Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


3.8 ファイルの二重化

Datareplicatorでは,データ連動に使用するファイルを二重化することで,ファイル障害時の信頼性を向上することができます。

注意事項

ファイルを二重化すると,二つのファイルに書き込みをするため,データ連動の処理時間が約2倍長くなります。データ連動の処理時間を考慮して,ファイルを二重化してください。

ファイルの二重化を行う場合,環境定義で指定するファイルを論理ファイルにします。そして,その論理ファイルを構成する二つの物理ファイルを二重化定義ファイルで定義します。これらのファイルは,一方をA系ファイル,他方をB系ファイルと呼びます。A系ファイルとB系ファイルの内容は同じです。論理ファイルとA系B系の物理ファイルの関係を次の図に示します。

図3‒45 論理ファイルとA系B系物理ファイルの関係

[図データ]

Datareplicatorは,この二つの物理ファイルに対して同じ情報を出力します。そして,どちらかのファイルに障害が発生すると,Datareplicatorは障害が発生したファイルを切り離し,残りのファイルを使用してデータ連動を続行します。

〈この節の構成〉