Hitachi

HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 10


4.7.7 反映側Datareplicatorのリソースの設計

反映側Datareplicatorのディスク資源とメモリ資源の設計方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 反映側Datareplicatorのディスク資源の設計

反映側Datareplicatorのディスク資源の一覧を次の表に示します。

表4‒43 反映側Datareplicatorのディスク資源の一覧

ファイル名

ファイル種別

必要・任意[個数]

容量の説明先

ファイル満杯時の動作

C

定義ファイル

反映システム定義ファイル

×

必要

[反映側システムごとに1個]

(a)

特にありません。

反映環境定義ファイル

×

必要

[データ連動識別子ごとに1個]

反映定義ファイル

×

任意

[データ連動識別子ごとに1個]

二重化定義ファイル

×

任意

[反映側システムごとに1個]

反映情報キューファイル※1※3

※2

必要

[データ連動識別子ごとに2〜8個]

(b)

スワップします。※1

反映ステータスファイル※1※3

※2

必要

[データ連動識別子ごとに1個]

(c)

抽出側システムに対応した反映処理が停止します。

反映マスタステータスファイル

※2

必要

[反映側システムごとに1個]

(d)

反映処理が停止します。

未反映情報ファイル

×

必要

[データ連動識別子ごとに2個]

(e)

スワップします。

反映エラー情報ファイル

×

必要

[反映側システムごとに2個]

(f)

スワップします。

稼働トレースファイル(反映トレースファイル)※4

×

任意

[反映側システムごとに2個]

(g)

スワップします。

更新情報定義ファイル

×

必要

[更新情報入力コマンドの実行ごとに1個]

(h)

特にありません。

SAMファイル

×

必要

[更新情報入力コマンドの実行ごとに1個]

(i)

特にありません。

抽出対象外データ格納ファイル

×

必要

[データ連動識別子ごとに1個]

(j)

特にありません。

コマンドログファイル

×

任意[2個]

(k)

スワップします。

回復情報ファイル

※2

任意

[データ連動識別子ごとに1個]

表9-8参照

特にありません。

(凡例)

R:UNIXの通常ファイル又はWindowsファイル

C:UNIXのキャラクタ型スペシャルファイル

○:作成できます。

×:作成できません。

注※1

スワップ先のファイルの反映が完了していない場合には,次の送信間隔まで更新情報の受信を停止します。次の送信間隔時に反映が完了していれば,更新情報の受信を開始します。

注※2

AIX版でキャラクタ型スペシャルファイルを使用する場合は,各ファイル容量の算出式に1,024バイト加算してください。また,反映環境定義のqueuesizeオペランド及びstatssizeオペランドには,算出した容量から1,024バイト減算した値を指定してください。

注※3

Datareplicatorファイルシステム領域を使用する場合は,「3.4.3(1) Datareplicatorファイルシステム領域を割り当てるときの規則」も参照してください。

注※4

稼働トレース収集方式を全プロセス一括収集方式とする場合のファイル名です。プロセス単位収集方式とする場合の稼働トレースファイル名については,「5.8 反映システム定義」のint_trc_unitオペランドの説明を参照してください。

(a) 定義ファイルの容量

反映側Datareplicatorの定義ファイル(反映システム定義ファイル,反映環境定義ファイル,反映定義ファイル)の容量は,指定した定義オペランドによって異なります。

(b) 反映情報キューファイルの容量

反映情報キューファイルには,接続情報,抽出定義情報,及び更新情報の3種類の情報が格納されます。各情報の詳細を次に示します。

  • 反映情報キューファイルに格納される情報

  • 接続情報

    接続情報とは,抽出側システムと反映側Datareplicatorとの接続についての情報です。抽出側システムとの接続を開始するときに1回だけ格納されます。

  • 抽出定義情報

    抽出定義情報とは,抽出側システムでの抽出定義についての情報です。

    抽出側システムとの接続時(反映側Datareplicatorを初期化して起動した場合だけ)又は抽出定義を変更した後の抽出側システムとの接続時に格納されます。

  • 更新情報

    更新情報とは,抽出側システムで抽出した抽出側DBの更新についての情報です。抽出側システムから更新情報を受信したときに格納されます。

  • 反映情報キューファイルの容量の見積もり式

    反映情報キューファイルの容量の見積もり式を次の表に示します。

    表4‒44 反映情報キューファイルの容量の見積もり式

    項 目

    見積もり式(単位:バイト)

