JP1/IT Service Level Management

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6.1 クラスタシステムの概要

JP1/ITSLM - ManagerおよびJP1/ITSLM - URは,高可用性の実現を目的としたクラスタシステムに対応しています。

クラスタシステムとは,複数のサーバシステムを連携させて,1つのシステムとして運用するシステムのことです。1つのサーバで障害が発生した場合に,別のサーバで業務を継続できるようにすることを目的としています。

JP1/ITSLM - Managerをクラスタシステムで運用することで,JP1/ITSLM - Managerに障害が発生したときでも,サービスの状況の監視を継続できます。監視結果であるサービス性能を共有ディスクで管理することによって,障害発生前のサービス性能を引き継げます。

また,JP1/ITSLM - URをクラスタシステムで運用することで,JP1/ITSLM - URに障害が発生したときでも,HTTPパケットの収集を継続できます。

なお,クラスタシステムの概要およびクラスタシステムの構成要素は,JP1/Baseが対応しているクラスタシステムと同じです。必要に応じて,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

<この節の構成>
6.1.1 クラスタシステムでの運用の前提条件
6.1.2 クラスタシステムでのJP1/ITSLMのシステム構成
6.1.3 フェールオーバーの契機
6.1.4 フェールオーバー発生後の状態
6.1.5 JP1/ITSLM - Managerのフェールオーバー発生時に実施される処理
6.1.6 JP1/ITSLM - URのフェールオーバー発生時に実施される処理