10.10.2 pdorbegin(オンライン再編成のデータベース静止化)
(1) 機能
指定したオリジナルRDエリアと,レプリカグループ内の指定した世代のレプリカRDエリアをオンライン再編成閉塞にします。
レコード型名を指定した場合,そのレコード型の関連RDエリアを処理対象とし,各オリジナルRDエリアと,レプリカグループ内の指定した世代のレプリカRDエリアをオンライン再編成閉塞にします。関連RDエリアについては,pdrdreflsコマンドで確認できます。
pdorbeginコマンドを実行してからpdorchgコマンドを実行するまでの間は,指定したオリジナルRDエリアがあるレプリカグループ内のRDエリアにアクセスするトランザクションは排他待ち状態になります。
オンライン再編成閉塞を解除する場合は-uオプションを指定します。
pdorbeginコマンドの使い方については,「5.13.4 更新可能なオンライン再編成の運用手順」を参照してください。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
pdorbegin {-r オリジナルRDエリア名〔,オリジナルRDエリア名〕… |-t 〔認可識別子.〕レコード型名 〔-s サーバ名〔,サーバ名〕…〕} 〔-q 世代番号〕〔-w 排他待ち時間〕〔-u〕〔-W 実行監視時間〕 〔-I {put|noput}〕
(4) オプション
-t以外のオプションについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「pdorbegin(オンライン再編成のデータベース静止化)」を参照してください。
形式にあるオプション以外のオプションを指定した場合,コマンドがエラーになるか,またはオプションの指定が無視されます。
-
-t 〔認可識別子.〕レコード型名
〜<識別子>((認可識別子:1〜8バイト,レコード型名:1〜30バイト))
更新可能なオンライン再編成を実行するレコード型の名称を指定します。ここで指定したレコード型の関連RDエリアのオリジナルRDエリアと,レプリカグループ内の指定した世代のレプリカRDエリアをオンライン再編成閉塞にします。
指定時の注意事項を次に示します。
-
認可識別子およびレコード型名を引用符(")で囲んだ場合は,英字の大文字と小文字が区別されますが,引用符(")で囲まない場合はすべて大文字として扱われます。なお,sh(Bourneシェル),csh(Cシェル),およびksh(Kシェル)の場合は,さらにアポストロフィ(’)で囲む必要があります。
-
認可識別子を省略した場合,pdorbeginコマンド実行時の環境変数PDUSERの認可識別子が仮定されます。環境変数PDUSERを設定していない場合,ログインウィンドウのユーザ名が仮定されます。
-
-tオプションを指定する場合,そのレコード型と,そのレコード型に関連するすべてのRDエリアの総数が,4,096個以下である必要があります。
-
このコマンドの規則および留意事項については,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」の「pdorbegin(オンライン再編成のデータベース静止化)」を参照してください。
(5) 注意事項
pdorbeginコマンドを実行する前に,更新可能なオンライン再編成が実行できる状態かどうかを,次のコマンドで確認する必要があります。
-
pdorcheck
-
pdsdbarc -a
確認方法については,「5.13.3 更新可能なオンライン再編成の準備作業」を参照してください。