    変数の説明

    接続情報

    512

    なし。

    抽出定義情報

    512×↑(650+D+E+F)÷512↑

    D=32+96×認可識別子数+64×抽出定義表数+128×抽出定義列数

    E=88×↑D÷更新情報バッファサイズ

    F=32×↑(D+E)÷32453↑

    更新情報

    Σ(TRN+ΣINS+ΣUPD+ΣDEL+ΣPRG)

    TRN=104

    INS= Ir|Ic

       Ir=96+Row

       Ic=80+(8×Cni)+Row

    UPD= Ur|Uc

       Ur=96+Row

       Uc=90+(8×Cnu)+Cl

    DEL=80+(8×Dni)+Dl

    PRG=80

    Σ

    最初のΣは,更新情報の数の和を示します。INS,UPD,DEL,及びPRGのΣは,それぞれの行数の和を示します。

    TRN

    トランザクション情報

    INS

    INSERT行

    UPD

    UPDATE行

    DEL

    DELETE行

    PRG

    PURGE TABLE行

    OR(選択)を示します

    Ir

    行インタフェースの場合

    Ic

    列インタフェースの場合

    Row

    行の長さ

    Cni

    挿入対象列の数

    Ur

    行インタフェースの場合

    Ucn

    列インタフェースの場合

    Cnu

    更新対象列の数とマッピングキーの数の和

    Cl

    更新列の長さとマッピングキー列の長さの和

    Dl

    マッピングキーの長さ

    Dni

    マッピングキー列の数

注※

抽出側DBがHiRDBの場合には,更新情報バッファサイズは更新情報編集バッファサイズ(「5.2 抽出システム定義」のsmt_editbufsizeオペランド,又は「5.4 送信環境定義」のeditbufsizeオペランドの指定値)になります。抽出側DBがメインフレーム側DBの場合の更新情報バッファサイズについては,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能 XDM/DS 解説・定義」を参照してください。

  • 反映情報キューファイルの容量見積もり時の考慮点

    反映情報キューファイルの容量見積もり時には,次に示すことを考慮してください。

  • 反映処理の運用方式による容量の違い

    反映処理の運用方式による容量見積もりの考慮点を次の表に示します。

    表4‒45 反映処理の運用方式による容量見積もりの考慮点

    運用方式

    考慮点

    同時開始

    • トランザクションのピーク時に蓄積されるデータ量をディスク容量とします。

    • ファイルを2個用意すれば,運用は可能と考えられます。ただし,何らかの要因で反映処理だけを停止する可能性がある場合には,ファイルの数を増やしておくことをお勧めします。

    遅延開始,反映処理停止

    • 反映が開始又は再開始される前に蓄積されるデータ量と反映開始後も蓄積されるデータ量を考慮してディスク容量を算出します。

    • 同時開始と遅延開始又は反映処理停止を併用する場合には,ファイルのサイズを小さめにしてファイルの数を多くした方が,ファイルの満杯を回避しやすいこともあります。

(c) 反映ステータスファイルの容量

反映ステータスファイルの容量の算出式を次に示します。

反映ステータスファイルには,抽出側DBから送られてくる抽出定義情報が格納されます。抽出定義情報サイズは,抽出定義プリプロセスファイルのサイズで見積もります。したがって,抽出定義情報サイズの見積もりが不十分な場合は,抽出側から更新情報が送られてきたタイミングでファイル容量不足エラーになります。

UNIXの場合
     293×1024+抽出定義情報サイズ(単位:バイト)
Windowsの場合
     282×1024+抽出定義情報サイズ(単位:バイト)
UNIXのキャラクタ型スペシャルファイルで,セクタ長が1KBを超える場合
     293×SCT_SIZE+↑抽出定義情報サイズ÷SCT_SIZE↑×SCT_SIZE(単位:バイト)

SCT_SIZE:セクタ長(単位:バイト)

