Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


3.8.2 二重化に関連するファイル

二重化に関連するファイルを次の表に示し,それぞれのファイルについて説明します。

表3‒16 二重化に関連するファイル

ファイル

使用目的

抽出システム定義ファイル,

又は反映システム定義ファイル

二重化定義ファイルのファイル名を定義します。

抽出環境定義ファイル,

又は反映環境定義ファイル

二重化するファイルの論理ファイル名を定義します。

二重化定義ファイル

二重化するファイルの物理ファイル名を定義します。

二重化制御ファイル

ファイルの二重化を制御するためのファイルです。Datareplicatorが初期化処理時に生成します。

〈この項の構成〉

(1) 抽出システム定義ファイル,又は反映システム定義ファイル

二重化定義ファイルのファイル名を指定します。

抽出側システムを対象とするファイルを二重化する場合は抽出システム定義ファイルに,反映側システムを対象とするファイルを二重化する場合は反映システム定義ファイルにfile_dupenvオペランドを定義してください。file_dupenvオペランドについては,「5.2 抽出システム定義」又は「5.8 反映システム定義」を参照してください。このオペランドが省略された場合,ファイルの二重化は使用できません。

(2) 抽出環境定義ファイル,又は反映環境定義ファイル

二重化するファイルを論理ファイル名で定義します。

抽出側システムを対象とするファイルを二重化する場合は抽出環境定義ファイルに,反映側システムを対象とするファイルを二重化する場合は反映環境定義ファイルに論理ファイル名を定義してください。

(3) 二重化定義ファイル

論理ファイル名と物理ファイル名の対応を定義します。定義の詳細については,「5.7 二重化定義(抽出側)」又は「5.12 二重化定義(反映側)」を参照してください。

(4) 二重化制御ファイル

ファイルの二重化を制御するためのファイルです。Datareplicatorが初期化処理時に次のディレクトリに生成します。

システム

作成ディレクトリ

ファイル名

抽出側

すべてのHiRDBサーバマシンの抽出側Datareplicator運用ディレクトリ

hde_fileenv.prp

反映側

反映側Datareplicator運用ディレクトリ

hds_fileenv.prp

Datareplicator初期化後は,二重化制御ファイルのバックアップを取得しておいてください。このファイルの障害時には,バックアップを利用して回復する必要があります。