4.7.6 反映処理方式の切り替えの設計
反映側Datareplicatorでは,抽出側システムの業務の運用に合わせて,反映処理の方式を変更できます。反映処理の方式を切り替えたい場合には,抽出側システムから送信されるイベントに,任意の方式を対応付ける必要があります。
また,表単位反映方式を使っている場合には,イベント検知時に反映定義サーバプロセスが出力するメッセージを利用すれば,すべての反映プロセスでのイベントの検知を確認できます。これによって,複数の反映プロセスで並行して反映処理をしているときでも,すべての反映プロセスでの処理の終了や開始を待って,次の処理を始めるような運用ができます。
抽出側システムの業務をオンライン業務からバッチ業務に切り替えたときの反映処理方式の切り替えの設計例を次の図に示します。
(説明)
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抽出側システムの業務形態がオンライン業務の場合,トランザクション単位反映方式で逐次反映しています。オンライン業務が終了した時点で,抽出側システムから反映処理停止イベントを発行します。
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反映側システムでは反映処理停止イベントを検知した時点で,反映処理を停止します。
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抽出側システムでのバッチ処理がある程度進んだ時点で,抽出側システムから表単位反映再起動イベントを発行します。
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反映側システムでは表単位反映再起動イベントを検知した時点で,表単位反映方式で反映処理を再起動します。