JP1/ServerConductor/Deployment Manager
DPMでは,管理サーバ for DPMをWebコンソール(ブラウザ)を使用して操作しますが,Webサーバ for DPMとは,管理サーバ for DPMとWebコンソールの処理の受け渡しを行うものです。
- Webサーバ for DPMをインストールする際には,以下の点に注意してください。
- 「Webサーバ for DPM」のインストールを行うと,「Tomcat」,「Webサーバ for DPM」がインストールされます。
- 【ヒント】
- 既存のTomcatを利用したい場合は,「(2) Webサーバ for DPMのカスタムインストール」を参照してください。
- 現在運用中の既存Webサーバに「Webサーバ for DPM」をインストールする場合,以下の点にご注意ください。
- 既存のWebサーバが,「Webサーバ for DPM」と同じポート(規定値では8080)を使用している場合,「Webサーバ for DPM」インストール時にポートが重複します。問題がある場合は既存のWebサーバを停止してから「Webサーバ for DPM」をインストールしてください。
- 「Webサーバ for DPM」インストール時のポート番号は8080固定です。変更の必要がある場合は,「4.1 Webコンソール A7」を参照し,インストール後にポート番号を変更してください。
※ 「Webサーバ for DPM」は,新規のWebサーバとしてインストールされることを強く推奨します。
- 「Webサーバ for DPM」をインストールするシステムに,管理者権限のあるユーザでログオンし,インストールを行うために必要なディスク容量があることを確認してください。
- 「Webサーバ for DPM」をインストールする前に,JRE(TM)をインストールしてください。JRE(TM)はOracle社のWebサイト等から事前に入手してください。
- <この項の構成>
- (1) Webサーバ for DPMの標準インストール
- (2) Webサーバ for DPMのカスタムインストール
- (3) Tomcat 6.0.XXのインストール
Webサーバ for DPMの標準インストール手順について説明します。
- DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)をCD-ROMドライブにセットします。「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面から,「Webサーバ for DPM」を選択します。
- 「インストール方法の選択」画面が表示されます。標準インストールを選択し「OK」ボタンをクリックしてください。「キャンセル」ボタンをクリックすると「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面に戻ります。
- 【注意!】
- 「このコンピュータにはJREがインストールされていません。JREのインストールを行ってから再度実行してください。」と表示される場合は,JRE(TM)のインストールがされていません。JRE(TM)をインストール後再度実行してください。
- Tomcatのインストールが開始するので以下の画面が表示されたら,「はい」ボタンをクリックします。
- Tomcatのインストールが完了すると,以下の「確認」画面が表示されるので,「OK」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- Tomcatインストール後のデフォルトは,以下のようになります。
- non-SSL HTTP/1.1 Connector Port:8080※
- ※ ポート番号を変更する場合は「4.1 Webコンソール A7」の手順を参照し,インストール後に変更してください。
- 以下の画面が表示されますので,しばらくお待ちください。
- 続いて「インストール先の選択」画面が表示されるので,「次へ」ボタンをクリックします。
- インストールが開始されるのでしばらくお待ちください。
- Webサーバ for DPMのインストール中に 「Webサーバ for DPM 環境設定ツール」画面が表示されます。「Webサーバ for DPM」が使用するメモリの設定を行います。Webサーバが使用するメモリ量を入力して「設定」ボタンをクリックしてください。
- 【ヒント】
- 初期メモリ量と最大メモリ量は,128〜512の範囲の値を設定してください。
- 初期メモリ量と最大メモリ量の設定はWebサーバの「スタート」メニュー→「プログラム」(または「すべてのプログラム」)→「ServerConductor」→「DeploymentManager」→「webconfig」から変更できます。
- Webサーバサービス(Apache Tomcat)の再起動を求めるメッセージが表示されるので,「はい」ボタンをクリックします。
- 「Webサーバサービス(Apache Tomcat)の起動に成功しました」と表示されるので「OK」ボタンをクリックします。
- インストールが完了し,「InstallShield Wizardの完了」画面が表示されるので「完了」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- インストール完了後,「スタート」メニューに「ServerConductor」→「DeploymentManager」が登録されます。
