JP1/IT Service Level Management
JP1/ITSLMをクラスタシステムで運用する場合は,システム構成が次の条件を満たす必要があります。
クラスタシステムでJP1/ITSLM - ManagerおよびJP1/ITSLM - URを運用する場合のシステム構成について説明します。
クラスタシステムで運用する場合のJP1/ITSLM - Managerのシステム構成例を次に示します。なお,クラスタシステムで運用する場合のJP1/Baseのシステム構成については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
図6-1 クラスタシステムで運用する場合のJP1/ITSLM - Managerのシステム構成例
JP1/ITSLM - Managerでは,フェールオーバー発生時に実行系サーバから待機系サーバに引き継ぐ情報を,共有ディスク上の共有フォルダに配置します。共有フォルダに配置するファイルは,論理ホスト上にJP1/ITSLM - Managerの環境をセットアップする時に作成されます。なお,論理ホスト上のJP1/ITSLM - Managerの環境をセットアップする時に共有フォルダがない場合は,セットアップコマンドによって,共有フォルダが作成されます。
共有ディスク上には,データベースのファイルシステム領域が配置されます。配置されるフォルダ名は次のとおりです。
なお,共有ディスク上に配置するデータベースのファイルシステム領域には,JP1/ITSLMのシステム情報や監視対象サービスの性能情報だけが格納されます。JP1/ITSLMが使用するそれ以外のファイルシステム領域は,それぞれの論理ホストのローカルディスク上に作成されます。
クラスタシステムで運用する場合のJP1/ITSLM - URのシステム構成例を次に示します。
図6-2 クラスタシステムで運用する場合のJP1/ITSLM - URのシステム構成例
なお,JP1/ITSLM - URでは,フェールオーバー時に待機系サーバに引き継ぐ情報は特にないため,共有ディスクは使用しません。システム構成に共有ディスクが必要かどうかは,クラスタソフトの仕様に従ってください。
なお,JP1/ITSLM - URをクラスタシステムで運用する場合,JP1/ITSLM - URとスイッチの間に,スイッチのミラーポートのHTTPパケットを複製するネットワークタップが必要です。ネットワークタップによって,スイッチを経由したHTTPパケットが複製されて,クラスタシステムを構成する個々のJP1/ITSLM - URに送信されます。
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