(d) 反映マスタステータスファイルの容量

反映マスタステータスファイルの容量の算出式を次に示します。

反映マスタステータスファイルには,反映側Datareplicatorの初期化時に必要なサイズが割り当てられます。実際のレプリケーション運用中に,ファイル容量が増加し満杯となることはありません。

UNIX,又はWindowsの場合
     2×1024(単位:バイト)
UNIXのキャラクタ型スペシャルファイルで,セクタ長が1KBを超える場合
     2×SCT_SIZE(単位:バイト)

SCT_SIZE:セクタ長(単位:バイト)

(e) 未反映情報ファイルの容量

既定値は16キロバイトです。発生する可能性のあるSQLエラーの容量が大きい場合には,ファイルの容量を拡張してください。

(f) 反映エラー情報ファイルの容量

既定値は16キロバイトです。長時間のエラー情報を残したいときは,ファイルの容量を拡張してください。

(g) 稼働トレースファイルの容量

稼働トレースファイルの容量は,反映システム定義のint_trc_fileszオペランドで指定します。

(h) 更新情報定義ファイルの容量

更新情報定義ファイルの容量は,指定した定義オペランドによって異なります。

(i) SAMファイルの容量

PDMII E2又はRDB1 E2から転送されたファイルの大きさで決まります。

(j) 抽出対象外データ格納ファイルの容量

抽出対象外データの数によって異なります。容量は,ファイルシステムに余裕がある限り,拡張されます。

(k) コマンドログファイルの容量

128キロバイト固定です。

(l) その他のファイル容量

Windows版では,インストールディレクトリ下のtmpディレクトリ下に,ワークファイルを幾つか作成します。このため,ワークファイル分として4MBの容量を見積もってください。

(2) 反映側Datareplicatorのメモリ資源の設計

反映側Datareplicatorのメモリ資源の一覧を次の表に示します。

表4‒46 反映側Datareplicatorのメモリ資源の一覧

メモリ資源

容量の説明先

反映マスタプロセス

(a)

反映通信マスタプロセス

(b)

反映定義サーバプロセス

(c)

反映プロセス

(d)

反映SQLプロセス

(e)

反映UOCプロセス

(f)

更新情報入力プロセス

(g)

稼働トレース収集プロセス

(h)

Datareplicatorエージェントプロセス

(i)

定義情報格納用共用メモリサイズ

(j)

反映プロセス間連絡用共有メモリサイズ

(k)

BLOB列反映共有メモリサイズ

(l)

セマフォ所要数

(m)

表4‒47 反映側Datareplicatorのメモリ見積もり式に使用する変数の一覧

変数名

変数の内容

ATTR_NUM

データ連動の対象となる全抽象データ型の属性数の総和

CNST_NUM

反映定義で定義した全format文のconst句を指定したname句の数の総和

COL_MAX

抽出対象表ごとに抽出対象列の実データ長の合計したうち,最大の長さ(バイト)

(ただし,BLOB/BINARY列は加算しない)

COL_MNUM

抽出対象表ごとのうち,最大の列数

COL_NUM

全抽出対象表の列の合計数

CUOC_CLM_NUM

列データ編集UOCを指定した反映列の合計数

DUP_UPD

1抽出表に複数定義した更新情報名数の合計数

ELEM_LEN

抽出対象表ごとに全繰返し列要素長の合計長のうち,最大の長さ(バイト)

(定義長ではなく,抽出した実長)

ELEM_NUM

抽出対象表ごとに全繰返し列要素の合計数のうち,最大の要素数

(定義要素数ではなく,抽出した実要素数)

EXCS_R

反映対象となる列の総数(反映環境定義defmergeオペランドにtrueを指定して,load文を省略した場合に仮定された反映列を含む)

FLD_NUM

反映定義で定義した全load文のフィールド名指定数の合計数

FOR_NUM

反映定義で定義したformat文の合計数

GRP_NUM

反映定義で定義したgroup文の合計数

GRPD_NUM

反映定義で定義したgroup文の分割指定数の合計数

GRPHA_NUM

反映定義group文でhash句を指定した表のハッシュ分割RDエリア数の合計数

GRPHC_LEN

反映定義group文でhash句を指定した表のハッシュキー列値長の合計長(バイト)

