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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 構造型データベース機能


10.10.3 pdorcheck(オンライン再編成の適用条件チェック)

〈この項の構成〉

(1) 機能

更新可能なオンライン再編成が実行できる状態かどうかを確認します。

pdorcheckコマンドの使い方については,「5.13.3 更新可能なオンライン再編成の準備作業」を参照してください。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 pdorcheck {-rオリジナルRDエリア名〔,オリジナルRDエリア名〕…|-r ALL}

(4) オプション

このコマンドの規則および留意事項については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「pdorcheck(オンライン再編成の適用条件チェック)」を参照してください。

(5) チェックの内容

pdorcheckコマンドを実行すると,次の表に示す項目がチェックされます。条件を満たしていない項目については,メッセージが出力されます。次の表に示す項目を1つでも満たさない場合,更新可能なオンライン再編成は実行できません。

表10‒12 pdorcheckコマンドで実施するチェック内容

項番

チェック項目

チェック内容

チェック内容を満たさない場合の対処

1

SDBデータベース種別

指定したRDエリアに格納されているSDBデータベースが,4V FMBのSDBデータベースであることをチェックします。4V FMBのSDBデータベース以外のSDBデータベースが,RDエリアに格納されている場合,更新可能なオンライン再編成は実行できません。

また,インデクスを格納しているRDエリアを指定した場合,更新可能なオンライン再編成の対象外のインデクスが,そのRDエリアに格納されていると,更新可能なオンライン再編成は実行できません。

更新可能なオンライン再編成以外の方法で,SDBデータベースを再編成してください。

2

RDエリアの種別

指定したRDエリアが,SDBデータベースを格納するRDエリアであるかをチェックします。リレーショナルDBを格納するRDエリアが含まれている場合,更新可能なオンライン再編成は実行できません。

更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアから,リレーショナルDBを格納するRDエリアを除いてください。

3

追い付き反映キー対応表

指定したRDエリアがあるサーバに,追い付き反映キー対応表があることをチェックします。同じサーバにない場合,更新可能なオンライン再編成は実行できません。

更新可能なオンライン再編成の対象RDエリアがあるサーバに,追い付き反映キー対応表を作成してください。

pddbstコマンドの表単位の状態解析で,次のことを確認できます。

  • 追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリアの構成

  • 追い付き反映キー対応表が作成されているかどうか

確認方法の詳細については,「5.13.6 追い付き反映キー対応表を格納しているRDエリアを確認したい場合」を参照してください。

4

追い付き反映キー対応表が,作成直後であるか,または初期化済みであるかをチェックします。これ以外の場合は,更新可能なオンライン再編成は実行できません。

pdsdborcrtコマンドを実行して,追い付き反映キー対応表を作成するか,または追い付き反映キー対応表を初期化してください。

なお,前回の更新可能なオンライン再編成で使用した追い付き反映キー対応表を再利用する場合は,追い付き反映キー対応表を初期化する必要があります。

5

SDBディレクトリ情報

指定したRDエリアのSDBデータベース情報が,SDBディレクトリ情報中にあることをチェックします。指定したRDエリアのSDBデータベース情報が,SDBディレクトリ情報中にない場合,更新可能なオンライン再編成は実行できません。

pdorcheckコマンドに指定したRDエリア名が正しいか確認してください。

また,HiRDBの再起動を必要としないSDBデータベースの定義変更中に追加したRDエリアを,SDBデータベースの定義変更が完了する前に指定していないか確認してください。詳細については,「5.13.2(6) HiRDBの再起動を必要としないSDBデータベースの定義追加,定義変更との関連」を参照してください。