Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


6.11.2 ラージファイル運用時のコマンド実行時間の見積もり

キューファイルをラージファイルとして運用すると,次に示すコマンドの実行時間が長くなります。

〈この項の構成〉

(1) hdestart(抽出側Datareplicatorの起動)の見積もり式

-i initオプションを指定した場合にコマンド実行時間が長くなります。

     抽出情報キューファイル初期作成時間(マイクロ秒) = Σunit(T_UNIT)
     T_UNIT = Σsvr(T_SVR)
     T_SVR = Σque(T_QUE)
     T_QUE = DiskW × キューファイルサイズ(KB) ÷ 1024
注意

初期化実行時には,抽出システム定義の通信待ち時間(cmwaittimeオペランドに指定した値)に,各ユニットで算出したユニット内の全抽出情報キューファイル初期作成時間(T_UNIT)の最大値を指定してください。

抽出システム定義の通信待ち時間(cmwaittimeオペランドに指定した値)内に処理が終了しないでエラー(KFRB00607-E)となる場合は,通信待ち時間を大きくし,コマンドを再実行してください。

(2) hdemodq(抽出情報キューファイルの構成変更)の見積もり式

-aオプションを指定した場合にコマンド実行時間が長くなります。

抽出情報キューファイル追加登録時間(マイクロ秒) = 
                 DiskW × キューファイルサイズ(KB) ÷ 1024

(3) hdsstart(反映側Datareplicatorの起動)の見積もり式

-i initオプションを指定した場合にコマンド実行時間が長くなります。

     反映情報キューファイル初期作成時間(マイクロ秒) = Σque(T_QUE) + Σsts(T_STS)
     T_QUE = DiskW × キューファイルサイズ(KB) ÷ 1024
     T_STS = DiskW × ステータスファイルサイズ(KB) ÷ 1024

(4) hdefcopy,hdsfcopy(現用ファイルの複写)の見積もり式

     現用ファイル複写時間(マイクロ秒) = DiskR × 複写元ファイルサイズ(KB) ÷ 1024
                 + DiskW × 複写先ファイルサイズ(KB) ÷ 1024
注意

複写されるファイルのサイズは,次のように決まります。

ファイル種別

複写対象ファイル

サイズ

通常ファイル

すべて

コマンド実行時の複写元ファイルのサイズ

キャラクタ型スペシャルファイル

抽出情報キューファイル

抽出環境定義のqueuesizeオペランドに指定した値

反映情報キューファイル

反映環境定義のqueuesizeオペランドに指定した値

上記以外

コマンド実行時の複写元ファイルのサイズ