hdemodq(抽出情報キューファイルの構成変更)
機能
抽出情報キューファイルの構成をオフラインで変更します。次の項目を実行できます。
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抽出情報キューファイルを追加登録
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不要になった抽出情報キューファイルの登録を解除
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オフラインでの抽出情報キューファイルについての情報を表示
形式
hdemodq 〔 -x ホスト名 〕-b HiRDBサーバ名 { -l |-a 抽出情報キューファイル名〔-n 追加キュー二重化定義ファイル〕 |-d 抽出情報キューファイル名 }
オプション
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-x ホスト名 〜〈32文字の記号名称〉
該当するノードのホスト名を指定します。
このオプションの指定の要否は,抽出システム定義のnodecontrolオペランド,及びerrfile_uniqueオペランドの指定値によって決まります。
抽出システム定義のnodecontrol,及びerrfile_uniqueオペランドの指定値による-xオプション指定との関係を次に示します。
nodecontrol及びerrfile_uniqueオペランドの指定値
-xオプション
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nodecontrol=unit
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errfile_unique=false
指定しても,無効となります。
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nodecontrol=server
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errfile_unique=false
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nodecontrol=unit
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errfile_unique=true
有効となります。省略した場合は,エラーとなります。
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nodecontrol=server
-
errfile_unique=true
指定しても,無効となります。
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-b HiRDBサーバ名 〜〈8文字の記号名称〉
hdemodqコマンドの処理対象となる抽出環境をHiRDBサーバ名で指定します。指定したサーバ名に対応する抽出側Datareplicatorの環境に,キューファイルの情報表示,追加登録,登録解除が実行されます。抽出側HiRDBがシングルサーバの場合も指定してください。
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-l
抽出情報キューファイルの情報を表示するときに指定します。
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-a 抽出情報キューファイル名
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抽出情報キューファイルを追加登録するときに,追加する抽出情報キューファイルのファイル名を絶対パス又は相対パスで指定します。相対パスで指定したときは,「$HDEPATH/相対パス名」が絶対パスとして仮定されます。ここには,抽出側システムで一意になる名称を指定してください。抽出側HiRDBがパラレルサーバのときは,各バックエンドサーバで一意になる名称を指定してください。実際の抽出情報キューファイルは,指定した名称に「_サーバ名」を付けた名称になります。絶対パスを指定するときは,指定値に「_サーバ名」を付けた名称が125バイト以下になるようにしてください。相対パスを指定するときは,仮定される絶対パス名に「_サーバ名」を付けた名称が125バイト以下になるようにしてください。
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追加登録するキューファイルのファイルタイプは,割り当て済みのキューファイルと同じにしてください(UNIX版の場合,割り当て済みキューファイルがDatareplicatorファイルシステム領域のときは,キャラクタ型スペシャルファイルにしてください)。ファイル種別がUNIXの通常ファイル又はWindowsファイルのときは,hdemodqコマンドがファイルを作成します。ファイル種別がUNIXのキャラクタ型スペシャルファイルのときは,hdemodqコマンドの実行前に,あらかじめファイルを作成しておいてください。ファイル名は,-aオプションに指定した名称に「_サーバ名」を付けた名称で,ファイルサイズは抽出情報キューファイルのファイルサイズ以上にしてください。
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ラージファイル運用時にこのオプションを指定している場合,コマンド実行時間が長くなります。詳細は「6.11.2 ラージファイル運用時のコマンド実行時間の見積もり」を参照してください。
- -n
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二重化した抽出情報キューファイルを追加する場合に指定するオペランドです。追加する抽出情報キューファイルの構成を定義した追加キュー二重化定義ファイル※の名称を絶対パスで指定します。
このオペランドが指定されている場合,-aで指定した抽出情報キューファイル名は論理ファイル名として認識されます。
注※ 追加キュー二重化定義ファイルの構文は,二重化定義ファイルと同じです。二重化定義ファイルについては「5.7 二重化定義(抽出側)」を参照してください。
二重化したキューファイルの追加/削除を行った場合,コマンド処理の延長で二重化制御ファイル(「3.8 ファイルの二重化」を参照)も更新されます。このため,系切り替え構成の場合はキュー追加/削除処理を行った後,二重化制御ファイルを待機系にコピーする必要があります。また,今後行われるDatareplicatorの初期化以降もキュー追加/削除を有効としたい場合は,二重化定義に対しても定義内容を追加/削除しておく必要があります。
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-d 抽出情報キューファイル名
抽出情報キューファイルの登録を解除するときに,登録を解除する抽出情報キューファイルのファイル名を絶対パス又は相対パスで指定します。相対パスで指定したときは,$HDEPATH/相対パス名が絶対パスとして仮定されます。
実際の抽出情報キューファイルの名称は,指定した名称に「_サーバ名」を付けた名称になります。
出力形式
hdemodqコマンドで抽出情報キューファイルの状態を出力する形式を次に示します。
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抽出側Datareplicator識別子を示します。
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抽出側HiRDBのサーバ名を示します。
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抽出情報キューファイルのラップアラウンド回数を出力します。wrap count値は,4294967295を超えると0に戻ります。
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抽出情報キューファイルの情報を示します。
status:抽出情報キューファイルの状態を表示します。表示内容を次に示します。
項番
コード位置
内容
値
状態
1
1列目
未送信抽出情報の有無
u
反映側に送信されていない抽出情報あり
2
e
反映側に送信されていない抽出情報なし
3
2〜7列目
未定義
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−
size:抽出情報キューファイルのファイルサイズをKB単位で表示します。
create date:抽出情報キューファイルの作成日時を表示します。
file path:抽出情報キューファイルのファイルパスを表示します。
- 注意
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抽出ノードマスタエラー情報ファイルが存在しない旨のエラーが発生した場合には,次の点を見直してください。
見直しの観点
問題がある場合の対処方法
抽出ノードマスタエラー情報ファイルが不当に削除されていないか
次の手順でこのコマンドを再実行してください。
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抽出側Datareplicatorを再起動します。
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抽出側Datareplicatorを停止します。
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hdemodqコマンドを再実行します。
-xオプションを指定している場合,その指定値が正しいか
指定値を正しい値に修正してください。
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