- 以下のどれかのサービスが起動している場合は,Webサーバ for DPMに必要なポートが自動的に開放されます(開放されるポートについては,「1.1.8 ネットワーク環境の設定について」を参照してください)。
・Windows Firewall/Internet Connection Sharing(ICS)
・Windows Firewall
- インストール完了後,以下の手順にて「Javaコントロールパネル」を表示します。
IA32アーキテクチャマシンの場合:「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「Java」を選択します。
EM64Tアーキテクチャマシンの場合:<JREインストールフォルダ>\bin\javacpl.exeを実行します。
(<JREインストールフォルダ>の既定値は,「C:\Program Files (x86)\Java\jre6」です。)
- 「基本」タブを選択し,「インターネット一時ファイル」の「設定」ボタンをクリックします。
- 「一時ファイルの設定」画面が表示されます。一時ファイルを保存する場所に記載されているフォルダパスをエクスプローラ等で開いて,配下のフォルダおよびファイルをすべて削除した後に「取消し」ボタンをクリックしてください。
- 「Javaコントロールパネル」の「アップデート」タブを選択し,「アップデートを自動的にチェック」のチェックを外し,「適用」ボタンをクリックします。
以下のように「Java Update - 警告」画面が表示された場合は,「確認しない」ボタンをクリックしてください。
- 「Javaコントロールパネル」の「詳細」タブを選択し,以下五つの設定をします。
- 「Javaコンソール」の「コンソールを開始しない」を選択する
- 「ブラウザのデフォルトのJava」の「Microsoft Internet Explorer」にチェックを入れる
- 「Java Plug-in」の「次世代のJava Plug-inを有効にする(ブラウザの再起動が必要)」のチェックを外す(JRE 6 Update 10〜21のみ設定要)
- 「JRE自動ダウンロード」の「自動ダウンロードしない」を選択する
- 「その他」の「システムトレイにJavaアイコンを配置」のチェックを外す
- 「了解」ボタンをクリックして「Java コントロールパネル」の画面を閉じます。
- 以上でJava Plug-inの設定は完了です。
以上で「Webサーバ for DPM」の標準インストールは完了です。
Webサーバ for DPMのカスタムインストール手順について説明します。
- 【注意!】
- すでにDPMがサポートするTomcatがインストールされている場合は,カスタムインストールを使用して必要なコンポーネントのインストールを行ってください。
- Tomcatがインストール済みの環境でTomcatが使用するJRE(TM)のバージョンを変更する場合は,下記のレジストリを編集後,Tomcatを再起動する必要があります。
- (例)JRE(TM) 1.4.2_09からJRE(TM) 6Update 21に変更する場合
- レジストリHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Apache Software Foundation \ Procrun 2.0\Tomcat6\Parameters\Java\Jvm
- [変更前]
- “C:\Program Files\Java\j2re1.4.2_09\bin\client\jvm.dll”
- [変更後]
- “C:\Program Files\Java\jre6\bin\client\jvm.dll”
- インストーラ形式の実行ファイルを使用してインストールされたTomcatに対して,DPM 08-50以降の製品に収録されているTomcatを上書きインストールすることはできません。本製品を使用してTomcatのバージョンアップを行う場合はTomcatをアンインストールしてからインストールしてください。
- DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)をCD-ROMドライブにセットします。「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面から「Webサーバ for DPM」を選択します。
- 「インストール方法の選択」画面が表示されます。カスタムインストールを選択し,インストールを行いたい項目をチェックして「OK」ボタンをクリックしてください。「キャンセル」ボタンをクリックすると「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面に戻ります。
- 【注意!】
- 「このコンピュータにはJREがインストールされていません。JREのインストールを行ってから再度実行してください。」と表示される場合は,JRE(TM)のインストールがされていません。JRE(TM)をインストール後再度実行してください。
- 以降に表示されるメッセージは選択した項目により内容が異なります(チェックした項目内で上から順番にインストールされます)。インストール手順の詳細は「(1) Webサーバ for DPMの標準インストール」の該当箇所を参照してください。
以上で「Webサーバ for DPM」のカスタムセットアップは完了です。
本製品にはTomcat 6.0.20が同梱されています。