GRPHC_NUM

反映定義group文でhash句を指定した表のハッシュキー列数の合計数

GRPK_NUM

反映定義で定義したgroup文のキーレンジ分割条件数の合計数

GRPT_NUM

反映定義で定義したgroup文の表指定数の合計数

IDX_NUM

反映対象表ごとに作成したインデクス数のうち,最大のインデクス数

IDXCLM_NUM

反映対象表ごとに作成したインデクスのインデクス構成列数の合計数のうち,最大数

KEY_MAX

抽出対象表ごとのマッピングキー長の合計長のうち,最大長(バイト)

KEY_MNUM

抽出対象表ごとのマッピングキーの合計数のうち,最大数

KEY_NUM

全抽出対象表のマッピングキー数の合計数

LOD_NUM

反映定義で定義したload文の合計数

NAME_NUM

反映定義で定義した全format文のname句の合計数

NCHR_MAX

抽出対象の各国文字列属性(NCHAR/NVARCHAR/LONG NVARCHAR)の列定義長のうち,最大長(バイト)

PRP_FILE

抽出定義プリプロセスファイルサイズ(バイト)

RDEF_FILE

反映定義ファイルサイズ(バイト)

REP_NUM

全抽出対象表の繰返し列列数の合計数

RMST_FILE

反映マスタステータスファイルサイズ(バイト)

RST_FILE

反映ステータスファイルサイズ(バイト)

RUOC_ATTR_NUM

反映情報編集UOCに渡すADT内データ属性数の合計数

RUOC_COL_MAX

反映情報編集UOCに渡す反映列数のうち,最大数

RUOC_KEY_MAX

反映情報編集UOCに渡すマッピングキー列数のうち,最大数

RUOC_TYPE_NUM

反映情報編集UOCに渡すADT内データ型数の合計数

SKIP_LIST

反映抑止対象リストファイル内の行数

SKIPTYPEONLY

反映抑止対象リストファイルに指定したSKIP_TYPE_ONLY句の合計数

SV_NUM

<抽出元がHiRDBの場合>

抽出対象の全バックエンドサーバ数

<抽出元がHiRDB以外の場合>

1

TBL_NUM

抽出対象表の合計数

TBLT_R

反映対象となる表の合計数(反映環境定義defmergeオペランドにtrueを指定して,load文を省略した場合に仮定された反映表を含む)

TYPE_NUM

全抽出対象表の抽象データ型の合計数

UBUF

<抽出側DBがHiRDBの場合>
  • 抽出システム定義sendcontrolにnodemstを指定した場合

    送信環境定義editbufsize指定値

  • 抽出システム定義sendcontrolにsendmstを指定した場合

    抽出システム定義smt_editbufsize指定値

<抽出側がXDM/DSの場合>

XDM/DS起動定義REFLECTBUFF指定値。詳細については,マニュアル「VOS3 XDMデータ連動機能XDM/DS 解説・定義」を参照してください(注意 (KB)のまま指定する)。

UPD_NUM

更新情報名の合計数

(a) 反映マスタプロセス

  • プロセス数

    反映側Datareplicatorに一つ必要です。

  • プロシジャサイズ

    204800バイト

  • 動的メモリサイズ(単位:バイト)

    下記の固定部分と条件に合致する可変部分で算出した値の合計値が動的メモリサイズとなります。

    (固定部)

     1024

(b) 反映通信マスタプロセス

  • プロセス数

    (対応するデータ連動識別子の数+1)必要です。

  • プロシジャサイズ

    256000バイト

  • 動的メモリサイズ(単位:バイト)

    下記の固定部分と条件に合致する可変部分で算出した値の合計値が動的メモリサイズとなります。

    (固定部)

     UBUF × 1024 + 136

    + UBUF × 1024

    + ↑ ( UBUF × 1024 + 64 ) / 1024 ↑ × 1024

    + 216

    + 281

    + 1024

    + 68228

    + 5219

    + 10280 + MAX ( 1024 ,PRP_FILE / SV_NUM )

    + MAX ( RMST_FILE , RST_FILE ) - 1024

    + 512000

    (可変部)

    • 二重化機能使用時に加算する式

      65536

    変数の説明

    表4-47を参照してください。

(c) 反映定義サーバプロセス

  • プロセス数

    対応するデータ連動識別子の数だけ必要です。

  • プロシジャサイズ

    409600バイト

  • 動的メモリサイズ(単位:バイト)

