JP1/ServerConductor/Deployment Manager
データベースとは,管理サーバの構成情報を,データベースを使用して管理するものです。
データベースをインストールする際には,以下の点にご注意ください。
- 「データベース」の標準インストールを行うと,「.NET Framework 3.5 SP1」,「SQL Server 2005 Express Edition SP2」がインストールされます。
- 【注意!】
- Windows Server 2008およびWindows Server 2008 R2は,既定で.NET Framework 2.0がインストールされており,.NET Framework 3.5 SP1を新たにインストールする必要はありません。NET Framework 2.0以外を使用する場合は,次のとおりインストールしてください。
Windows Server 2008で.NET Framework 3.0をインストールする場合は,「スタート」メニュー−「管理ツール」−「サーバマネージャ」−「機能」−「機能の追加」よりインストールしてください。
Windows Server 2008 R2で.NET Framework 3.5 SP1をインストールする場合は,「スタート」メニュー−「管理ツール」−「サーバマネージャ」−「機能」−「機能の追加」よりインストールしてください。
- 【ヒント】
- 既存の.NET Frameworkを使用する場合は,「(2) データベースのカスタムインストール」を参照してください。
- .NET Frameworkは,MicrosoftのWebサイトよりダウンロードした最新のService Packが使用できます。データベースをインストール済みの環境で,最新のService Packを適用する場合は,事前にデータベースおよび管理サーバ for DPMのサービスを停止してください。停止するサービスについては,「1.1.9 常駐サービスについて」を参照してください。
- SQL Server 2005 Express Edition SP3をインストールする場合は,「(3) SQL Server 2005 Express Edition SP3のインストール」を参照してください。
- データベースのインストール時には以下のパラメータを固定で使用します。
インスタンス名:DPMDBI
データベース名:DPM
管理者名:sa
データソース名:DPM
- 「データベース」をインストールするシステムに,管理者権限のあるユーザでログオンし,インストールを行うために必要なディスク容量があることを確認してください。
- 「データベース」をインストールするシステムには,DPMDBIという名前でインスタンスが作成されます。DPM以外のアプリケーションにより,すでにDPMDBIという名前のインスタンスが作成されているシステムには,データベースをインストールしないでください。
- DPMデータベースコンポーネントをインストールするマシンに,SQL Serverがインストールされている場合,次の手順でデータベースをインストールしてください。
(1)「SQL Server Browser」サービスのスタートアップの種類が「無効」に設定されている場合は,「無効」以外に設定します。
(2) 本項の手順を行い,データベースをインストールします。
(3)「SQL Server Browser」サービスのスタートアップの種類を(1)の設定状態へ戻します。
- データベースコンポーネントをインストールした場合,「SQL Serverインストールパス」として指定したフォルダにSQL Serevr 2005の「共有ツール」もインストールされます。ただし,既に「共有ツール」が存在する環境にデータベースコンポーネントをインストールした場合,「共有ツール」のインストール先は変更されません。
- データベースのインストール時,インストール先のディスクが圧縮されている,または暗号化されている場合,インストールに失敗する場合があります。圧縮されたディスクまたは暗号化したディスクはインストール先に指定しないでください。
- <この項の構成>
- (1) データベースの標準インストール
- (2) データベースのカスタムインストール
- (3) SQL Server 2005 Express Edition SP3のインストール
データベースの標準インストール手順について説明します。
- DPMのプログラムの CD-ROM(1/2)をCD-ROMドライブにセットします。「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面から「データベース」を選択します。
- 「インストール方法の選択」画面が表示されます。標準インストールを選択し「OK」ボタンをクリックしてください。「キャンセル」ボタンをクリックすると「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面に戻ります。
- 【注意!】
- Windows Server 2008にデータベースをインストールする場合は,「カスタムインストール」および「SQL Server 2005 Express Edition」のみがチェックされた状態になっています。そのまま「OK」ボタンをクリックし,手順8.へ進んでください。
- Microsoft .NET Framework 3.5 SP1より新しい.NET Frameworkがインストールされている環境にデータベースをインストールする際,カスタムインストールで「.NET Framework 3.5 SP1」のチェックを外していないと,以下のメッセージが出力されます。
≪メッセージ≫
