5.15.2 横分割数を増やす手順(HiRDBの再起動を必要としない場合)
格納条件指定でSDBデータベースを横分割しているときに,新たな分割キーを追加する場合に限り,HiRDBの再起動なしに横分割数を増やすことができます。
そのほかの場合は,RDエリアの格納条件を変更することになるため,HiRDBの再起動が必要となります。この場合の手順は,「5.15.1 横分割数を増やす手順(再定義をする場合)」,または「5.15.3 横分割数を増やす手順(HiRDBの再起動を必要とする場合)」を参照してください。
なお,SD FMBのSDBデータベースの横分割数を増やす場合には,SDBデータベースの再定義が必要になります。この場合の手順については,「5.15.1 横分割数を増やす手順(再定義をする場合)」を参照してください。
- 例題
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次に示す構成のSDBデータベースの横分割数を3から4に増やします。SDBデータベースを格納しているRDエリアは同一バックエンドサーバ内にあります。
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既存のレコード格納用RDエリアRDAREA01〜RDAREA03に,RDAREA04を追加します。
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RDAREA04には,新たな分割キー値を持つレコードを格納します。
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手順
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RDエリアを追加する
pdmodコマンドのcreate rdarea文でRDエリア(RDAREA04およびRDAREA14)を追加します。RDエリアの追加手順については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「RDエリアを作成する方法(RDエリアの追加)」を参照してください。pdmodコマンドについては,「10.3.1 RDエリアの追加」およびマニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。
なお,追加したRDエリアにグローバルバッファを割り当ててください。
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SDBデータベースの定義変更を行う
SDBデータベースの横分割数を増やす場合は,*ALTER DICTIONARY文および*ALTER DIRECTORY文で変更できます。
その際,既存のRDエリア(RDAREA01〜RDAREA03)に格納するデータに影響がない格納条件の変更の場合は,HiRDBの再起動は必要ありません。「5.7 SDBデータベースの定義追加または定義変更(HiRDBの再起動を必要としない場合)」で説明している手順に従って,SDBデータベースの定義変更をしてください。
なお,「5.7.3 SDBデータベースの定義追加または定義変更の手順(各手順の詳細)」の手順の説明については,次の点を考慮してください。
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「5.7.3(8) トランザクションを静止化する」の手順までは,既存のRDエリア(RDAREA01〜RDAREA03)に対して,UAPのアクセスができます。
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「5.7.3(12) トランザクションの静止化を解除する」の手順以降から,追加したRDエリア(RDAREA04)へのアクセスができます。
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RDエリアのバックアップを取得する
pdcopyコマンドでRDエリア(RDAREA01〜RDAREA04,RDAREA11〜RDAREA14,およびシステム用RDエリア)のバックアップを取得します。バックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB システム運用ガイド」の「バックアップの取得方法」を参照してください。pdcopyコマンドについては,マニュアル「HiRDB コマンドリファレンス」を参照してください。