSP01.C	汎用画面入出力	○	○
GENEVN01.c	GUI画面イベント単位入力AP	○	×
GENFLD01.c	GUIフィールド単位入力	○	×
Genovl01.c	書式オーバレイ用のAPI（jstq〜）を使用した書式付き帳票印刷	○	×
GENREP01.C	帳票用	○	○
mcfdp01.c	TP1/NET/XMAP3のAPI（dc_mcf_〜）を使用した画面表示と帳票印刷	○	×
Modatr01.c	項目属性の変更	○	×
Modatr02.c	フィールド属性の変更，およびけい線種別の動的変更	○	×
Nxtdsp01.c	次画面の入出力	○	×
Nxtevn01.c	次画面の入出力およびイベント単位入力	○	×
Nxtfld01.c	次画面の入出力およびフィールド単位入力	○	×
nxtrep01.c	標準帳票の出力	○	×
Patwrt01.c	同一画面に対し，1項目だけ書き換える処理	○	×
Setcrs01.c	フォーカス・カーソルの変更	○	×
Slmenu01.c	任意のプログラム（EXE）をメニュー画面から呼び出す	○	×

APパターンの使用例

ここでは，XMAP3で提供しているCOBOL用APパターンの使用例を説明します。使用例を説明するAPパターンの一覧を次の表に示します。

表C‒3　使用例を説明するAPパターンの一覧

パターン名	使用目的	処理の概要	例題の 説明個所
BTMENU01	メニュー画面の表示	TRANSCEIVE文を使用したメニュー画面の表示	付録C.2
DSPPRT01	画面表示と帳票印刷	TRANSCEIVE文を使用した画面表示とSEND文を使用した帳票印刷	付録C.3
GENREP02	同一帳票の複数枚印刷	CALL文を使用した帳票印刷	付録C.4
GENOVL01	書式付き帳票印刷	WRITE文を使用した書式付き帳票印刷	付録C.5
MCFDP01	OLTP環境での画面表示と帳票印刷	RECEIVE文とSEND文を使用した画面表示と帳票印刷	付録C.6

〈この節の構成〉

• 付録C.1　APパターンを利用したAPの作成手順

• 付録C.2　BTMENU01パターンを使用したメニュー画面の表示例

• 付録C.3　DSPPRT01パターンを使用した画面表示と帳票印刷

• 付録C.4　GENREP02パターンを使用した同一帳票の複数枚印刷

• 付録C.5　GENOVL01パターンを使用した書式付き帳票の複数枚印刷

• 付録C.6　MCFDP01パターンを使用した画面表示と帳票印刷