これより新しいTomcat 6.0.XXを適用する場合は,追加で本章の手順が必要となります。なお,Tomcat 6.0.XXの“XX”は,“20”より大きい2桁の数字でパッチリリースのバージョンを示します。
- 【注意!】
- Tomcat 6.0.XX適用後に,Webサーバ for DPMを上書きインストールする場合は,「インストール方法の選択」画面で,「カスタムインストール」を選択し,「Tomcat 6.0.20」のチェックを外してください。
(a) Webサーバ for DPMを新規インストールする場合
Webサーバ for DPM新規インストール時にTomcat 6.0.XXを適用する場合は,次の手順を行ってください。
- Webサーバ for DPMを標準インストールします。詳細は,「(1) Webサーバ for DPMの標準インストール」を参照してください。
- Tomcat 6.0.XXをダウンロードします。
Apache Software FoundationのWebサイト(http://tomcat.apache.org/index.html)から,32-bit Windows zip(apache-tomcat-6.0.XX-windows-x86.zip)を入手してください。
- 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」から,「Apache Tomcat」を停止します。
- 「サービス」に表示される一覧から,「DeploymentManager」で始まる以下のサービスを停止します。
- <Webサーバ for DPMのサービス>
- DeploymentManager Control Service
- <管理サーバ for DPMのサービス> (*1)(*2)
- DeploymentManager API Service
- DeploymentManager Backup/Restore Management
- DeploymentManager Client Management
- DeploymentManager client start
- DeploymentManager Get Client Information
- DeploymentManager PXE Management
- DeploymentManager PXE Mtftp
- DeploymentManager Remote Update Service
- DeploymentManager Scenario Management
- DeploymentManager Schedule Management
- DeploymentManager Transfer Management
- *1:Webサーバ for DPMをインストールしたコンピュータとは異なるコンピュータに管理サーバ for DPMをインストールしている場合は,管理サーバ for DPMをインストールしたコンピュータでサービスを停止してください。
- *2:管理サーバ for DPMをインストールしていない場合は不要です。
- Tomcat 6.0.XXをTomcatインストールフォルダに上書きします。
2.で入手したファイルを,任意のフォルダに解凍し,インストール済みのTomcatフォルダに上書きします。
- (例)Tomcat 6.0.24の場合
- 複製元:Tomcat 6.0.24を解凍したフォルダがC:\workの場合
- C:\work\apache-tomcat-6.0.24以下
- 複製先:インストール済みのTomcatフォルダが
- C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat6.0の場合
- C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat6.0以下
- レジストリキーを変更します。
- <対象のレジストリキー>
- Windows Server 2008 x64およびWindows Server 2008 R2 をご使用の場合
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Apache Software Foundation\Tomcat\6.0
- 上記以外をご使用の場合
- HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Apache Software Foundation\Tomcat\6.0
- <変更する値(Tomcat 6.0.24の場合)>
- 変更前:6.0.20
- 変更後:6.0.24
- 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」から,4.で停止したサービスをすべて開始します。
- 「Apache Tomcat」のサービスを開始します。
(b) Tomcat 6.0.XXをアップデートする場合
既にTomcat 6.0.XXを適用済みの環境で,さらに新しいTomcat 6.0.XXにアップデートする場合は,次の手順を行ってください。
- Webサーバ for DPMがインストールされているシステムに管理者権限のあるユーザでログオンします。
- 「(a) Webサーバ for DPMを新規インストールする場合」2.〜8.の手順を行います。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2010, Hitachi, Ltd.
Copyright(C) NEC Corporation 2002-2010