hdeprep(抽出定義プリプロセスファイルの作成)
Windows版Datareplicatorの場合,HiRDBが08-02以降のときは,このコマンドは抽出対象のHiRDBコマンドプロンプトから実行してください。
機能
抽出定義ファイルの内容を解析し,内部形式に変換した抽出定義プリプロセスファイルを作成します。
形式
hdeprep -f 抽出定義ファイル名〔 -u ユーザID/パスワード 〕 〔 -k{not_null_unique|unique|none}〕
オプション
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〜〈1〜64バイトのパス名〉
抽出定義ファイルの名称を絶対パス名又は相対パス名で指定します。相対パス名で指定した場合は,$HDEPATH/相対パス名が絶対パス名に仮定されます。この場合,仮定された絶対パス名の長さが125バイト以下になるように指定してください。
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-u ユーザID/パスワード
ユーザID 〜〈8文字の記号名称〉
パスワード 〜〈28文字の記号名称〉
抽出側Datareplicatorに対してDBA権限を持っているユーザの,ユーザIDとパスワードを指定します。ユーザID,パスワードともに大文字,小文字は区別されます。また,区切り記号(/)とユーザID,パスワードの間に空白を入れないでください。ユーザIDは8文字,パスワードは28文字までの記号名称で指定してください。
-uオプションを省略すると,抽出側HiRDBの環境変数PDUSERの値が仮定されます。PDUSERを設定していないと,hdeprepコマンドの実行時にHiRDBとの接続処理でエラーになります。
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-k{not_null_unique|unique|none}
マッピングキー列に対するユニークチェックを行うときの条件を指定します。
ここで指定する値は,抽出定義でcheck句を省略した場合の規定値になります。指定値とチェック内容は,抽出定義のcheck句と同じです。「5.5 抽出定義」のオペランドの説明で,check句を参照してください。
指定した条件を満たしていない場合,コマンドは異常終了します。このオプションを省略した場合は,not_null_uniqueが仮定されます。
規則
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hdeprepコマンドは,hdestart -iコマンドの実行後に実行してください。
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hdeprepコマンドは,抽出側HiRDBが稼働状態の場合だけ実行できます。また,抽出側Datareplicatorが停止状態の場合に実行してください。抽出側Datareplicatorが稼働中でもhdeprepコマンドは実行できますが,コマンドの実行結果が抽出側Datareplicatorに反映されるのは,抽出側Datareplicatorを停止してから,再開始した時点です(コマンド実行中に稼働している抽出側Datareplicatorには反映されません)。
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抽出定義プリプロセスファイルは,$HDEPATH下にhde_prpfileとして作成されます。
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hdeprepコマンドを実行後,正常終了すると0が返されます。異常終了すると1が返されます。
注意
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hdeprepコマンドは,次の場合に実行する必要があります。
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hdestart -iコマンドを実行した場合
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抽出側HiRDBで抽出対象の表の定義変更をした場合
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抽出側Datareplicatorの抽出定義変更をした場合
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イベント制御用テーブルを作成した場合
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抽出定義の解析時には,抽出システム定義のdblocaleオペランドで設定した文字コード体系に従います。