    下記の固定部分と条件に合致する可変部分で算出した値の合計値が動的メモリサイズとなります。

    (固定部)

     ( ↑ ( UPD_NUM + LOD_NUM ) / 16 ↑ × 16 ) × 160

    + ( ↑ ( COL_NUM + FLD_NUM ) / 16 ↑ × 16 + TBL_NUM ) × 128

    + ↑ ( PRP_FILE / SV_NUM + 152 ) / 1024 ↑ × 1024

    + PRP_FILE / SV_NUM

    + ↑ ( PRP_FILE / SV_NUM + 64 ) / 1024 ↑ × 1024

    + PRP_FILE / SV_NUM

    + ↑ ( PRP_FILE / SV_NUM + 64 ) / 1024 ↑ × 1024

    + ( ↑ COL_NUM / ( TBL_NUM × 16 ) ↑ + TBL_NUM ) × 384

    + ↑ TBLT_R / 16 ↑ × 704

    + 260

    + 68228

    + 5219

    + 10280 + MAX ( 1024 ,PRP_FILE / SV_NUM )

    + MAX ( RMST_FILE , RST_FILE ) - 1024

    + ↑ UPD_NUM / 16 ↑ × 704

    + 512000

    (可変部)

    • 反映定義を指定した場合に加算する式

      RDEF_FILE

    • 反映定義にconst句を指定したformat文を定義した場合に加算する式

      ↑ CNST_NUM / 16 ↑ × 832

    • 反映定義にformat文を定義した場合に加算する式

      (↑反映定義で定義したformat文の数の総和 / 16 ↑ *16) * 36

    • 反映定義にformat文を定義した場合に加算する式

      ↑ FOR_NUM / 16 ↑ × 576

      + ↑ NAME_NUM / 16 ↑ × 768

    • 反映定義にload文を定義した場合に加算する式

      ↑ LOD_NUM / 16 ↑ × 832

      + ↑ LOD_NUM / 8 ↑ × 704

      + ↑ FLD_NUM / 16 ↑ × 384

    • load文のフィールド指定に*を指定していない場合に加算する式

      ↑ FLD_NUM / 16 ↑ × 896

    • load文に指定した反映先表に文字集合列が存在する場合に加算する式

      32

    • 反映定義にgroup文を定義した場合に加算する式

      ↑ ( GRP_NUM + 2 ) / 16 ↑ × 2752

      + ( ↑ GRPT_NUM / 16 ↑ + GRP_NUM ) × 64

    • group文に分割指定有りの場合に加算する式

      ↑ ( GRPD_NUM + 2 ) / 16 ↑ × 1024

    • 次の条件の場合に加算する式

      反映環境定義mapping_key_check句でnot_null_unique又はuniqueを指定

      反映定義LOAD文のcheck句でnot_null_unique又はuniqueを指定

      8 × IDX_NUM + 32 × IDXCLM_NUM

      + 16 + 4 × IDX_NUM

      + 580

    • 反映定義のgroup文にキーレンジ分割条件を定義した場合に加算する式

      ( ↑ GRPK_NUM / ( GRPD_NUM × 16 ) ↑ + GRPD_NUM ) × 4416

      + 32

    • 文字集合指定列連携時に加算する式

      32

    • 抽象データ型列連携時に加算する式

      64 + 112 × TYPE_NUM + 64 × ATTR_NUM

    • 二重化機能使用時に加算する式

      65536

    変数の説明

    表4-47を参照してください。

(d) 反映プロセス

  • プロセス数

    トランザクション単位反映方式の場合は一つだけ必要です。表単位反映方式の場合は,最大反映グループの数だけ必要です。

  • プロシジャサイズ

    256000バイト

  • 動的メモリサイズ(単位:バイト)

    下記の固定部分と条件に合致する可変部分で算出した値の合計値が動的メモリサイズとなります。

    (固定部)

     1464

    + MAX ( 48000 , COL_MAX + 4096 )

