hdeshmclean(抽出側Datareplicatorの共用リソースの削除)
機能
抽出側Datareplicatorが異常終了した場合に,抽出側Datareplicatorの共用リソース(プロセス,共用メモリ,又はセマフォ)が残っているとき,残っている共用リソースを削除します。このコマンドはUNIX版限定のコマンドです。このコマンドはDatareplicator管理者が実行してください。
形式
hdeshmclean 〔 -x ホスト名 〕 〔 -l clean〔 -q{resp|noresp}〕〔 -w 〕〔 -t{mst|nmt|both}〕〕
オプション
-
-x ホスト名 〜〈1〜32文字の識別子〉
削除対象とする共用リソースが存在するホスト名を指定します。このオプションを指定する必要がある場合を次に示します。
条件
このオプションに指定する値
抽出システム定義のerrfile_uniqueオペランドにtrueを指定している場合
削除対象とする共用リソースが存在するサーバのホスト名を指定します(該当するサーバの$HDEPATH下に作成されているerrfile1_xxxxxファイルのxxxxxと同じ名称を指定してください)。
ただし,抽出マスタプロセスだけが稼働するサーバで,-t mstオプションを指定してコマンドを実行する場合は,このオプションを指定する必要はありません。
抽出システム定義のnodecontrolオペランドにserverを指定している場合
削除対象とする共用リソースが存在するバックエンドサーバ名を指定します(該当するバックエンドサーバの$HDEPATH下に作成されているerrfile1_xxxxxファイルのxxxxxと同じ名称を指定してください)。
-
-l clean
共用リソースを削除する場合に指定します。このオプションを指定しない場合は,残っている共用リソースの表示だけ行います。
-
-q{resp|noresp}
共用リソースを削除する前に,削除してよいかを確認するKFRB04331-Qメッセージを出力するかどうかを指定します。
- resp
-
KFRB04331-Qメッセージを出力します。yを入力した場合だけ共用リソースを削除します。
- noresp
-
KFRB04331-Qメッセージを出力しないで,共用リソースを削除します。
-
-w
共用リソースの削除が完了するまで,このコマンドの終了を待ち合わせる場合に指定します。このオプションを指定しない場合,コマンドが終了した時点で共用リソースの削除も完了しているかは保証できません。
-
-t{mst|nmt|both}
抽出マスタプロセスと抽出ノードマスタプロセスの両方が稼働しているサーバでコマンドを実行する場合に,どのリソースを削除対象とするかを指定します。
- mst
-
抽出マスタプロセスが管理するリソースを削除します。
- nmt
-
抽出ノードマスタプロセスが管理するリソースを削除します。
- both
-
抽出マスタプロセスが管理するリソースと,抽出ノードマスタプロセスが管理するリソースの両方を削除します。
出力形式
- 抽出システム定義のsendcontrolオペランドにnodemstを指定
- 抽出システム定義のsendcontrolオペランドにsendmstを指定
- 出力情報の説明
-
番号
出力情報
備考
1
抽出マスタプロセス管理リソースヘッダ
抽出マスタプロセスが管理するリソースが存在しない場合は,番号1〜5までの情報は表示されません。
2
コマンド連絡用共用メモリID
−
3
ステータスコマンド排他用セマフォID
−
4
抽出マスタプロセスのプロセスID
−
5
稼働トレース収集プロセスのプロセスID
−
6
抽出ノードマスタプロセス管理リソースヘッダ
抽出ノードマスタプロセスが管理するリソースが存在しない場合は,番号6以降の情報は表示されません。
7
プロセス間連絡用共用メモリID
−
8
抽出定義格納用共用メモリID
−
9
メッセージテキスト格納用共用メモリID
−
10
コマンド連絡用共用メモリID
抽出システム定義のnodecontrolオペランドにserverを指定していない場合は,0が出力されます。
11
ノード間排他用セマフォ
−
12
コマンド排他用セマフォID
抽出システム定義のnodecontrolオペランドにserverを指定していない場合は,0が出力されます。
13
抽出ノードマスタプロセスのプロセスID
−
14
稼働トレース収集プロセスのプロセスID
−
15
サーバ単位リソースヘッダ
−
16
トランザクション情報管理用共用メモリID
抽出システム定義のnodecontrolオペランドにserverを指定していない場合は,0が出力されます。
17
トランザクション内更新情報管理用共用メモリID
18
トランザクション内分岐情報管理用共用メモリID
19
送信プロセス管理用共用メモリID
20
サーバ間排他用セマフォ
21
抽出プロセスのプロセスID
−
22
送信プロセスのプロセスID
送信プロセス名は次のように表示されます。
抽出システム定義のsendcontrolオペランドにnodemstを指定している場合は,「hdesender(送信先識別子)」。
抽出システム定義のsendcontrolオペランドにsendmstを指定している場合は,「hdesendmst」。
23
送信プロセス(hdesndprc)のプロセスID
抽出システム定義のsendcontrolオペランドにsendmstを指定している場合に出力されます。起動しているプロセスの数だけ表示されます。ただし,送信プロセス(hdesndprc)が起動してない場合は,出力されません。
24
抽出処理監視プロセスID
抽出システム定義のextwatch_intvlオペランドを指定していない場合は,0が出力されます。
- (凡例)
-
−:特にありません。
規則
残った共用リソースが原因で抽出側Datareplicatorを起動できない場合は,hdestopコマンドを実行して共用リソースを削除してください。hdestopコマンドを実行しても共用リソースを削除できない場合に,このコマンドを実行してください。