セットアップでは,このコンピュータに新しいバージョンのアプリケーションが既にインストールされていることを検出しました。このアプリケーションに問題が発生した場合,「プログラムの追加と削除」を使用してアプリケーションを修復またはアンインストールしてください。
- 【ヒント】
- 既に「1.1.2 データベースを使用するための前提条件について」記載の.NET Frameworkをインストールしている場合は,「カスタムインストール」を選択し,「.NET Framework 3.5 SP1」のチェックを外してください。
- .NET Framework 3.5 SP1のインストールが開始しますので,しばらくお待ちください。
- Microsoft .NET Framework 3.5 SP1の「使用許諾契約書」画面が表示されます。内容を確認し同意する場合は,「同意する」を選択後,「インストール」ボタンをクリックします。
- インストールが完了すると,以下の画面が表示されますので,「終了」ボタンをクリックします。
- 【注意!】
- .NET Frameworkインストール後に再起動要求ダイアログが表示された場合,要求に従いマシンを再起動してください。
- マシンが再起動してから,もう一度DPMのデータベースの標準インストールを行ってください。
- Microsoft .NET Framework 3.5 SP1 日本語 Language Packの「使用許諾契約書」画面が表示されます。内容を確認し同意する場合は,「同意する」を選択後,「インストール」ボタンをクリックします。
- インストールが完了すると,以下の画面が表示されますので,「終了」ボタンをクリックします。
- 【注意!】
- .NET Framework Language Packインストール後に再起動要求ダイアログが表示された場合,要求に従いマシンを再起動してください。
- マシンが再起動してから,もう一度DPMのデータベースをインストールしてください。その際,「インストール方法の選択」画面で「カスタムインストール」を選択し,「.NET Framework 3.5 SP1」のチェックを外してインストールしてください。
- .NET Framework 3.5 SP1のインストールが完了すると,データベースのインストールが開始され,以下の画面が表示されるので,「はい」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- 本確認ダイアログが,他のアプリケーションの背面に隠れて表示されない場合があります。他のアプリケーションを画面の端にずらし,画面中央に確認ダイアログが表示されていないか確認してください。
- 続いて「データベースインストール」画面が表示されるので,インストール先のフォルダを指定して,「OK」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- データベースのインストール先を変更した場合でも,オプションコンポーネントは,%ProgramFiles%\Microsoft SQL Server配下にインストールされます。
- 以下の画面が表示され,インストールが開始されるので,しばらくお待ちください。
- インストールが完了し,以下の画面が表示されるので,「OK」ボタンをクリックします。
以上で「データベース」の標準インストールは完了です。
- 【ヒント】
- 以下のどれかのサービスが起動している場合は,データベースに必要なポートが自動的に開放されます(開放されるポートについては,「1.1.8 ネットワーク環境の設定について」を参照してください)。
- Windows Firewall/Internet Connection Sharing(ICS)
- Windows Firewall
データベースのカスタムインストール手順について説明します。
- 【注意!】
- すでにDPMがサポートする.NET Frameworkがインストールされている場合は,カスタムインストールを使用して必要なコンポーネントのインストールを行ってください。
- DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)をCD-ROMドライブにセットします。「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面から「データベース」を選択します。
- 「インストール方法の選択」画面が表示されます。カスタムインストールを選択し,インストールを行いたい項目をチェックして「OK」ボタンをクリックしてください。「キャンセル」ボタンをクリックすると「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面に戻ります。
- 以降に表示されるメッセージは選択した項目により内容順序が異なります(チェックした項目内で上から順番にインストールされます)。インストール手順の詳細は,「(1) データベースの標準インストール」の該当箇所を参照してください。
以上で「データベース」のカスタムインストールは完了です。
(3) SQL Server 2005 Express Edition SP3のインストール
本製品には,SQL Server 2005 Express Edition SP2が同梱されています。
本製品のデータベースコンポーネントをインストールすることにより,SQL Server 2005 Express Edition SP2が適用されます。
SQL Server 2005 Express Edition SP3を適用する場合は,追加で次の手順が必要となります。
(a) DPMを新規にインストールする場合
DPMを新規にインストールする環境では,次の手順でSQL Server 2005 Express Edition SP3を適用します。