    + 32

    + 67

    + UBUF × 1024

    + 60

    + 845 + KEY_MAX

    + 19632

    + 12 × ↑ KEY_MNUM / 10 ↑ × 10

    + 12 × ↑ COL_MNUM / 50 ↑ × 50

    + 68228

    + 5219

    + 10280 + MAX ( 1024 ,PRP_FILE / SV_NUM )

    + MAX ( RMST_FILE , RST_FILE ) - 1024

    + 512000

    (可変部)

    • 反映定義group文でhash句を指定時に加算する式

      GRPHA_NUM × 4

      + GRPHC_NUM ×4

      + GRPHC_NUM × 4

      + GRPHC_NUM × 256

    • 反映定義group文でhash句を指定し,ハッシュキー列に文字集合指定列が一つ以上ある場合に加算する式

      GRPHC_NUM × 4

    • 反映定義group文でhash句を指定し,ハッシュ値不正時に加算する式

      GRPHC_LEN

    • 反映抑止機能使用時に加算する式

      92

      + 52 × SKIP_LIST

      + ↑ SKIPTYPEONLY / 10 ↑ × 40

    • 抽出元がXDM/DSで,NCHAR/NVARCHAR/LONG NVARCHAR型をデータ連動する場合に加算する式

      NCHR_MAX + 2

    • 二重化機能使用時に加算する式

      65536

    変数の説明

    表4-47を参照してください。

(e) 反映SQLプロセス

  • プロセス数

    トランザクション単位反映方式の場合は一つだけ必要です。表単位反映方式の場合は,最大反映グループの数だけ必要です。

  • プロシジャサイズ

    307200バイト

  • 動的メモリサイズ(単位:バイト)

    下記の固定部分と条件に合致する可変部分で算出した値の合計値が動的メモリサイズとなります。

    (固定部)

     1448

    + 88 + 40 × COL_MNUM + 39 × KEY_MNUM

    + 197 + 40 × COL_MNUM + 39 × KEY_MNUM

    + 4096

    + 4096

    + 68 × TBLT_R

    + 32 × TBLT_R + 16 × ( EXCS_R - 1 ) + 2 × EXCS_R

    + 32 × TBLT_R + 16 × ( EXCS_R + KEY_NUM - 1 ) + 2 × ( EXCS_R + KEY_NUM )

    + 32 × TBLT_R + 16 × ( EXCS_R - 1 ) + 2 × EXCS_R

    + 2 × EXCS_R

    + 68228

    + 5219

    + 10280 + MAX ( 1024 ,PRP_FILE / SV_NUM ) + MAX ( RMST_FILE,RST_FILE ) - 1024

    + 512000

    (可変部)

    • 反映定義LOAD文でWITH LOCK句を指定時に加算する式

      48 × ↑ LCKT_NUM / 10 ↑ × 10

    • 文字集合指定列連携時に加算する式

      96 × TBLT_R + 2 × EXCS_R

      + 96 × TBLT_R + 2 × ( EXCS_R + KEY_NUM )

      + 96 × TBLT_R + 2 × KEY_NUM

    • 抽象データ型列連携時に加算する式

      88 + 35 × COL_MNUM

    • 繰り返し列連携時に加算する式

      16 × ( REP_NUM + 1 )

      + ( ELEM_LEN + 2 × ELEM_NUM + 8 × TBLT_R )

    • 抽象データ型列又は繰返し列連携時に加算する式

      84 + 40 × COL_MNUM + 39 × KEY_MNUM

    • 文字集合指定列連携時に加算する式

      52 × CNST_NUM

    • 列データUOC使用時に加算する式

      CUOC_CLM_NUM × 48

      + CUOC_CLM_NUM × 32008

    • 1抽出表に複数定義した更新情報名がある時に加算する式

      20 × ↑ DUP_UPD / 5 ↑

    • 抽象データ型列連携時に加算する式

      80 × TYPE_NUM

    • 二重化機能使用時に加算する式

      65536

    変数の説明

    表4-47を参照してください。

    注意

    最大更新行長を算出する場合に,抽出列型としてBLOB型があるときは,その列は20バイトで計算してください。

(f) 反映UOCプロセス

  • プロセス数

    UOCを使うときに,一つだけ必要です。

  • プロシジャサイズ

    (102400+UOCサイズ)バイト

  • 動的メモリサイズ(単位:バイト)

