3.4.3 Datareplicatorファイルシステム領域の構造
Datareplicatorファイルシステム領域は,領域を管理する管理部,割り当てたファイルを格納する実体部,Datareplicatorファイルシステム領域に対してリンクしているファイルから構成されます。Datareplicatorファイルシステム領域に割り当てたシステムファイルにアクセスする各プロセスやコマンドは,このリンクしたファイル名を使います。
Datareplicatorファイルシステム領域の構造を次の図に示します。
(1) Datareplicatorファイルシステム領域を割り当てるときの規則
Datareplicatorファイルシステム領域の実体部にシステムファイルを割り当てるときの規則を次に示します。
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hdsfmkfsコマンドの -lオプションで指定したファイル数を超えるシステムファイルを割り当てることはできません。
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一つのDatareplicatorファイルシステム領域に割り当てられるファイルサイズは,次に示す算出式の範囲内でなければなりません。
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一つのシステムファイルを複数のDatareplicatorファイルシステム領域に分割して割り当てることはできません。
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異なる運用ディレクトリのDatareplicatorのファイルを,同じDatareplicatorファイルシステム領域に割り当てることはできません。
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同じDatareplicator内で,かつ同じマシン内で使うシステムファイルは,同じDatareplicatorファイルシステム領域に割り当てることができます。割り当てる例を図3-30と図3-31に示します。
図3‒30 抽出側システムでのDatareplicatorファイルシステム領域への格納例 図3‒31 反映側システムでのDatareplicatorファイルシステム領域への格納例 -
反映側Datareplicatorで複数のデータ連動識別子(dsid)を定義している場合に部分初期開始をするためには,Datareplicatorファイルシステム領域をデータ連動識別子ごとに割り当てることが必要です。一つのDatareplicatorファイルシステム領域を複数のデータ連動識別子で共用しているときには,部分初期開始はエラーになります。