Hitachi

DBPARTNER2 Client 操作ガイド


4.1.3 抽出したデータの転送先の設定

抽出したデータの転送先を設定します。データを抽出する場合,必ず転送先を設定してください。

転送先には,ファイル,連携,データベース,クリップボードがあります。

ファイル

抽出するデータをファイルに格納する

連携

抽出するデータを,[データ表示]ウィンドウ,EUR,又は表計算ソフトに転送する

データベース

抽出するデータを別表としてデータベースに保存する

クリップボード

抽出するデータをクリップボードに貼り付ける

転送先には前回設定した転送先が仮定されています。ただし,次の場合には「ファイル」が選択されています。

また,バイナリのデータを含む表の抽出は,[データ表示]ウィンドウに限ります。詳細は,「4.2.11 バイナリデータを含む表の抽出」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) ファイルに転送する

次に示す項目を入力してください。転送されたデータの形式については,「付録B ファイル出力するデータ形式のフォーマット」を参照してください。

(a) 入力例

  1. [DBPARTNER2]ウィンドウの[転送先(O)...]ボタンをクリックします。

    [転送先設定]ダイアログボックスが表示されます。

    [図データ]

  2. [ファイル(F)]オプションボタンをオンにします。

    これで転送先にファイルが設定されました。

    [図データ]

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    [転送先のファイル名の設定]ダイアログボックスが表示されます。

  4. ファイル名,ファイルの種類,フォルダ,及びドライブを入力します。

    [図データ]

  5. [OK]ボタンをクリックします。

    [DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。絶対パス名が表示されます。

    [図データ]

(2) 連携先に転送する

抽出したデータを,[データ表示]ウィンドウ,又はほかのアプリケーションのシートへ転送します。

Excelと連携する場合は,DBPARTNER2,又はExcelのどちらからでも連携できます。EUR連携については,「付録F EUR連携」を参照してください。

(a) 入力例

  1. [DBPARTNER2]ウィンドウの[転送先(O)...]ボタンをクリックします。

    [転送先設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [連携(E)]オプションボタンをオンにします。

    [図データ]

  3. [▼]をクリックして連携先を一覧から選択します。

    これで転送先が設定されます。

  4. [OK]ボタンをクリックします。

    [DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。連携先が表示されます。

    [図データ]

(b) [データ表示]ウィンドウを使った抽出

[データ表示]ウィンドウを使った抽出について説明します。[データ表示]ウィンドウについては,「5.2.3(1) [データ表示]ウィンドウ」を参照してください。

[データ表示]ウィンドウに抽出したデータを表示するには,二つの方法があります。

  • すべてのデータを取り出した後で表示する(一括出力)

    データベースからの抽出が終了すると,データが表示されます。

    一括出力の場合は,[データ表示]ウィンドウでの操作はありません。抽出が完了すると自動的にデータが表示されます。

  • データをブロックに分けて表示する(逐次出力)

    データベースから,幾つかのブロックに分けて抽出します。データは,一つのブロックの抽出が終わると表示されます。次のデータを取得する操作をすると,最終行に続いて新しいブロックのデータが表示されます。

    逐次出力にするには,あらかじめ次の操作が必要です。

    1. [転送先設定]ダイアログボックスの[詳細設定(U)...]ボタンをクリックします。

      [データ表示設定]ダイアログボックスが表示されます。

    2. [区切って出力(P):]チェックボックスをオンにします。

      [件(L)]テキストボックスが活性化されます。

    3. 1ブロックで転送させるレコードの件数を,[件(L)]テキストボックスに入力します。件数のデフォルトは10件です。

      [図データ]

    逐次出力の場合は,最初のブロックの抽出が完了すると,自動的に[データ表示]ウィンドウにデータが表示されます。その後,次のブロックのデータを表示させるための操作を次に示します。

    1. [抽出(S)]−[次データ表示(N)]を選択します。

    2. 新しいデータが,最終行以降に表示されます。

    • 現在表示されている以降のデータを一括して表示させたいときは,[抽出(S)]−[一括表示(A)]を選択します。

    • 現在表示されている以降のデータを表示させる必要がないときは,[抽出(S)]−[中止(C)]を選択します。

(3) データベースに転送する

抽出したデータを別の表としてデータベースに保存します。この場合,表を定義する[表定義]ダイアログボックスが表示されるので,表を定義してください。表定義については,「9.1 表定義の概要」を参照してください。DBPARTNER2からデータベースへ定義する表は,「一時」,「保存」,「一時,保存以外」の三つの種別に区別されます。ここで定義する表は,「保存」表として扱われます。

「保存」表は,接続先定義ファイルのTABLESPACEパラメタで指定した領域に格納されます。TABLESPACEパラメタについては,「2.4.3 パラメタを指定するときの規則」を参照してください。

抽出したデータをデータベースへ保存する場合,予約処理ができます。予約処理をする場合,「予約」を設定します。予約処理については,「4.2.10 予約処理」を参照してください。

(a) 操作

  1. [DBPARTNER2]ウィンドウの[転送先(O)...]ボタンをクリックします。

    [転送先]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [データベース(D)]オプションボタンをオンにします。

    これで転送先にデータベースが設定されました。予約処理をする場合には[予約(B)]チェックボックスもオンにします。

  3. [OK]ボタンをクリックします。

    [DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。データベースが転送先として表示されます。

データベースに転送できるのは,DABrokerドライバ(DBPARTNER/Serverドライバ)を経由してデータベースにアクセスする場合だけです。

(4) クリップボードに転送する

抽出したデータをクリップボードに転送します。転送されたデータの形式については,「付録B ファイル出力するデータ形式のフォーマット」を参照してください。

クリップボードに転送する場合の設定方法を説明します。

(a) 操作

  1. [DBPARTNER2]ウィンドウの[転送先(O)...]ボタンをクリックします。

    [転送先]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [クリップボード(S)]オプションボタンをオンにします。

  3. [▼]をクリックして,クリップボードに貼り付けるデータの形式を選択します。

    これで転送先にデータベースが設定されました。

  4. [OK]ボタンをクリックします。

    [DBPARTNER2]ウィンドウに戻ります。クリップボードが転送先として表示されます。