    下記の固定部分と条件に合致する可変部分で算出した値の合計値が動的メモリサイズとなります。

    (固定部)

     408

    + MAX ( 48000 , COL_MAX + 4096 )

    + 68228

    + 5219

    + 10280 + MAX ( 1024 ,PRP_FILE / SV_NUM )

    + MAX ( RMST_FILE , RST_FILE ) - 1024

    + 512000

    + 48 × RUOC_COL_MAX

    + 48 × RUOC_KEY_MAX

    + 824

    (可変部)

    • 反映情報編集UOCを使用する更新情報名にADT列がある場合に加算する式

      120 × ↑ RUOC_TYPE_NUM / 10 ↑

      + 84 × RUOC_TYPE_NUM + 60 × RUOC_ATTR_NUM

    • ファイル二重化機能を使用する場合に加算する式

      65536

    変数の説明

    表4-47を参照してください。

(g) 更新情報入力プロセス

  • プロセス数

    SAMファイルを使ったデータ連動を使うときに,一つだけ必要です。

  • プロシジャサイズ

    250キロバイト

  • 動的メモリサイズ(単位:キロバイト)

         300+DBUF+TBUF
    変数の説明

    DBUF:0.5×更新情報定義の抽出文の総フィールド数

    TBUF:1トランザクション内更新データの総長×2

(h) 稼働トレース収集プロセス

  • プロセス数

    反映側Datareplicatorに一つ必要です。

  • プロシジャサイズ

    60キロバイト

  • 動的メモリサイズ

    50キロバイト

(i) Datareplicatorエージェントプロセス

  • プロセス数

    抽出側システム又は反映側システムどちらか一方で加算します。

  • プロシジャサイズ

    70 キロバイト

  • 動的メモリサイズ(単位:キロバイト)

         ↑300000+(HDS_NUM+DC_NUM×3+GRP_NUM)×64÷1024↑
    変数の説明

    HDS_NUM:全反映側システム数

    DC_NUM:全データ連動数

    GRP_NUM:全反映グループ数

    注※

    抽出側システム又は反映側システムどちらか一方で加算します。

(j) 定義情報格納用共用メモリサイズの見積もり方法

反映環境定義のdefshmsizeオペランドで指定する定義情報格納用共用メモリサイズの見積もり式を次に示します。

     ↑192×(GRPT+2)+160×TBLT_E+152×EXCS_E+156×TBLT_r
      +128×EXCS_r+88×TBLT_R+24×EXCS_R+52×CNST↑(単位:バイト)

GRPT:反映定義ファイル内の反映グループ定義数(反映定義のgroup文の数)

TBLT_E:抽出表数

EXCS_E:抽出列数

TBLT_r:反映定義ファイル内の反映表定義数(反映定義のload文の数)

EXCS_r:反映表定義で指定した反映表の列数の総数

TBLT_R:反映表数(実際に反映対象となる表数。「5.9 反映環境定義」のdefmergeオペランドにtrueを指定して,load文を省略した場合に仮定された反映表を含む)

EXCS_R:反映列数(実際に反映対象となる列数。「5.9 反映環境定義」のdefmergeオペランドにtrueを指定して,load文を省略した場合に仮定された反映列を含む)

CNST:反映定義ファイル内の更新情報フィールド定義で指定したconst句の総数

(k) 反映プロセス間連絡用共有メモリサイズの見積もり方法

     65089+290592×UJ(単位:バイト)

UJ:抽出側システム数

(l) BLOB列反映共有メモリサイズの見積もり方法

反映グループごとに必要になります。

     (LOB_SIZE+4)×4+80(単位:バイト)

LOB_SIZE:反映グループ内の(各更新情報名に含まれるBLOB列の定義長の合計)の最大値

(m) セマフォ所要数の見積もり方法

反映側Datareplicatorが使うセマフォ数の見積もり式を次に示します。

     5+10×UJ

UJ:抽出側システム数

上記の見積もり式で見積もった数のセマフォを反映側システムで使えるように,必要に応じてカーネルパラメタのシステム全体のセマフォ最大数(SEMMNS)を変更してください。カーネルパラメタの更新方法については,該当するOSのマニュアルを参照してください。