- 【注意!】
- SQL Server 2005 Express Edition SP3が既に適用済みの環境においても,下記の手順を行ってください。
- 「(1) データベースの標準インストール」または「(2) データベースのカスタムインストール」を参照し,データベースコンポーネントをインストールします。
- Microsoftダウンロードセンターより,SQL Server 2005 Express Edition SP3のインストーラ「SQLEXPR_JPN.EXE」を取得します。
- データベースをインストールしたコンピュータに,管理者権限を持つユーザでログオンします。
- 「(b) DPMがインストール済みの場合」の4.〜22.の手順を行います。
(b) DPMがインストール済みの場合
DPMがインストール済みの環境では,次の手順でSQL Server 2005 Express Edition SP3を適用します。
- Microsoftダウンロードセンターより,SQL Server 2005 Express Edition SP3のインストーラ「SQLEXPR_JPN.EXE」を取得します。
- データベースをインストールしたコンピュータに,管理者権限を持つユーザでログオンします。
- 以下のサービスを停止します。
- DeploymentManager API Service
- DeploymentManager Backup/Restore Management
- DeploymentManager Client Management
- DeploymentManager client start
- DeploymentManager Get Client Information
- DeploymentManager PXE Management
- DeploymentManager PXE Mtftp
- DeploymentManager Remote Update Service
- DeploymentManager Scenario Management
- DeploymentManager Schedule Management
- DeploymentManager Transfer Management
- Microsoftダウンロードセンターより取得した「SQLEXPR_JPN.EXE」を実行して,SQL Server 2005 Express Edition SP3のインストールを開始します。
- 「使用許諾契約書」画面が表示されますので,内容を確認し「使用許諾契約書に同意する」にチェックを入れて,「次へ」ボタンをクリックします。
- 「必要なコンポーネントのインストール」画面が表示されますので,「インストール」ボタンをクリックします。
- 「登録情報」画面まで,「次へ」ボタンをクリックしてインストールを進めます。
- 「登録情報」画面で,「詳細構成オプションを非表示にする」のチェックを外した後に「次へ」ボタンをクリックします。
- 「機能の選択」画面が表示されますので,既定値のまま「次へ」ボタンをクリックします。
- 「インスタンス名」画面で,「インストール済みのインスタンス」ボタンをクリックします。
- 「インストール済みのインスタンス」画面で,「DPMDBI」を選択し,「OK」ボタンをクリックします。
- 「インスタンス名」画面に戻りますので,「次へ」ボタンをクリックします。
- 「既存のコンポーネント」画面が表示されますので,「SQL Server データベースサービス9.2.3042.00」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
- 「インストールの準備完了」画面まで,既定値のまま「次へ」ボタンをクリックしてインストールを進めます。
- 「インストールの準備完了」画面が表示されますので,「インストール」ボタンをクリックします。
- 【注意!】
- 上記画面に以下の[警告]が表示された場合は,引き続き手順16.〜23.を行ってください。
- 上記画面に以下の[警告]が表示されなかった場合は,手順16.〜22.は不要ですので,手順23.を行ってください。
- 【注意!】
- インストール中に以下の画面が表示された場合は,「SQL Server (DPMDBI)」サービスを停止した後に,以下の画面の「再試行」ボタンをクリックしてください。
- Microsoftダウンロードセンターより,SQL Server 2005 Express Edition Toolkit SP3のインストーラ「SQLEXPR_TOOLKIT_JPN.EXE」を取得します。
- 16.で取得した「SQLEXPR_TOOLKIT_JPN.EXE」を実行して,SQL Server 2005 Express Edition Toolkit SP3のインストールを開始します。
- 「使用許諾契約書」画面が表示されますので,内容を確認し「使用許諾契約書に同意する」にチェックを入れて,「次へ」ボタンをクリックします。
- 「機能の選択」画面まで,「次へ」ボタンをクリックしてインストールを進めてください。
- 「既存のコンポーネント」画面が表示されますので,「ワークステーション コンポーネントおよび開発ツール 9.2.3042.00」にチェックを入れて「次へ」ボタンをクリックします。
- 「インストールの準備完了」画面まで,「次へ」ボタンをクリックしてインストールを進めてください。
- 「インストールの準備完了」画面が表示されますので,「インストール」ボタンをクリックします。
- 3.で停止したサービスを開始します。
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